見出し画像

私を長年苦しめた「セックス恐怖症」。トラウマから脱したきっかけとは

【たったひとりに届けばいいんですシリーズ】
~トラウマ乗り越えるのは些細なきっかけ~

何度か書いていますが
私は元々
「セックス恐怖症」でした。

28歳まで処女でした。

産婦人科も、心療内科にも
あらゆる整体、カウンセリング、メンタルワークetc.

恋人がいても、いなくても
ずっとずっと治療を続けていました。

父親との不和で(性的虐待はされていません)
心の奥底で男性不信だったんでしょうね。
彼氏は簡単にできるけど、最後の最後、この体の交わりのハードルは壮絶だった。

師匠と付き合うぞってときに
「私、出来ないけどいいの?」
って聞いたら
「いいよ」
と即答され始まった私たち。

トラウマを乗り越えるきっかけとして
凄く印象的だった出来事があって

最後までは出来なくても
恋人としてのフィジカルコミュニケーションをしていたのだけれど
(最後までしなければ怖くなかったから)

途中でスッと
師匠が慌てて立ち上がるではないか。

「え?どうかしたの?」
って聞いたら
「爪!爪切るの忘れちゃったの!」

と爪のお手入れをし始めた。

普通は
雰囲気壊したくない、とか
まぁ、そこまで伸びてるわけじゃないし、とか

まあいっか、このくらいなら。
で済ませられることでもあったのだけれど。

甘ったるい雰囲気がどうなろうと
「私のカラダを大切に扱う」
ことにたいして
師匠の嘘のない、真っ直ぐな気持ちが
胸にツンとさせた。

男の人を受け入れられないあの時
私の心は共感力もない、水を殺しまくっていた攻撃力ばっかり上がっている干からびた存在だったのだけど

満たされない心に
感じたことのなかった無垢さが響いたんだ。

途中ででも爪を整える、ほんの些細なことだったんだけれども
男の人は、こんなに優しいんだ、と、新鮮な驚きがあった。

私はベットテクニックのこととか
そういうのは詳しくないし
師匠自体が上手いか下手かとか
それもよくわからないんだけど

数多の優しいエピソードがなくて
ただ師匠が上手いだけなら
私は乗り越えられなかっただろうし

今までそれで葛藤し、傷つき
莫大なお金も時間も使って
家族も無関心な中、経済的にも、心境的にも孤独だった。

私は恐怖心に
私の人生を奪われてたまるかっていう
もがく時間でさえ

初めてそれらの過去を
「受け入れられる」し
「愛せる」と実感できたときに
あっさり乗り越えられていました。

誰かとしようとすると

ただ怖くて、嫌で、気持ち悪くて叫んで
無防備になってしまう気がして
その間に攻撃されたらどうしようって怖くて

いつの間にか、強固な壁が出来上がってしまったけれど

今までの時間、感情はすべて
師匠に出会い、過去を愛し決別する道を歩む為のものだったんだなぁ。

と、今なら思えるよ。

#コミックエッセイ大賞
#トラウマ脱出

いいなと思ったら応援しよう!