🐧私達はどう生きるか問われて、生きている
先日、初めて診た56歳女性患者さん。
この方を診て、
「人生って⁉️」
をつくづく考えさせられました。
どこで気づけるか⁉️
どう選択するか⁉️
どう生きるか⁉️
コレが目の前に突きつけられてるんだなって。
毎月歯のクリーニングを受けておられますが、
毎月担当した歯科衛生士が残す記録には
「磨き残しが多い。歯間ブラシを使うように指導した」
と書いてありました。
これを見て私がお伝えしたこととは
「毎月来られてますが、毎月同じことを言われてて、毎月かなり磨き残しが多いようですね」
患者さんは
「歯間ブラシを言われるけどできなくて、まぁいいかと思ってます」
と💦
「まぁいいか」
この気持ちが出るのは、
歯周病は痛みがないから状況に気付けないからです。
歯科衛生士がいくら伝えても、
受け取る心?窓口?
がないと伝えるだけの一方通行。
この日初めて会った私でしたが、
この方が現状に気付けないとヤバいなと思いました。
この方が歯間ブラシをやらない、できない選択をしてる理由を知りたかったのです。
技術的な理由なのか?
気持ち的な理由なのか?
この方は気持ち的理由。
56歳で歯の残数は20本ありません。28本ある中でもう8本以上失っています。
すでに部分入れ歯を使ってます。
歯間ブラシはおろか、
毎日歯ブラシだけはやっているけど、
全く磨けてません💦
前歯には自費治療の被せ物が入っているけど、その歯と歯の間にゴマとポップコーンのカスみたいなのが溜まり込んでいました💦
ここまで汚くて気にならんの?レベル😨
服装は一般的で、口紅💄はつけておられる…前歯にはセラミックの被せ物が6本入り、ある程度の身なりには気を遣ってはる感じ。
でもおクチは汚い💦
この方にどう伝えようかと考えました。
歯間ブラシを頑張ってもできないから、まずは必ずやってる歯ブラシの確実性を上げませんか?
をお伝えしました。
そんな事を話してると、
「母が40代で総入れ歯になったんです」
と教えてくれました。
「それはかなり早いですね💦」
でもこの方には
総入れ歯になりたくない!
という感じはありません💦
そうなるものだと思っているのか?
前歯を失うと、顔の印象は大きく変わります。
何とか今を維持させないと、後々後悔しかなくなります。
気づけたら良いなとの思いで、
色々とお話はしましたが
最後におっしゃった言葉は
「私、忙しいんです。
歯磨きする時間がないから」
思いは届かなかったー。
歯磨きの重要度合いが低いからこの言葉が出ます。
歯間ブラシはしなくて良い。
たった3分で良いんです。
自分に向き合って、自分を大切にする時間を確保して欲しい。
歯を大切にするということに気づくチャンスが何度も来ているのに、
全てスルー。
いつか気付けばうれしいな。
これまでの私の人生も
「今だから受け取れること」
と思うことはたくさんあります。
早くから教えられていたのに、
受け取れたのが今だったなと思うんです。
誰でもタイミングはあるのでね、
この患者さんも
いつか、気づけたら良いな。
どう受け取り、どう生きるか⁉️
全て選択の連続だなと思いました。
そんなことを1日中考えて、やるせなさに囚われてしまった1日でした。