見出し画像

#80 シノプス(4428) 2020/10/06


■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■
==========================
-------------------2020/10/06

       山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」 第80号

-------------------------
=========================


 山本潤氏率いる「株の学校」で、山本氏をはじめとする講師陣の薫陶を受けた精鋭アナリスト達が、成長株を発掘し、その内容を詳細にレポートします。

 毎週火曜日配信、1回に1銘柄の深掘りレポートです。


■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■


               【目次】


■はじめに
■シノプス(4428) 客員アナリスト 布袋智穏
■モデルポートフォリオ 更新!!


※本メルマガの一部内容を、億の近道へ抜粋の上掲載することがございますので、あらかじめご了承下さい。


■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■


■はじめに


 NPO法人イノベーターズ・フォーラムのご協力により、客員アナリスト
たちのレポートの有料メルマガを提供しております。

 グロース銘柄発掘隊の隊長は東京2期生です。
 彼の指揮下、隊員たちは、週に一本のフルレポートをディープに発表します。
 どれも個性あふれるレポートです。

 投資家のみなさまにおかれましては、ぜひ、グロース銘柄発掘隊の客員アナリストたちへのご支援をよろしくお願い申し上げます。

(山本潤)


【発掘隊より】

 グロース銘柄発掘隊は、5年から10年以上の長期投資に耐えると思われる銘柄を発掘し、調査分析するものです。配信した銘柄は短期的に株価調整する場合もありますが、対象企業の前提条件が変化しない限り、問題ないと考えます。
 配信した銘柄は定期的にチェックしております。もし、前提条件が変わったりビジネス環境が大幅に変化した場合には、あらためてフォローコメントを配信致します。

 


■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■

■シノプス(4428)

【会社概要】

 ◆理念


 同社は戦略的在庫最適化ソリューションsinops(シノプス)という需要予測型自動発注システムを提供する会社である。
 同社は『在庫に関わる“人”“もの”“金”“時間”“情報”を最適化する
 ITソリューションを提供し、限りある資源を有効活用することで、広く社会に貢献する。』という理念のもと、sinopsで『世界中の無駄を10%削減する』ことをビジョンにしている。

 まずは消費者のニーズである小売業の店頭の在庫最適を実現し、そしてそれをベースに卸売業の在庫最適へ、さらにそれを受けて製造業や原材料業への在庫の最適へと、流通全体を最適にするためのデマンドチェーンマネジメント※を構築するのが同社の目標である。

 ※デマンドチェーンマネジメントとは、需要側(消費者等)から得られる情報を基点として商品開発、生産・供給計画、流通、販売体制などを統合的に編成する情報管理手法のこと。具体的にはPOSデータなどの情報をもとにして、需要予測を行い、生産管理や在庫管理を最適化する。一方、商品の供給側からの情報を基点に行う情報管理手法をサプライチェーンマネージメント(SCM)と呼ぶ。


 ◆沿革


 同社は1987年10月に画像処理装置の生産・販売を目的として株式会社リンクとして設立された。現在の社名である株式会社シノプス(sinops Inc)は2019年4月に変更された。また、2018年12月に東証マザーズに上場している。

 同社の創業者で代表取締役社長は南谷洋志氏である。シノプスの起源は南谷氏の大学生時代まで遡る。関西大学工学部管理工学科出身の南谷氏大学の卒論のテーマが「在庫管理とそのシミュレーション」で、その当時から需要予測について研究を行っていた。
 新卒では大都商事株式会社(現ダイトロン株式会社)入社、その後須磨電子産業株式会社を経て独立し、画像処理装置の生産販売を手掛ける株式会社リンクを設立。
 しかし、取引先が破綻し、物流のソフトウエア開発に方向転換した。物流の仕事をしている時、東大阪のとある自転車パーツを扱っている輸入業者との打ち合わせを終えた後、その代表者が担当者をまた在庫が増加したと叱責しているのを見かけた南谷氏が、需要予測ソフトがあるのでその利用を勧めたが、その当時はまだ需要予測ソフトと呼べるような代物はなかった。
 1996年に物流最適化システム「S-PLAN21」販売開始して以降、改良に次ぐ改良を重ね、2006年に小売業向け自動発注システム「sinops-R4」(=第4世代需要予測型)販売開始し、2009年には日配品に対応した自動発注システム「sinops-R5」(=sinops-R4+日配品カテゴリー対応機能)販売開始。
 2017年には需要予測型自動発注システム「sinops-R6」(=sinops-R5+AIによるパラメータ自動更新機能)販売開始。
 そして2020年6月にクラウドサービス「sinops-CLOUD」サービス開始し、今に至る。


 ◆売上構成とビジネスモデル


 2019年12月期
 売上高10.8億円 営業利益3.0億円 純利益1.9億円

ここから先は

10,363字

¥ 2,000

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?