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雲丹ひしおパスタ 2024.9.25

朝の歩道を進んでいると、すっかり秋めいてきた風を受けることになりますが僕は早歩きしているので汗だくです。汗をかかなくなるのは11月下旬ごろですかねぇ。いきなり季節感を破壊するような文章で始まった吾輩の一日。さて、カフェラテが飲みたいぞっと。どこにしようかなぁーとウロウロキョロキョロ。けっしてあやしいものではございませんぞ。

SAWAMURA 日替わりトースト カフェラテ 770円

パンにバター塗り塗り。さすがパン屋さんのトーストは風味豊か……あーそうか、これが芳醇ってやつですね。カリっサクっフワっなトーストでお腹に潜んだ恐竜もニッコリ。

モーニングサービスとしてアイスコーヒーやブレンドコーヒーは無料でおかわり可能なこのお店ですが、プラス110円で注文できるカフェラテについては無料おかわり対象外だそうな。牛乳高いもんね。ということでゆっくり飲んでフィニッシュ。北海道牛乳たっぷりの美味しいカフェラテを飲んで心をスッキリさせ通勤の足へと戻ります。

◇ ◇ ◇

それから3億年経ち、ランチタイムがやってきました。今週で今のお仕事は終了よって、できる限りお気に入りのお店で食事を取る予定です。大須のアーケード下をズンズン進み、301ビルの中華飯店へ。ここはとってもリーズナブルかつメチャ美味いお店、外すわけにはいきませんな。

明和酒家 日替わり定食 トマトと玉子 950円

今日のおすすめランチは、トマトと玉子の炒めものでした。おそらく酢豚と同じ甘酢あんをかけているようで、トマトの酸味と玉子の甘味、ピーマンの苦味をまとめて調和・融合し味パラダイスワールドを作り上げています。えっと……つまり「ウマイ」です。分かりにくくて申し訳ない、吾輩は語彙が少ないのですだ。

めんめんっ
あんにんっ

このセット、素朴なラーメンもさっぱり甘い杏仁豆腐も大好きです。いやはや素晴らしいランチでございました。もう平日ランチで来ることはなくなるでしょうけど、大須で遊ぶ際には是非とも再訪したいお店の一つです。

◇ ◇ ◇

それからそれからおよそ4億光年もの時が経ち……。

今日は一緒に勤務する最終日なのでと、同僚のNさんが夕食を奢ってくださることに。奢られるの何か月ぶりだっけ。当初行く予定の居酒屋が定休日だったため、代わりにたくさんの種類のワインを飲めるお店へGo。昼に続き大須のアーケード下をテケテケ歩いて行きます。ああそうそう、Nさんは僕がこうして食べたものを日記にしていること、ご存じです。そういう方との食事じゃないと書きづらいっスからねぇ。

ワイン渡辺 ハイネケン

ワインと名の付くお店でも「とりあえずビール」の精神にて、ふたりとも最初はビールを注文しました。僕は普段飲まないハイネケンをいただきます。ハイネケンは少年時代、村上春樹氏の小説を読んでいた時によく見た単語。だからハイネケンという言葉には、なんだか文学みを感じるのです。

おつまみっ。ピスタチオ美味し

お疲れ様でしたと乾杯して、話しながら注文の品を待ちます。ここでの話はいわゆる内輪の話にて、割愛します。Nさんはとっても良い人で、とにかく明るくて周囲への気遣いがスゴイ、良い意味で「コミュニケーションお化け」という言葉の似合う方です。お子さんにもそう言われるらしいので根っから人当たりの良い方なのでしょう。半年間でしたが職場は良い人ばっかりで、特にNさんのおかげですごく楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。

☆完☆\(^o^)/

……いやいやまだ頼んだメニューが来てませんってば。とにもかくにもそうして基本的に内輪の話を楽しんでいると、やってきました1品目。

黒あわび茸の雲丹ひしおパスタ

「これ、すごく美味しい。ローズマリーの香りがイイね」とのこと。僕も小皿によそって、ではいただきます。……おおー。口に入れる手前で確かにローズマリーの香りが鼻に届いてきます。そしてパクっと口に含めば雲丹ひしおの風味に包まれシアワセ。あざとい塩っ気は、ビールの良きツマミとなってくれます。ワインにもきっと良く合うことでしょう。ちなみに雲丹ひしおは「ウニを発酵させた調味料」だそうな。今ネットで調べました。

実は量の多い雲丹ひしおパスタを食べ終える頃にビールが尽き、お次、ワインを注文します。しますしますと書いてますけど基本Nさんにお任せです。あんまり人に奢られることがないので不思議な気分。

ワイン渡辺 キュベ・ラ・メゾン・ブラン

メニュー表に「南仏の王道シャルドネ」と記載されたワインは、とってもフルーティー。以前どこぞのチェーン店で安物のワインを飲んで悪酔いして以来ワインから遠ざかっていましたが、こんなに果実味あふれる滑らか美味しいワインなら何杯でも……ってのは言い過ぎですかね。そのうち同じものを酒屋で買って家で飲んでみようと思う吾輩ですだ。シャルドネっていくらくらいするんだろう。ちな今回悪酔いはしませんでした。飲まず嫌い、克服できたかもヤッタネシャルドネ。

渡辺のビーフストロガノフ

来ました来ましたビーフストロガノフ。その名はとっても強そうなのに、見た目からしてまろやかなストロガノフ。ストロガノフって何だろうと思ったらコレ、人の名前らしいですよビックリ。

ライスにかけて食べます。うんうん、やっぱりまろやかで甘くて優しい味。これがまたワインに合うんだよなぁ。ザ・旨味ってやつですね。やわらかな牛肉とライス、とってもベリーマッチング。そしてワインとのま、マリアージュっ! これぞマリアージュって言って良いのですかな?!

具材を選べるアヒージョ 小海老・ジャガイモ(北あかり)

グツグツ煮えた状態のアヒージョが置かれました。北あかりは北海道のジャガイモで、今の時期が旬のようです。ほくほくなめらかな食感が特徴とネット調べ。グツグツ熱いところから小皿へ移してお召し上がり~。

うおお海老ウマッ。アヒージョは、色々な具材をオリーブオイルとにんにくで煮込むスペイン料理。にんにくって最強の風味づけだと思う今日この頃です。夜だからこそ食べられる料理ですね。北あかりもメチャウマです。そしてパンをアヒージョに浸して食べたらそりゃもう、ワインが進むススム。こんな幸せな夕食っていうかもう夜だわさ。あ、ディナーでいいのか。幸せディナーをたっぷりお腹にしまい込んでフィニッシュです。

ということでとっても楽しいディナーが終わり、Nさんと別れの挨拶をします。この先の人生で、これほど善き人にまためぐり合うことがあるのでしょうか。来年あたりバンテリンドームでばったり出くわすかも知れませんねと言い、笑ってお別れしました。

夜の名古屋を歩いていると、若干ヒンヤリした秋風に顔を撫でられました。そうか、もう10月になるんだよなぁ。周囲に人がいないことを確認して思いっきり両手を広げ、その風を身体全体で受け止めてみます。

「……楽しい時間を、ありがとうございました」

夜空に向かい独りつぶやいた後ひとつ頷き、再び歩き出す吾輩なのでした。