石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」オーデリック(6889) 2015/05/19
※企業情報や数字等は当時のものです。またリンク先の変更によりリンク切れの場合があります。あらかじめご了承の上お読みください。
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石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」
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◆Contents◆
◇銘柄研究 オーデリック(6889)
◇コラム 外部環境による、成長企業の株価下落をチャンスにつなげたい
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◇銘柄研究 オーデリック(6889)
本日は、1951年(昭和26年)創業の住宅機器照明の製造メーカーであるオーデリックを研究銘柄として取り上げます。
オーデリックは、住空間から店舗、ホテル等の大規模施設まで、それぞれのニーズに合わせた最適な「あかり」づくりに取り組むとともに、さまざまな空間に向けて「光」そのものを最高の品質で提供することで成長している企業です。
オーデリックは、創業以来、照明専門メーカーとしてトップクラスの日本国内工場を有し、製品のデザイン企画・技術開発・生産から販売にいたるまでの一貫体制のもと、高品質を維持しつつ、市場のニーズに合わせたスピーディーな製品開発・市場投入しています。
LEDの革新性と、それが建築や空間・環境に与える大きなインパクトにいち早く着目し、現在はLED照明市場のトップグループに位置しています。
照明業界は、LED照明や有機ELなど次世代光源の出現により大変革の時代を迎えています。このような市場環境で成長、発展していくためには、新しい価値を常に生み出し、製品と人材で他社と差別化していくことが必要となります。オーデリックはこの新しい波に乗って大きく成長していける実力を持つ企業です。
省エネ・長寿命に注目が集まる中、オーデリックはLED照明が持つ「あかり」そのものの魅力にも妥協せず、その可能性に大胆に挑戦し続けて来ました。自由な発想力とデザイン力、永い歴史で培われた確かな技術力と製造販売までを一貫して担う総合力がオーデリックの成長の源泉であり、強みです。
<オーデリックの業績の推移>
オーデリックの経常利益の推移は以下の通りです。
2011年3月期 602百万円
2012年3月期 1185百万円
2013年3月期 2602百万円
2014年3月期 4633百万円
2015年3月期 4333百万円
純利益(カッコ内は一株利益)を続いて確認します。
2011年3月期 384百万円(一株利益 63.88円)
2012年3月期 1181百万円(一株利益 196.08円)
2013年3月期 1532百万円(一株利益 254.35円)
2014年3月期 2770百万円(一株利益 459.95円)
2015年3月期 2683百万円(一株利益 445.53円)
http://www.odelic.co.jp/company/profile.html
オーデリックは、1951年に照明器具の製造・販売を目的として設立されました。
1954年に蛍光灯放電点灯管の製造を、1958年には白熱灯照明器具の製造を開始して、1998年に商号をオーデリックに変更し、株式を日本証券業協会(JASDAQ)に店頭登録しました。
住宅向けの照明が売上額の約70%を占めており、高級なシャンデリアなどに定評があります。
2015年3月期の品目別売上構成は、LED照明82.2%、蛍光灯照明7.5%、白熱灯照明3.4%、高圧放電灯照明その他6.8%となっており、LED照明の比率がますます大きくなり収益力も強くなってきました。
【参考】
2014年3月期の品目別売上構成は、LED照明71.5%、蛍光灯照明13.9%、白熱灯照明5.7%、高圧放電灯照明その他8.9%です。
2013年3月期の品目別売上構成は、LED照明49.8%、蛍光灯照明31.0%、白熱灯照明9.6%、高圧放電灯照明その他9.6%です。
オーデリックは創業以来、各種照明器具の専業メーカーとして成長してきました。近年では特に地球温暖化防止に向け「照明による省エネ」を実現するため、高効率蛍光灯照明器具や省エネ性に優れたLED(発光ダイオード)照明器具の開発に注力してきましたが、東日本大震災を契機とした電力需給の逼迫により省エネ・節電意識が高まっていることに加え、電力料金の値上げによりLED化のスピードが加速しており、収益力を急速に高めてきました。
オーデリックのホームページの財務情報のページです。
http://www.odelic.co.jp/ir/ir_financial.html
まず、本日の研究銘柄としてオーデリックを選んだ理由を説明します。
1.オーデリックは低PBRかつ低PBRかつ配当利回りが3%を超えている、自己資本比率70.2%の企業であること。
2016年3月期のオーデリックの一株利益予想は473.13円です。
一株純資産は3774.65円です。2016年3月期の配当は年間120円の計画です。
5月15日の終値3455円で計算したPERは7.3倍です。
PBRは0.92倍です。配当利回りは3.47%です。
2.オーデリックは、5月13日に2015年3月期の決算短信を発表しました。このIRにより、消費税増税前の駆け込み需要の影響で若干の利益成長が鈍化をした2015年3月期の足踏みから、2016年3月期は増益基調に回復することが確認できたこと。更に株価は、オーデリックの収益力や資産背景から考えて、まだ割安な水準にあり、穏やかな右肩上がりの上昇を取り戻していること。
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