歯周病で骨が溶けた💀患者さんの軌跡(2017〜2022のレントゲン画像あり)#945
担当患者さんの歯周病の経緯をまとめます。約5年の軌跡。
今日も長文です💦
Tさん男性。
私が出会ったのは患者さんが38〜39歳頃です。
不定期なんだけど、定期的に
「歯グキが腫れて痛い!」
と急患で来られていました。
偶然何度か続けて診る機会があり、Tさんに今の口の中の状況を伝えました。
まだ30代後半だけど、重度の歯周病になっている事実。
本人は気づいていなかったのです。
これだけの痛みが起きても気づいてなかった…。
重度でも気付かないのが歯周病の怖いところ。
私が伝えたのは
「痛い時にだけ受診するのでは改善していかないよ。本気で本腰を入れて「今」向き合わないと50歳までに総入れ歯になるで!良かったら担当するから取り組んで行きませんか?」
そこから一緒に本腰を入れて、歯グキに取り組んで来ました。
出会う前のレントゲンがこちら
歯医者に来たきっかけは、右上の歯が折れてしまった為に受診されたそうです。
その後、私と出会った頃がこちら↓
折れた歯を抜いてのその後ですが、問題は右下の青丸の中。
歯の右側の所が黒く抜けています。
たった2年間の変化です。
これが
顎の骨が溶けているという事。
患者さんは疲れると歯が浮くという症状があり、気合いが足りないのでは?と考えてグイグイと右下の歯で噛んでいたそうです。
悪いところは鍛えなきゃダメだと、間違った判断をしていたのです。
疲れたところにグイグイ噛むことは…
歯周病を悪化させる行動です。
たった2年でここまで骨が溶けるなんて、私も衝撃でした。
その後、正しく歯磨きをすることと、
歯ごたえのあるものを止めるように指示して実行してくれました。
歯石もきっちりと私が責任を持って取りました!
去年の状況がこちら。
正しい対応をしたことで骨が溶けるのが止まりました。
でも、溶けた骨は戻りません。
が、骨のラインがくっきりしています。
骨が溶けてる最中は骨がモヤーッと映ります。
止まるとくっきりします。
わかりにくいかもしれませんが、これが軌跡。
知らず知らずのうちに起きている身体の変化。
知らないでは、残念な未来に繋がってしまうんです。
40代だから安心はない!
今ここから、どう向き合って行くか⁉️ですよ!