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ナイル殺人事件(アガサクリスティー)をよんで 2024.2

こんばんは。最近すべてにおいてやる気が欠如しているももこです。

今週読んだ本は、アガサクリスティの『ナイルに死す』です。

心に残った言葉↓
「興奮ですかね。新しいものを求めるんです。きょうは何が現れるかわからないということを毎日楽しむんです。相続したつまらない土地建物に満足していないで、自分でお金を稼ぐ 自分の頭脳と記述を使ってね」

「おそらく、マダム、あなたはこれまで幸せな人生を送ってきて、ほかの人たちに対して寛大で思いやりのある態度をとってこられたのでしょう」
「そうするように努めてきました」

「殺人の動機は、ときにほんの些細なことなのです、マダム」

「ああ、ムッシュー・ポアロ、ほんとにすばらしいですね。すっごく大っきくて、安らかで、見ていると、人間なんてほんとにちっぽけでまるで虫みたいだなあってくよくよ悩むことなんてなんにもないんだって思えますよね」


感想
ポアロシリーズを数多く読んできたが、これまでの中で一番好きな作品かもしれない!登場人物が全員怪しくて、しかも全員かわいそうな動機があるように感じる。
ジャクリーンは親友に恋人を奪われたということから新婚旅行に付きまとうが、ジャクリーンの肩を持ってしまいたくなるような気持になる。
また、登場人物が全員個性豊かで「こういう人いるよな」という人たちが同じ船に集まったらどんなことが起こってしまうんだろうというワクワク。
とにかくそんなナイルでの世界観を感じられるワクワク感がこの本にはたっぷりで3日ほどで読み終わってしまった。
最後にタイトルの意味が深く理解できるのだが、なんといっても切ない。

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