周期的株価変動
新型コロナの陽性者が見事に減少してきた。本日の東京都の陽性者数は49人となり今年最少。なぜこれほど減少してきたのかは専門家すら分からないと言うほど謎めいており、いつも目にする陽性者のグラフが山から谷底に陥ってしまった。
それでも過去の周期的な変動のグラフからはまた11月半ばぐらいから増加するのではとの危惧する専門家もお見えになる。
周期的な変動を繰り返し、第6波は第5波を上回る感染拡大を予見する専門家もいる。
こうしたグラフを眺めながらふと思い起すのは株価のチャートも似たような変動を示すことがある点だ。
死に至る可能性のあるコロナ禍を示すPCR陽性者のグラフと異なり株価の変動は罪がないので見ていて面白い。
不特定多数の市場参加者(投資家)がいて強気に臨むか弱気で臨むかでチャートは変化してくる。新型コロナと同様に流行すると右肩上がりのグラフが出来上がり、収束すると右肩下がりのグラフが形成される。
感染拡大の初期からピークは株で言うと助走段階での株価推移から人気のピークまでのチャートとなる。
会社四季報でおなじみの東洋経済新報社は新型コロナの陽性者・感染者情報でも大活躍をしたメディアと言える。その伝え方の根底はまるで株式のチャートと似ており、変動がわかりやすい。
新型コロナに関係した統計データがすべてチャート化されているのは会社四季報発行元の東洋経済新報社ならではの報道の手法だろう。
新型コロナと同様に多くの銘柄に周期性や独特の変動パターン変動があることは過去のチャートを見ればわかる。それはアノマリーにも似た変動と言える。
例えば年1回の配当実施企業であったり株主優待実施企業であれはその権利を確保するための投資需要がアップダウンすることの結果として株価の変動が見られることになる。
岡山の建設コンサルタント企業であるウエスコホールディングス(6091)は過去毎年配当実施する7月に高値をつけることが多かった。
7月の配当落ち以降は売りが出て一定水準まで値を消すのだが、今年の同社株は地震関連としての色彩もあり先般来の関東での地震報道で見直しの動きが感じられる。
地方銘柄の中で普段はなかなか見向きもされないような銘柄も一定の周期で動くことが多い。現在、筆者が関心をもって見ている日創プロニティ(3440)もその一つ。
同社株はQボード時代から含めて、2019年7月の東証2部上場以降、過去ほぼ9か月周期での変動(高値⇒安値⇒高値⇒安値)を続けてきた。今回は10月7日の安値で調整9か月。ここからは上昇のパターンとなるか要注目。
周期的な株価変動は多くの銘柄に存在しているので皆さんも研究されてみてはどうだろう。
(炎)
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