『お客さんに何もしてもらわないこと』がアドバイスの一番の価値
今日はフィデリティ証券さんと我々アドバイザー有志で勉強会を行っていました。
テーマは、フィデリティ証券さんが7月にリリースした
ザ・ハイブリッド https://www.fidelity.jp/fwe-top/
というロボアドと人間によるアナログのアドバイスを組み合わせたサービスについてディスカッションを行っていました。
フィデリティ証券は米国・欧州を中心としたグローバルに展開している証券会社なので、世界的な潮流はしっかりと理解されていて、日本においても米国同様に今後「アドバイス」というものが個人の証券投資の顧客に対して理解が進み、進展していくだろうという目論見のもとでサービスを開発したようです。
一方で、彼らから見ても日本においてこうした「アドバイス」の付加価値が認められて、個人投資家からお金を払ってもらえるサービスとして成立するまでどの程度の時間がかかるのか?3年なのか?10年なのか?は正直やってみないとわからないという事でもありました。
私自身も創業から13年間、アドバイスをする仕事をしていますが、13年前よりも明らかに「アドバイス」のニーズが増えていることは実感しますが、それでも私が米国を先行事例として研究し、日本でも10年程度で同様の変化が起こるのではないかと考えた目論見からすると、思ったほど進展していないという実感とも重なります。
今日の勉強会の中で、一番小屋が興味深かったのは、フィデリティ証券のサービス開発者が「アドバイス」の一番の価値は、顧客に投資を続けてもらう事(ある意味顧客に売ったり買ったりせずに何もしてもらわないこと)をあらゆる手段を用いてお話して納得していただく事だと理解しているという話をしていました。
これは、アドバイスの現場をしている我々からすると「我が意を得たり」という発言で、本当に、個人の投資家は「長期投資」とは口で言いながらも株価が上がったら(利益確定で)売却したくなり、株価が下がったら(怖くなって)売却したくなるもので、株式を長期で保有し続けるという事が本当に難しいことだと思っています。
株式を長期で保有していることが、一番運用のパフォーマンスに好影響を与えることがわかっていながらそれがなかなか難しいというのが現実なんです。
こうした、世界的な大手証券会社も日本のアドバイスビジネスのマーケットに参入してきてくれたことは日本のアドバイスビジネスの活性化にとってはとても大きな歓迎すべき変化だと嬉しく思っています。
億の近道読者の皆様におかれても、ここ1~2週間の株式の調整局面でも、あわてて株式を売ったりしないことを望みます。
株式会社マネーライフプランニング
代表取締役 小屋 洋一
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