石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」安田倉庫(9324) 2018/08/28
※このレポートは2018年8月に作成されたものであり、企業情報や数字等は当時のものです。またリンク先の変更によりリンク切れの場合があります。あらかじめご了承の上お読みください。
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石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」
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◆Contents◆
◇銘柄研究 安田倉庫(9324)
◇コラム 黒字を出し続ける企業にこそ、投資すべき時
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◇銘柄研究 安田倉庫(9324)
本日は、1919年(大正8年)に創業された、総合物流企業の安田倉庫を研究銘柄として取り上げます。
安田倉庫は、1919年の創立以来、大消費地である東京・横浜を中心に拠点を展開し、顧客の物流効率化をサポートして収益を着実に計上しながら、物流施設を増設して、総合物流企業として成長している企業です。
安田倉庫は、物流事業と不動産事業の2つを柱に事業を展開しています。
物流事業では、顧客のニーズに合わせたシステムをオーダーメイドで構築することで、顧客の信頼を得ています。現在では東京・横浜を中心とする首都圏・関西圏・九州圏に24ヶ所の物流拠点を保有していますが、これは同業者のなかでもトップクラスの数です。
さらに、グループ会社含め上海・天津・北京・香港、ハノイ・ホーチミン・ジャカルタに海外拠点を置くことで、アジア地域の物流も手掛けています。
また、不動産事業では、資産を有効に活用するために、既存の物流施設と都市環境の調和にも配慮しながら、東京・横浜・函館などの地域再開発を行っています。
いまや倉庫業は、単にモノを保管し輸送するだけのサービスではありません。
たとえば、品質検査・商品の銘入れ・セット組み・梱包・包装・返品処理など、倉庫ではさまざまな流通加工作業が発生します。安田倉庫は、倉庫スペースの提供のみにとどまらず、商品の流通加工から全国配送まで、豊富な実績、ノウハウで顧客の物流ニーズに応えて成長している企業です。
つまり安田倉庫は、「倉庫」を集中するモノや情報を迅速かつ正確に処理・加工し、物流をコントロールするクリエイティブな場として考え、それに最も適した立地として首都圏を中心に拠点を配置しています。
一方、配送においても、商品特性や輸送条件に合わせた最適な輸送手段を選択し、俊敏に安全に対応することが求められています。首都圏については安田倉庫グループの自社直送体制にて配送、全国配送については提携業者の中から最適な配送サービスを選定します。
このように、サプライチェーンを支える総合物流企業として、好立地の物流センター群を基盤にロジスティクスを一括提供しているのが、安田倉庫の現在の姿です。
本日の研究銘柄として安田倉庫を選んだ一番の理由は、8月8日に発表した2019年3月期第1四半期の業績が、前年同期比で増収増益となっていたことです。
安田倉庫の第1四半期の業績は、前期に新たな物流施設・ホテル及び商業施設ビルが稼働したことに伴い、物流事業・不動産事業とも前年同期比で増収増益となりました。
売上高は前年同期比1203百万円増(11.7%増)の114.68億円、営業利益は前年同期比3.66億円増(87.8%増)の7.84億円、経常利益は前年同期比3.79億円増(81.6%増)の8.45億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期比2.78億円増(97.2%増)の5.65億円となりました。
その他にも安田倉庫を選んだ理由がいくつもあります。まず具体的にそれらの理由を説明します。
1.安田倉庫は、含み益が大きな賃貸不動産や自社使用の土地を保有していること。
安田倉庫の時価総額は、8月24日の終値929円(⇔29,395,324株)で計算すると273.1億円です。
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