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【年末調整】所得税の基礎知識【確定申告】

こんにちは、OKNです。

本記事では、サラリーマンの所得税の仕組みについて、少し詳しく書いてみます。

サラリーマンの方で、課税の仕組みや、どれだけ税金を支払っているのか、あまり知らない人も多いと思います。まずは「基本編」を書きましたので、お読みください。


1.所得税とは

所得税(Income Tax) とは、月給やボーナスに対し、所得に応じた税率で課税される国税です。

支払い月は、所得税は、当月の給与から当月の所得税が同時に控除されており、その月払いです。

税率は、所得に応じて税率が変動する 累進課税(progressive taxation)です。税金や保険料を控除した額に対して課税されます、また、基礎控除や扶養控除などいろんな減免があるので、所得税の実質税率は低く抑えられています。

還付について、所得税は毎年還付が発生します。サラリーマンは「年末調整」、脱サラをした人は翌年3月までに「確定申告」を行うことで、還付を受けられます。


2.年末調整 と 確定申告

年末調整とは、サラリーマンに対する制度で、その年の12月に在籍した会社を通じて手続きを行うことで、会社経由で還付を受けられます。控除事項(扶養控除、任意保険、ふるさと納税など)を申告して、所得税を再計算して差額が還付される制度です。12月の給与で清算されるのが通常です。その後「源泉徴収票」が発行されます。

確定申告 とは、個人で行う 年末調整 のようなもので、年末調整と同様の申告で、所得税の還付を受けれます。書類を作成し、源泉徴収票や証明書を添付し、住民票のある地域の税務署に提出します。脱サラをした人は、年末調整制度がないため、退職年の申告を個人で行う必要があります。通常、翌年の3月までに行い、数か月後に還付を受けられます。

「確定申告」は、国税庁のホームページで書類を作成できるツールが公開されていて、パソコンがあれば一人で作成することができます。自動計算してくれるので、仕組みを理解していなくても書類の作成はできます。

最新の確定申告は、国税庁のリンクを下記に貼っておきます。

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https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/index.htm


3.所得税 の 計算式

所得税の計算は、上記の計算ツールを使用すれば、自動計算してくれますが、所得税の計算方法を理解することをお勧めします。

【手順1】「額面所得」(年収)から 各種控除額を引き算し、「課税所得」を計算します

【手順2】「課税所得」に対し、所定の税率を掛け算して「所得税」を算出します。税率は、所得に応じて7段階の税率(累進課税)となっています。


4.所得税の控除の種類

それでは、手順1について、各種控除の種類について説明します。

控除1)基礎控除

「基礎控除」として48万円が控除されます。すべての納税者に一定額を控除する仕組みで、控除額は一律です(一部の高額納税者を除く)。

控除2)社会保険料の控除

健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険は、所得から控除されます。これは、給与から源泉徴収されています。任意の生命保険、高額医療費なども控除の対象ですが、年末調整や確定申告の際、個人で申請が必要です。

控除3)配偶者控除

収入のない配偶者と同居している場合、38万円が控除されます。ただし、配偶者の年収が課税対象以下(103万円以下)であること、また年収が900万円を超える場合は、控除額が減らされます。

控除4)扶養控除

収入のない家族と同居している場合、一定額が控除されます。

高校生と同居している場合、38万円が控除されます。大学生と同居している場合、63万円が控除、70歳以上の高齢者と同居している場合、58万円が控除されます。

控除5)みなし経費

所得税は、「経費」にはかかりません。自営業と同じように、サラリーマンの所得にも「経費」があり、給与の一部を一定の割合で経費とみなして、それは非課税になります。もちろん、通勤手当などの実際の経費も非課税です。これを「給与所得控除」といいます。

例えば年収500万円の場合、約140万円(30パーセント)が「給与所得控除」とみなされ、360万円がみなし所得として計算されます。

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その他の控除については、下記ホームページでご確認ください。


5.累進課税の計算式

「課税所得」とは、額面年収から、手順1で計算した控除額を引き算した課税対象の所得のことです。

所得税は、額面年収ではなく、「課税所得」に課税され、税率は所得に応じた7段階の累進課税となります。

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6.所得税の実質税率はどのくらい?

さて、実際どのくらい税金が発生しているのでしょうか? 早見表を作成しましたので、参考にしてください。

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例えば、額面年収が500万円の場合、給与所得控除が140万円、社会保険料が70万円、基礎控除が48万円を差し引いて、課税所得は240万円です。240万円のうち、195万円までは税率5%、残りの45万円に税率10%がかけられ、合計で14万円になります。

所得税は、いろんな控除の仕組みがあるので、市民税や社会保険に比べ、比較的低い税率になってます。

税金や保険料との比較表を作成しましたので、参考にしてください。

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最後に

本Noteでは、独学で学んだ知識や見解を共有させていただきます。皆さんに、税について考える機会にしてもらえたらと思います。

私は、特に税理や会計に関する資格・経験・学位等は持ってません。工学部卒のエンジニアが、一般教養と実体験に基づき、書きました。正確でない記述や誤解があれば、ご指摘いただけると助かります。

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