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ミニ小説100編 その④

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ミニ小説100編です。その④
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#日常

「泣いちゃう」のリピート。

変な興奮をしたくない日。 小沢健二が新曲「泣いちゃう」を配信開始。 コロナウイルスの影響に…

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夢は叶っている。

通っていた美容室の、担当美容師さんが独立して、お店を持った。 ローカル線の、小さな駅の少…

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昨日観た優しい映画。

昨日、Netflixで観た映画の余韻がまだ残っている。 いい映画だった。 いい映画を観たあとの心…

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カップルの前に座っていた。

電車。 目の前、カップル。 女子が男子の肩にもたれかかり、寝たふり。 男子。男前な表情。 …

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バス停から。

すがるおじさん。 払いのけるおばさん。 後ろから抱きしめるおじさん。 身体をブンブン降って…

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見回りに来る犬。

犬。 うちの犬が正月休みの連休中。 チラチラと僕がいるのか確認に来た。 僕がボケーっとし…

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心の垢。【小説】

日常で多く耳にする言葉が否定的な言葉が多いと、やはり心も引っ張られている。 そんなことを何気なく映画を見ている時なんかに気づいたりする。 見ている映画の世界観が心地良く、 「ああ、こういう世界観が好きだったなぁ」 と、ふと、思い出したかのように心が感じたとき、なぜ、こういう心持でいられないのかと考え、そこに日常の垢のようなものを見つける。   通じない言葉は使わない。 僕はただ黙って、そして受け流す。 そして、心が垢まみれになっていく。   その心地よさについて、「遠い記憶」