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おっさんが初めてお菓子作りをした話

GWの話ですが

私、46歳にして

生まれて初めてのお菓子作りに挑戦したんです。はい。

何故かって?

理由なんざございません。

あえていうなら暇だから。

そんな気分になっちゃたから。

そんなところでしょうか。

アシスタントは同じく暇を持て余していた次男くん。

作るお菓子はドーナツです。

まずは買い出しです。

次男と二人で

薄力粉とはなんぞや?

ベーキングパウダーとはなんぞや?

砂糖は茶色いのと白いのでは何が違うのだ?

などなど

やいやい言いながら買い物をし

なんとかこんとかクッキング開始なのでございます。はい。

まず、レシピを見て一つ目の工程で躓きます。

「薄力粉とベーキングパウダーを一緒に振るっておく」

振るっておく?

今まであまり聞いた事がない単語。

彼の発言は振るってるね〜

この振るってるとは違う気がする。

思いっきり振ってから置くってことか?

それもなんだか違う気がする。

仕方ない。教えて奥襟部長夫人。

はい。教えて奥襟部長夫人のコーナーです。

次男と共に、

あのー、すいません。この意味が分からないのですが。

と、聞きますと

奥襟部長夫人は、

はい、これ。と、フルイみたいなのを出しきて

ここに入れてこうやって振るのよと

ほほー

そういうことか

次男とふむふむ頷いて

もう一度、ほほーと言う。

早速、やってみる。

次男が「僕がやる!」と言うので、

うむ。よし。君に託そう、ということになる。

次男、フルフル開始。

フルフルフルフルフルフルフルフルフルフル

しかし、ほとんど下に落ちていかない。

フルフルフルフルフルフルフルフルフルフル

黙々とフルフルする次男。しかし状況は変わらない。

フルフルフルフルフルフルフルフルフルフル

次男「これは相当大変な作業である」

奥襟部長「うむ。そのようだな」

フルフルフルフルフルフルフルフルフルフル

変わらない。

おい、ちょっと待て。そんなことあるか。まだ一つ目の工程だぞ。

フルフルフルフルフルフルフルフルフルフル

貸してみろ

奥襟部長がやってみる。

ん?劇的な変化。どんどん落ちていく。

おい、次男。どうやら君のフルフルは優し過ぎたようだぞ。

もっとフルフルフルフルではなく、フルンフルンフルンフルンだったようだ。

そうだ、そうだ。

と言うことで、無事に一つ目の工程を終える。

次の工程では

「ボールに菜種油、塩をいれて混ぜ、砂糖を2、3回に分けて入れて混ぜる」

なんだ、造作もないことよ

と、思ったけど、どうやら奥襟部長、ここで痛恨のミス。

この工程、別のボールでやらなければならなかった所

奥襟部長はフルンフルンした粉に直接入れちゃった。

と言うことで、なんだかとても混ぜにくい。

この後、卵も入れたけど

これまた混ぜにくい。

ありゃー。

でもまあここは気合で混ぜる。

次男にはミスったことがバレないように

必死に混ぜる。

次男よ、フルンフルンしたり力一杯混ぜたり、なかなかにドーナツ作りは大変よのぉ

などと言ったりする。

ここまで終えれば後は楽勝。

冷蔵庫で冷やして

次男と楽しく生地をネジネジして

輪っかにして油にぽんぽん入れて

上手に揚げて完成。

はい、なんだかとってもハイカロリーそうなドーナツの完成!

いやー、実に感慨深い。

次男と共に

よっしゃよっしゃ

よかったわね、よかったわね

美味しそうだわね、そうだわねと

楽しく食べる。

奥襟部長夫人にも

よくできました

と、褒めていただき

誠に感慨深い。

明日は何をつくろうかしらと

食べながら考える奥襟部長。

と言うことで、

次回に続く。








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