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【行動経済学④】トイレットペーパーが消えた理由
行動経済学に関する本を読んでいます。
学んだ情報は、
①ノートに整理してまとめ
②自分なりの例えを考え
③誰かに説明する
これができると、単に右から左に抜ける情報ではなく、血となり肉となる情報に変わります。
そのため、noteを利用して、定期的に上記①〜③をやっていきます。
今回はその第4回目です。
そもそも行動経済学って何?という方はぜひ第1回目をお読みください。
バンドワゴン効果
多くの人が支持しているモノを"良い"と感じてしまう傾向のことです。
目にみえる行列だけでなく、「ベストセラー」や「人気No.1」というような言葉にも効果があります。
以前、選択のパラドックスについてまとめました。選択肢が増えるほど、選ぶのが難しくなるというものです。
しかし、選択肢が無さすぎるもつまらないですよね。
専門スーパーのドレッシング売場や、本棚のようになっているレトルトカレー売場はワクワクします。
そこで、そういった売場に必ずあるのが人気ランキングの表示です。「人気ならこれにしよう」とバンドワゴン効果により選びやすさを向上させ、選択のパラドックスによるストレスを軽減させています。
ハーディング現象
バンドワゴン効果に似ていますが、「ドレッシング」や「カレー」など明確なシンボル(モノや場所)がなくても周囲の動きに同調してしまうことです。
人は、本質的に1人を嫌い、大勢でいることに心地よさを覚えるそうです。
この本では、一例としてハロウィンを挙げていました。
僕も例を考えてみます。
お正月に放送されている「芸能人格付けチェック」というTV番組をご存知ですか?
ワインの味やバイオリンの音色などを見分け、どちらが高級なものかを当てるという内容です。
各チームはそれぞれ予想した答えの部屋に入るのですが、その部屋に既に誰かいるのかいないのかで予想に対する自信が大きく変わるのです。
これも、皆がAと言えばAが正解だろうという、群衆心理が影響しています。
インフォメーション・カスケード
明確な根拠がないのにも関わらず、人の行動に影響されてついつい人と同じように行動してしまうことです。
記憶に新しいところだと、トイレットペーパーがどこに行っても買えない時期がありましたよね。
コロナウィルスの感染拡大によりマスク不足が騒がれ始めた頃、トイレットペーパーやティッシュなどの紙製品も品薄になるというデマが流れ皆が影響されてしまったのです。
カスケードとは、階段状につながった滝のことです。
一筋の水の流れ(情報)が滝を下るうちに激流になってしまうのです。
まとめ
今回取り上げた群衆心理などは、ポジティブな面もあればネガティブな面もあります。
空気を読んで自分の意見を押し殺すようなことはなるべくしたくないですし、ましてやいじめに加わる・見て見ぬフリをするなんてことはあってはいけません。
カスケードの下流にいる人たちは、流れてくる水の対応で精一杯かもしれません。
しかし、上流の様子(情報源やエビデンス)を自分の目で確認し正しい判断をしたいものです。