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【行動経済学⑥】サザエさんの視聴率で景気が分かる?

行動経済学に関する本を読んでいます。

学んだ情報は、
①ノートに整理してまとめ
②自分なりの例えを考え
③誰かに説明する

これができると、単に右から左に抜ける情報ではなく、血となり肉となる情報に変わります。

そのため、noteを利用して、定期的に上記①〜③をやっていきます。

今回はその第6回目です。
そもそも行動経済学って何?という方はぜひ第1回目をお読みください


プロスペクト理論

儲けが出ている場合と損失が出ている場合で、リスクの捉え方が変わる。

儲け…確定を優先し、価格が下落するリスクを避ける
損失…事後の改善を祈り、リスクに愛好的になる

それは、損失回避の心理が働くためです。
同じ1000円であったとしても、手に入れたときと失くしたときでは、得した喜びよりも、損の悲しみの方が3〜4倍大きいそうです。

また、認知的不協和も影響します。
自分の判断は正しいと信じたい気持ちと失敗を感じた際の心理的葛藤のことで、失敗を受け入れることは大きなストレスになります。



決定の重みづけ

低い確率が過大評価され、高い確率が過小評価されることです。
飛行機の事後のニュースを見ると飛行機は避けようとなりますよね。でも、普段乗っている車の方が事故に遭う確率が格段に高いのです。
また、宝くじを買って当たると信じる気持ちもこれに当たります。

配当の違いはあれど、競馬で穴馬を応援する人の心理も同じなのかと思います。



アニマルスピリット

富や成功を追求する、人の血気や野心のことです。
今触っているスマホも、座っているソファも、住んでいる家も、「こういうものを作りたい」「こういう世界にしたい」という誰かの夢から生まれてるはず。

そのため、突き詰めて考えると、経済の成長を支えているものは人間の欲望になるのです。



景気の指標となるもの

景気が悪くなると給料が下がります。
すると、日曜日の晩ご飯は外食ではなくて家で過ごそうとなりますよね。
その一例として、景気が悪いときにはサザエさんの視聴率が上昇するというものがあるそうです。
(3年前に発行された本の情報のため、テレビ離れが叫ばれている現在には当てはまらないかもしれません)

他にも、景気が悪くなると、暗い色の服を着る人が増えるなど、指標となるものは色々あります。

「風が吹くと桶屋が儲かる」よりも単純な構図のため、一人ひとりの行動や社会の変化に注目すると、意外と簡単に景気の変化を捉えられるようになるそうです。



最後に

今回勉強した本からの学びは以上になりますので、定期的に更新してきた【行動経済学シリーズ】は、これが最後です。

経済というのは、あくまで一人ひとりの行動や考えの集合体であるということがよく理解できました。
また、景気は気からという言葉には膝を打ちました。

「景気によって人々の行動が変わってしまう」ということは、裏を返せば「行動を変えて行けば景気も変えられる」ということです。
景気悪化に伴い消費が落ち込むなら、消費を増やせば景気は回復するのです。
当たり前のことですが、改めて理解しました。

ただ、給料が減ってしまったら消費を控えてしまうのも事実で、だから景気をコントロールすることは難しいんですよね。


コロナウイルスがやってきてからも消費が随分落ち込みましたが、幸いなことに、僕が勤めている不動産業界では影響は少なめで給料も以前と変わってはいません。

景気が悪いと一口に言っても、影響を受けていない人やさらには売上や給料が上がっている会社や人もいるはずです。

将来の不安に備えて貯金をする方も多いと思いますが、そういった人こそ先頭に立ち、積極的に飲食店や観光地にお金を落とすことが大事なんだと思います。

「経済を回してやるんだ」というような気概を常に持っていたいものです。

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