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ロボットから税金をとる世界【短編小説】

ロボットが進化し過ぎて、仕事の大半は人間が、やらなくていいことになった。

それに伴い、ロボットが稼ぎを生むのなら、ロボットに税金を払ってもらおうという法案が国会で可決。

大半のお金はロボットが稼ぎ、税金を収めてくれる。その税金を生活保障として生身の人間に配った。

こうして生身の人間はほぼなにもしなくても生きてはいけるようになった。

配分の半分は国家ペイで伴い、国が運営するコンビニ、レストラン、デパートでしか使用が出来ないが、国営施設の売上は安泰し、また売上を増やすため生身の人間への配分も増えていった。

ということで、ロボットに勧められたものを買い、バーチャル世界に没入し、ロボットが一瞬で作り上げた音楽を聴き、本を読み、映画を見て、自動運転の車で移動して、また次々と進化していく世界に、生身の人間は流石に大して差がない人間同士で競うことも馬鹿らしくなり、一度、混乱して戦争が起きるが、それらも老害の血迷いと、実際戦争しているのはロボットなので、また馬鹿らしいことに気づき、世界が落ち着く。

暇になった生身の人間は、

「さて、今日は『アナログで書類作成して徹夜で残業して、吉牛の朝定食まで頑張れ』ゲームすっかな」

と、前年代の人間どこまで無理するのさゲームが流行り。
時給は980円で優秀でもバカ上司に出会うと派遣切りされてしまうのでハラハラすると、世界中で人気らしい。





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奥田庵 okuda-an
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