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理由を説明しないといけないと考えると憂鬱だった。 理由は「いっぱい」である。 誰にでもわ…
出来るだけ山に籠って、静かな生活がしたい同級生の山本君はバリバリの会社員になっていた。 …
余命が半年と分かってから、静かに整理をしてきた。 それとなく、退職を伝え、仕事を引き継ぎ…
通っていた美容室の、担当美容師さんが独立して、お店を持った。 ローカル線の、小さな駅の少…
あれは、嘘だ。そんな簡単なわけがない。 と、いう否定。 「……」 ただ、そこに、僕のモヤ…
社員が十人弱のうちの会社に、新人が一人入って、二か月弱で辞めていった。 三十代後半の女性…
実家の犬が亡くなったと母親からLINEをもらう。 電話して状況を訊いた。 車との接触事故。 それから、ずっとその犬のことを考えてる。 一緒に暮らしていたわけではないけれど、思い出すと、可愛らしい犬の姿が浮かび、そして、ああ、死んでしまったのだなぁと、寂しくなる。 妻と実家に立ち寄ったとき、誰もいなくて、犬だけが留守番していたことがあって、近くの海まで散歩へいった。 ひとけのない海で、とんでもない速さでクルクルと走り回り、その迫力に、 「生命の塊が解放されているみたい!
僕の時間を差し出していることに対し、たまに酷く心苦しくなる。 時間を差し出すことによって…
数カ月前までは畑だった。 今では雑草が生い茂り、たぶんそこが畑だったなんて誰も信じてくれ…
電車に揺られながら、少しだけ長く目をつぶった。 電車が茅ヶ崎駅のホームに到着し、扉が開き…
少し落ち着こう。 と、思った。 少し落ち着こうと思えば、少し落ち着くことができるのかはわか…
自由気ままに、楽しく生きていけたら良いのに。 そう思う。 サーフボードを抱えて、海へ向うお…
あの出来事が現実だったかどうかの確証はない。 けれども、僕は、記憶としてそれを留めている…
毎朝、起きてすぐに1200文字を書くというのを数年やっていたのだけど、ここ、半年ばかり止めていた。 書いていることは、なんてことない頭に浮かんだことを、ただただキーボードで打つという作業。 頭に浮かんだことを吐き出すことによって、まあ、余計なことを頭の中で反芻しないっていう利点。 どうでもいい考えがずっとクルクルと繰り返すことの対処のためにやり始めて、そんなに苦もなく、習慣になっていたのだけれど、 ふと、 「……」 一度、何かしら理由が分からない、「意識の変化」みたい