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南紀白浜

 先日、久しぶりに南紀白浜へ行ってきました。泊ったのはいつもと同じ「しらら荘グランドホテル」。初めてここに宿泊して以来、少し古いものの(個人的な感想で)日本を代表するリゾートホテルを気に入ってしまい、年に1~2度は訪れています。

 建物は古いながらも綺麗に清掃されており、立地も良く、食事も筆者のような60前後の夫婦には丁度良い量で、美味しい料理が並びます。
 いつも、昼過ぎに着く便で南紀白浜に降り立ち、家内が好きなパンダを見にアドベンチャーワールドへ寄ってから、循環バスなどで夕方までにホテルに入ります。
 風呂を済ませて6時頃からの夕食を楽しみ、その後は部屋で波の音を聴きながら読書などを堪能するのがルーティンになっています。
 パンダのペイントがされた循環バスは停車ボタンを押すと「キャン!」というパンダの鳴き声で反応してくれるのですが、初めは何の音だか分かりませんでした(笑)。

 コロナが広まった時期の不便な状況や海外でのテロ事件などを見るにつけ、加えて円安にもなり、徐々に海外旅行から国内旅行に軸足が移ってしまった昨今です。羽田から1時間ほどで行ける南紀白浜は筆者には気分転換には持ってこいの場所になりました。
 翌日の朝食後に目の前の白良浜海岸を散策するなどし、ランチを済ませてから復路の便に乗ると言うシンプルな旅行ですが、何故かとても落ち着くひと時です。
 夏場は混雑しているようですが、いつも行くのは春か秋。静かな波打ち際を、四方山話をしながら家内と散歩する贅沢をしています。
 歳をとりました(苦笑)。


 ふと、最近のジャニーズ事務所の報道を見聴きしていて、兎に角ジャニーズを悪者にして責任を取らせ、早めに幕引きさせようとする嫌な雰囲気を感じます。ジャニーズだけが悪さをしていたなんてはずも無く、芸能界にはより沢山の若い女の子たちも居ます。

 問題の本質は、既に亡くなったジャニー喜多川氏よりも、視聴率や広告宣伝のために問題を隠蔽してきたTV局と広告業界、及びスポンサーの倫理観です。まるで被害者面(ズラ)をしていますが、彼らこそ金の為に若いアイドルやファンを喰い物にしてきた張本人ではないのか。
 この「都合の悪いことは報道しない悪習」が改められるまでは、芸能界とTV局を取り巻く異様な虚構世界がいつまでも続きそうです。


 さて、10月に入ってからは株式市場の雰囲気が変わってきました。
 先月までは配当取りの動きが目立ちましたが、権利落ち日以降はそれまで買われていた(所謂)バリュー銘柄が続落し、TOPIXも9月の連休後に半月ほど軟調に推移しました。

 これからは間も無く始まる四半期決算を注視することになります。
 春以降に相場をけん引していた半導体関連企業の収益回復が遅れそうです。
 第1四半期決算の説明を聞いた時点では半導体需給のボトムは秋頃との印象でしたが、業界の方に聞くと在庫調整が想定より長引いていると言います。

 今月からの決算発表で肝になると思われるのは、資源価格の落ち着きや為替の円安定着を前提に業績好調を維持しそうな銘柄を探すことと考えています。欧米や中国の景気動向に左右されず安定的な需要があるサービスや製品群を持つ会社です。

 一方、不動産市況の悪化により中国の内需低迷が続くと仮定するなら、巨大市場である中国内需に頼ってきた企業の業績には注意したいところです。日本国内でも食料品や消費財などの価格上昇に一服感が出てきているようですし、欧米の調査ではインフレの相当部分が便乗値上げによるものとの調査結果もあります。
 日本でも実際に食料品や加工食品、調味料などの消費財は3~4%の消費者物価指数の上昇どころでは無く、日銀の調査でも6月の一般個人の体感インフレ率は平均14.7%となっています。
 今期からは食料品や日用品を値上げしてきた企業の業績回復が見られるものの、実質所得が目減りする環境下では何処まで個人消費が保たれるのか気になります。

 色々と調べていますが、消費関連は株価予想が難しいため慌てずゆっくりと研究したいところです。

 先週、サイゼリアがストップ高をしたのには驚きました。飲食関連銘柄は梅雨明け頃からコロナからの回復を織り込んで買われていましたが、概ね想定内の数字と思われたのに一段高となったからです。
 会社予想を上回った事で人気化したようですが、飲食業では他にもゼンショーや吉野家など既にPER40倍、50倍となっている銘柄も上値を追いました。いつまでも業績急回復が続くはずはありませんが、変化率を重視したプログラムが動いているのでしょうか。何とも理解に苦しむ相場環境になりました。

 外資系の短期ファンドも相場を動かすタイミングを狙っています。
 先日の記事によると米国市場ではファンドの空売りを報告義務にしたようです。巨額な投機資金が市場を荒らす状況が増えてきたためと思われますが、日本でも何らかの規制が必要と思います。中には発行済み総数の10%以上も空売りされている銘柄も散見され、そのような銘柄ほど個人の信用買い残が積み上がっています。

 この夏以降の市場を見ると分かる通り、投機資金が日本株指数を乱高下させています。このような賭博場に投資に不慣れな個人を呼び込むのは危険ですが、(最大献金団体の)財界の意を汲んだ政権与党は個人投資家を利用する事しか考えません。


 日本の取引所は大手上場企業役員の保身や取引高を維持するため、最も守らねばならないはずの国内個人投資家を置き去りにしています。
 「新NISAだ!」「資産運用だ!」と煽られて慌てることの無いように。
 慌てれば強欲な金融機関とファンドの思う壺です。
 相場は逃げませんから、無駄遣いせず投資資金を貯めておきましょう。
 そのうち絶好の投資機会が来ます(^^)


 さて、先週からは随分と涼しくなりました。日々PCと睨めっこしてデスクに向かって様々なデータを追いかけるより、時には外に出て、普段見ない景色や歩く人たちの様子を観察するのも良いです。
 散歩に良い季節ですね。


(街のコンサルタント)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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