奥濱春彦通信講座           ―サパテアード第2講膝下のつかい方編―


今回は前回解説したクルブシからもう少し上の足の部位であるクルブシ以上、ヒザ下以下に焦点を当てていきたいと思います。


人体の関節の形には色々な種類があるのですが、舞踊手が基本として理解しておくべき関節は蝶番状のもとソケット状の2種類です。

扉の金具でもおなじみの蝶番は、人間でいう膝や肘の曲げ伸ばしするのみの関節です。
ソケット状の関節は、ボール状の受け口に球状の骨が付いている大腿骨や上腕骨の付け根の関節が相当し、曲げ伸ばしだけではなくグルっと回旋運動をさせることができます。

【膝の骨格画像】

膝は普通、曲げる伸ばすのみの動きなのですが、西洋人はこの関節がソケット状の関節のように動かすことが出来ます。

何故彼らは我々日本人と違うのか考察しましたが「北欧人の鼻が高いのは、鼻腔が狭くなるほど吸い込んだ空気が熱や粘膜の湿気に触れる部分が大きくなるため、先祖が適応した結果である」的な理由があるのかもしれないと思いましたが正直わかりません。

もしかしたら馬に乗るテクニックからくる、騎馬系民族の性質であるのかもしれません。(膝下で馬の腹を叩いて走らせる的な?)西洋文化は、馬との生活習慣から成り立っている部分が多いのかもしれません。

もちろん大きな動きではなく若干の回旋運動なのですが、膝関節を回旋できることにより作られてきていることが、洋舞の動きの特徴でもあると思います。


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