前田建設ファンタジー営業部について感想
あらすじ→マジンガーZ未視聴でも楽しめるということ→ストーリー展開が好きということ→工事現場やダムの内部を見れてよいなということ→最後に(ここだけでも読んで欲しいけど、全て気の狂った妄言です…)
前田建設ファンタジー営業部を見てきました。この記事では極力配慮は致しますが、ネタバレを含む可能性があります。まだ見てない方、ネタバレが苦手な方は引き返してください。
(一個人のとりとめのない感想です。まだ一度しか観ていないため、実際の映画と齟齬があるかもしれません。やさしい気持ちで見てください…)
・まず公式サイトに載っているあらすじの範囲内でのあらすじです。上司アサガワさんが「マジンガーZの格納庫を作ろう!うちの会社はダムも作ってんだから出来るしょ!」みたいな感じのノリに半ばむりやり巻き込まれた3人の社員が「アニメマジンガーZの兜十蔵博士から依頼がきた」というテイで、格納庫の設計や積算までを真面目に考えちゃうぞ!というストーリーです。
・テンポがいいんだ…かといって置いてけぼりにするのではなく、お恥ずかしながらマジンガーZ未視聴な私でもしっかり楽しめる内容にしてくれていました。○○話何秒ではこういう描写だったので!とマニアックな情報も、きちんと当時の映像とセットで提示してくれます。また、映画中に特定のキャラクターの名前が出ますが、ほとんどが提示された映像に登場するキャラクターなので、だ、誰…?となることがほぼ無くて有難いです。必要なのとそうでない情報が整理され、最小限に抑えられている印象でした。
・最初は周りがバカじゃないの?という感じで胃がキリキリしますし、関わっている当人たちも乗り気ではない人がほとんどですが、それぞれが人の気持ちや熱意に背を押され、どんどん本気になっていきます。
・(個人の趣味と少しネタバレがあります)掘削現場とかダムの内部ってこ、こんな…見ていいんですか!?やったぁ!ってくらい近いし画面でかいし音もすごい…なかなか入れない現場だったりするので、こうして大迫力で見れる上に毎回その仕事に従事してる人の解説付きで見れる…ありがとうございました…!ダム見るの好きなのでうはうはでした…
・私の話になっていますが、以前に建築の勉強を始めて最初に図面をひいたり夜遅くまでパソコンと睨めっこしながら住宅を設計したりしたときの高揚感を思い出しました。
ものづくりをしていると(あくまで個人の感想です)自分が楽しいのもそうですが、利用する人にとっていかにより良くするかに尽力すると思います。誰かのために、ああでもないこうでもないとアイデアを出して、寝ないでイメージスケッチしたり、それを模型や3Dモデルで制作したり…そうして出来たものって、我が子のようにいとしくなってしまいます。そんな綺麗な思い出になってしまった記憶が、まだ生きてるよ、と呼びかけているようでした。
この映画は「昔見ていたアニメ」という小さな頃に憧れた何かを媒介としてわかりやすく伝えていますが、どんなものも、いつか誰かが夢見た・見ている熱意でかたちづくられているんだなぁと実感できる映画だと思いました。何かに真剣になっている人はいつでもかっこよくて素敵だな…
では、パンフレット読んできますね…