TRPGで爆速でキャラシを描く方法
HOもらったらすぐにキャラシを書くことに定評のあることで一部界隈から知られているおくむです。そんな私が普段どのような考えでキャラシを書いているのかまとめてみました。
もちろん皆さんの形にあった作り方があるでしょうし、早く書けることが偉いわけではありません。書き方の一つの参考になれば幸いです
1,キャラシ作成のスタンス
まず、私のキャラシに対するスタンスを表明しておきたいと思います。
結論として「キャラシはそんなに大切じゃない」ということです
基本的な考え方は以下の3つです
1,関係は生えるもの。キャラシではあまり積まない
2,キャラクターは最初に思い付いたもの、せめて5分以内に浮かんだ設定で作る
3,キャラクターは自分から遠すぎないものにする
ここからはこの3点について書いていきたいと思います
2,スタンス1~関係は生えるもの。キャラシではあまり積まない~
1つめはキャラシに関係を構築しすぎないということです。もちろん何も書かないというわけじゃなくて、自身のPCをより鮮明化させるためのエピソードが1つくらいあってもいいとは思うんですが、あってもそんなもん。
関係を構築しすぎないことによるメリットは主に2つあると思っていて、1つ目はその関係がシナリオを邪魔する可能性があるということです。シナリオの雰囲気はトレーラーなどからある程度は伝わるものの、細かいところはどうしても伝わらない。その中で秘匿HOがあるならまだしも数行の公開HOもしくは何もない場合は関係値を積もうと思えばいかようにも積める。ただ、その設定がシナリオとどれほど親和性があるかはわからないのです。
もちろん、自分たちの関係値にシナリオを合わせろ!ということでいろいろ捻じ曲がってもいいならそれでもいいんですが、ある程度「シナリオを体験したい」と思っている方からすれば本流の雰囲気を味わえないのは本望ではないでしょう。かといってKPに「シナリオと合わないからその関係やめろ」というのも酷な話でしょう。ある種のネタバレにもなるうえ、それでどうなるのか見たいというKP心も理解されてしかるべきです。すなわち設定の過剰記載は「事故の元」になるのです。
2つ目はセッションの満足度は「事前の関係をなぞる < その場で生まれた関係が回収される」だと思っているからです。事前の設定をたくさん積んでくるというのは確かに最初から入り込みやすいし、RP指針がはっきりしているからやりやすいという要素もあるかと思います。
しかし、TRPGの最大の魅力はインプロビゼーションであり、次に何が起こるかのワクワク感だと思っています。そんなTRPGという枠の中でもともと作りこんだ設定をなぞるように演技をするというのは最大の魅力を減衰させることになってしまうのではないかと思っています。その場で生まれた関係・名言(迷言)・出目のマジックなどその卓でその瞬間を味わうことを考えたときに、綿密な設定は必要ないだろうというのが私の考えです
スタンス2~キャラクターは最初に思い付いたもの、せめて5分以内に浮かんだ設定で作る~
キャラ設定はすぐに思いついたものにします。もちろん公開HOも何もないとか、推奨技能が多すぎて職業選択が結構重要という場合はもう少し考えたりしますし、同卓者の意向が多く反映されざるを得ない場合はその限りでもありません。そういう制約が薄い、公開・秘匿でHOがあるものであればトレーラーも込みで数分で思いついたものにすることを推奨します。
なぜかと言えば、どんな状況にあっても最初に頭に思い浮かぶためにRPしやすいからということです。TRPGでは新しい情報、はじめましてのNPC、危機的な状況などいろんな出来事が起こります。現代社会に生きているとなかなか経験しないくらいには情報の波が押し寄せてくるのです。そんな中でどんなRPが適切なのかをすべてかみ砕いて選ぶのは非常に労力がかかります。
そんな時重要なのは「絵を想像できるか」ということです。トレーラー・公開および秘匿HOを読むことで何かしらの絵が浮かぶことでしょう。そこにいる人間こそがあなたが最初に浮かべたイメージであり、あなたが浮かべやすいキャラクターとなっているのです。すぐにイメージされるキャラクターが織りなすRPは負担も少なく、それらしいものが出来上がることでしょう。当日の負担を減らすためにも「イメージのしやすさ」は重要視しましょう
スタンス3~キャラクターは自分から遠すぎないものにする~
これは上記のイメージしやすいキャラクターにも少し近いですが、基本的には「自分」から外れすぎないキャラクターを推奨します。イメージしやすくてもそれが全然自分らしくない場合はいったん考え直してもいいかもしれません。
理由は簡単、その方が楽しいから。様々な情報がもたらされたり、会話が進行していく中で自身の欲望として発したい内容(ボケ・ツッコミ・小言・時代背景とかみ合わない発言等)が出てくる時があると思います。それを我慢せざるを得ないというのは非常に辛い。自分から遠すぎるキャラクターはそういう自分の欲望を我慢しないとRPとして成立しないということが増えてしまうわけです。もちろん、それはそれ、これはこれという形で分けてもいいんですけど、そういうのが嫌いなPLもいらっしゃるかと思いますので、自分っぽいキャラクターを選択するのが早く書くコツの一つです。
まとめ
キャラシとは「今までにこういう経験をしているためにこういう性格になっている」というのを書いているものです。
それを積み上げたところでTRPGは今をプレイしている。なのでそんなに積まなくても楽しいし、いらん情報にさいなまれなくてもいいよっていうお話でした。
楽しいTRPGライフを!
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