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ブランドストーリーを伝播させるためのSNSマーケティング「VANTECH PRODUCT(ヴァンテック・滋賀)」

PROJECT NOTE
VANTECH PRODUCT(ヴァンテック・滋賀)

SNSが日常生活の一部となった現代において、消費者に直接アプローチできるSNSマーケティングは、ブランド戦略の中心的な役割を果たします。しかし、その成功の鍵は、ただ広告を出すだけではなく、企業内部の体制と知識を強化することにあります。今回は、有限会社VANTECHの自社ブランド「VANTECH PRODUCTS」を広めるプロジェクトに参加し、SNSマーケティングと社内教育の重要性を実感しました。



プロジェクトの背景――触媒技術を日常へ

VANTECH PRODUCTの親会社は、触媒技術を活用したBtoB事業で確固たる地位を築いてきた企業です。その技術を日常生活に取り入れるべく、一般消費者や飲食店向けのステンレスタンブラーやマドラーを開発。

©︎ヴァンテック

この製品は、飲み物の味わいを深めるという独自の特長を持ち、消費者に新しい価値を提供する可能性を秘めています。

しかし、これまでBtoBを中心としてきたVANTECHにとって、BtoC市場への進出は未知の領域。ターゲット層へのアプローチとブランド認知をどう広げるかが課題でした。


SNSマーケティングの要点

1. ターゲット層の明確化と広告の精密化

SNSマーケティングを成功させるための第一歩は、ターゲット層を明確にすることです。本プロジェクトでは、SNSデータを活用し、商品の特性に合ったペルソナを設定しました。

例えば、ステンレスタンブラーでは、「コーヒー好き」「カフェ文化を楽しむ」「高品質な商品にこだわる」といった属性を持つ30代から40代を中心に設定。一方で、飲食店向けのマドラーでは、飲食業界のプロフェッショナルに焦点を当てました。

さらに、広告配信では、「商品の独自性」と「日常での具体的な使用シーン」を両軸に訴求ポイントを展開。高品質な写真や動画コンテンツを活用し、視覚的に商品の魅力を伝える広告を制作しました。

2. SNSでの共感を引き出す

SNSは、単なる情報発信の場ではなく、消費者との共感を生む場です。プロジェクトでは、VANTECH PRODUCTSの開発背景や触媒技術のストーリーをSNS投稿で共有。具体的なエピソードや開発者の声を盛り込むことで、商品への信頼感を醸成しました。

特に、製品の「味わいを深める」という効果を実証するため、インフルエンサーやコーヒー愛好家とのコラボレーション企画を実施。実際に使用してもらったレビューを投稿することで、自然な形で信頼性を高めました。


社内教育の重要性

SNSマーケティングを推進するうえで重要なのが、社内の体制強化です。外部支援だけに頼るのではなく、従業員がデジタルマーケティングのスキルを習得し、自律的に運用できる体制を整えることが必要です。

1. 社内ナレッジシェアの実施

プロジェクトの一環として、VANTECHの従業員向けにWebマーケティングのナレッジシェアを実施しました。具体的にはSNS広告の基本知識やデータ分析の方法、ターゲティングの具体例などを解説。実践を交えた内容で、マーケティングに対する理解を深めました。

2. デジタルマーケティングツールの活用

また、分析ツールの見方をお伝えし、従業員が自ら広告の効果をモニタリングできる環境を整備しました。データの見方や次の施策への活用方法を共有することで、マーケティング施策のスピードアップと精度向上を図りました。


成果――拡がるブランド認知

これらの取り組みを通じて、VANTECH PRODUCTSはSNS上での存在感を大きく高めることができました。SNS投稿のエンゲージメント率が向上し、ブランドサイトへの流入数も増加しました。


SNSマーケティングと教育の相乗効果

このプロジェクトを通じて感じたのは、SNSマーケティングの成功には、広告の精密化だけでなく、社内のデジタルリテラシー向上が不可欠だということ。従業員がマーケティング活動に主体的に関与することで、外部支援以上の成果を生み出すことができます。

また、SNS上で消費者と直接つながることで、企業が提供する商品やサービスへのフィードバックを迅速に得ることが可能になります。この双方向性が、現代のマーケティングにおける最大の強みといえるでしょう。


最後に

VANTECH PRODUCTSのプロジェクトは、SNSマーケティングと社内教育の重要性を改めて実感させてくれるものでした。この経験が、読者の皆さまのマーケティング活動や組織づくりの参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。VANTECH PRODUCTSでは新商品を続々と投下しているので、ぜひSNSをフォローください。

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