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長期低迷株の復活への期待

 トレンドフォロー型の運用と長期調整を続けてきたボトムを探る銘柄の投資をコアにした運用では前者がポジティブに株価を見ておく必要がある一方で後者には徹底した企業内容の吟味とチェックが必要です。
 更にはそうした銘柄を買い始めた場合はこれでもかとばかりに売り物が出てきたりしますので忍耐が求められます。

 多くのBUY&HOLD型の投資家の皆さんは二極化相場の下でご苦労があるかも知れません。1年程度のタームならばとにかく、3年、5年という長期保有株であると上向かないで下向き状態が続くと諦めて売るという行動に出てしまいます。
 その方がすっきりするという意見も多く、それはそれで良い方策になるかと思います。いつまでもだらだらと下げ続ける銘柄に別れを告げて早く時流に乗りそうな銘柄を組入れておきたいというのが投資家心理。

 発行体がそうした株価の下落に対してしっかり対応してくれるのであれば良いのですが、なかなか株主思いの施策を打ってくれないので、投資家はしびれを切らして売却という行動に出ることになります。


 上場企業も千差万別。

 安定配当に拘り、業績が良くても増配しない会社。利益成長もしないで配当性向が10%から15%程度しかないような会社などは恐らく不人気に違いありません。
 そうした企業が日本の株式市場には山のように存在し、そうした株式を保有する投資家のため息が聞こえる今日この頃です。

 一方では株主思いの企業では配当性向を50%に高めてしかも利益成長の方向性を明確に打ち出すする企業もあり、投資家の見る目もシビアになる中で二極化するのも致し方ないところです。


 株式相場の潮流が皆様の保有されている銘柄にとってフォローとなっているのかどうかが運用成果を左右しているのかと思いますが市場にはいつものように二極化の流れが見られ、市場人気を集める銘柄、上昇トレンドが続く銘柄と地味で業績も振わず、下降トレンドが続く不人気銘柄とに分かれているのが現状です。

 株価の上げ下げにはその背景があるとは言え、11月半ば現在の株式相場には不人気株を思い切ってた売っておこうとする投資家の皆さんの勇気ある行動とそうした見切り売り状態の株式を中長期スタンスで買っておこうとする投資家がぶつかりあって繰り広げられる11月半ばの相場展開です。


 長期下落傾向を続けてきた銘柄にはそろそろ投資してみたいと思えるような銘柄も出てきています。反転上昇には何かのきっかけが必要ですが、コロナショック時の安値を下回っている銘柄、安値に接近中の注目銘柄を本日は選定しておきたいと思います。


1.新東工業(6339)

 年初来高値738円 同安値641円 時価673円
 中堅バリュー株 業績停滞中で株価低迷
 Cショック時安値615円
 約5年間株価低落傾向
 時価総額353億円
 今期予想経常利益45億円


2.協立エアテック(5997)

 年初来高値564円 同安値454円時価464円
 中小型バリュー株 原材料高で業績伸び悩み
 Cショック時安値420円
 約4年間株価低落傾向
 時価総額22.3億円
 今期予想経常利益5.6億円


3.日創プロニティ(3440)

 年初来高値617円 同安値507円 時価546円
 中小型バリュー&成長期待株 M&Aで成長指向
 Cショック時安値437円
 1年11カ月株価下落傾向
 時価総額35.2億円
 今期予想経常利益5.8億円
 前期実績EBITDA7.2億円⇒今期予想EBITDA10.9億円⇒来期予想EBITDA15億円


4.テレビ東京HD(9413)

 年初来高値2192円 同安値1805円 時価1824円
 地上波メディア5社中最下位だが比較的好業績。
 Cショック時安値1819円
 約4年間株価低落傾向
 時価総額504億円
 今期予想経常利益82億円


5.松井建設(1810)

 年初来高値782円 同安値537円 時価563円
 1586年創業の社寺建築企業。無借金経営
 Cショック時安値483円
 約6年間株価下落トレンド継続
 時価総額167億円
 ヒューリック、東京海上HDなど投資有価証券91億円保有
 今期予想経常利益22億円
 2018年経常利益54億円


 以上 5銘柄。


(炎)


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