有料メルマガライブラリから(183)業績発表後の投資が望ましいが、研究すれば打診買いも有効
有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を再編集して毎週掲載いたします。自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
==「業績発表後の投資が望ましいが、研究すれば打診買いも有効」==
(有料メルマガ第315回・2015/2/3配信号)
※注 2015年2月現在の内容ですので留意下さい。
【前略】
ここは、じっくりと腰を据えて銘柄研究を行って、株価の観測も行っておいて、リバウンド相場がスタートしてから、その動きについていくのが一番良いのではないかと考えています。
株価のリバウンドのきっかけとなりそうなのは、これからスタートする3月、6月、9月、12月本決算企業の決算短信の発表です。
【中略】
業績がどれほど良くなっても、短期的には投資家の投資意欲(⇔リスクオフの動きが強いこと)が無くて、需給が悪ければ、株価は下がってしまう場合が多いです。
そのような時は、相場と格闘しないで、相場を眺めてチャンスを待つ我慢強さが求められます。
私の現在の対処方針としては、投資指標のうちのPERを一番重視して、配当利回り、高配当優待利回りの高い銘柄に資金を集めるようにしています。
株価の更なる下落に脅えて利益を急いで確保する為に利喰してキャッシュ・ポジションを増やすという作戦は取らずに我慢しています。
株価がこれからもずっと下げ続けるのではなく、何かのきっかけ(⇔決算発表による業績の上方修正や配当・優待の権利確定日が近づいてくることなど)で何らかのカタリストが発生すると、株価はリバウンドをスタートする可能性が高いと考えているからです。
【中略】
そして多くの株が下げる時は時価総額の大きさに関係なく、また業績が良くなっている企業にも、業績が悪くなっている企業にも、同時に玉石混合で株価下落が起こります。
したがって普段から投資したい業績の良い企業のファンダメンタルズをしっかりと調査して把握していると、予想以上の大きな株価の下落が起こればチャンスの時だと考えています。
しかしミスターマーケット(=投資家の総意、投資したい企業に投資している投資家の総意という意味で使っています)の判断と、自分の判断が大きく違うことも良く起こります。だからこそ株価の動きを継続的に観察し続けることが大事です。
この株価の下落はチャンスだと考えて買いに走ると、そこから大きく続落し、意地をはって買い増していくと、気がついたときには当初に予定した以上の株数を買っており、しかも大きな含み損を抱えてしまうこともでてきます。
下げていた株を買い増していき「しまった、予定以上に買いすぎた」と感じたときは、直ぐに損切りするのではなく少し我慢していると、一旦リバウンドしてやれやれと一息ついた後で、もっと大きな下落で株価が沈み込んでしまい、自分が恐怖に負ける事態(=リスク)も起こりやすくなってきます。
例えでいえば、少しボール臭い玉でも、バットを振っていくと、バットに当たって、当たりそこないの打球が、運が良いことに野手のわきをすり抜けたのでヒットになると勘違いすると、他の野手の好守備でダブルプレーを食らうということも起きてしまいます。
だから私は、予定数以上に買い増してしまった株数については、少しの利益でも(=買った株価より上がった分については売るということで、平均買いコストでみると含み損でマイナスの状態でも売るということです)利喰して、当初予定していた投資株数まで減らすように努力しています。
幸運で利益が出るところまで株価が戻したからといて、予定以上に買った株数を欲ばって全て買い持ち(=ホールド)すると、予想もしなかった突風(リスク)が市場を襲い、大きく損をしてしまうという経験を過去に何度もしてきました。
最初に計画していた投資株数は、自分の投資資金やポートフォリオ構成から考えて決定した株数です。その株数を予想以上に株価が下がったからといって増やすのは、リスク管理の点から問題です。
たまたま、そのとき買った株数をホールドして、大きな利益を上げてしまうと、自分のリスク管理が甘くなり、のちのち大きな危機を招いてしまう失敗を、いやというほど経験してきました。
このような過去の経験から、自分のリスク管理のルールは投資環境が悪いときばかりではなく、良いときにでも守っていくべきだと考えています。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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今週配信の有料メルマガでは、歴史が古く、業界トップクラスの内需企業で、業績が伸長しており受注先も安定で、低PER低PBRかつ高資本比率で増配も期待できる企業を、研究銘柄として掲載しています。
また、コラムでは、「4月もSQが終わったら日本株もリバウンドをスタートしはじめました。焦ることは禁物だと考えていますが、本当に業績の良い企業の株が安いままで放置されているなら、分散でポートフォリオに加えても良いと感じ始めました。」と題し、権利落ち後の有力好業績企業に対するウオッチを継続する重要性を、具体的な銘柄を挙げながら提案しています。
さらに、単元株の変更に注目して、優待利回りをポイントに考える2銘柄と、配当よりもリバウンドによるキャピタルゲインを志向した方が妙味があると思われる9銘柄をテーマ別に取り上げています。
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