#86 バリューコマース(2491) 2020/11/17
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山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」 第86号
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山本潤氏率いる「株の学校」で、山本氏をはじめとする講師陣の薫陶を受けた精鋭アナリスト達が、成長株を発掘し、その内容を詳細にレポートします。
毎週火曜日配信、1回に1銘柄の深掘りレポートです。
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【目次】
■はじめに
■バリューコマース(2491) 客員アナリスト 小月陸
■モデルポートフォリオ 11/4更新
※本メルマガの一部内容を、億の近道へ抜粋の上掲載することがございますので、あらかじめご了承下さい。
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■はじめに
NPO法人イノベーターズ・フォーラムのご協力により、客員アナリスト
たちのレポートの有料メルマガを提供しております。
グロース銘柄発掘隊の隊長は東京2期生です。
彼の指揮下、隊員たちは、週に一本のフルレポートをディープに発表します。
どれも個性あふれるレポートです。
投資家のみなさまにおかれましては、ぜひ、グロース銘柄発掘隊の客員アナリストたちへのご支援をよろしくお願い申し上げます。
(山本潤)
【発掘隊より】
グロース銘柄発掘隊は、5年から10年以上の長期投資に耐えると思われる銘柄を発掘し、調査分析するものです。配信した銘柄は短期的に株価調整する場合もありますが、対象企業の前提条件が変化しない限り、問題ないと考えます。
配信した銘柄は定期的にチェックしております。もし、前提条件が変わったりビジネス環境が大幅に変化した場合には、あらためてフォローコメントを配信致します。
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■バリューコマース(2491)
【会社概要】
◆沿革
同社は、日本でアフィリエイト市場を開拓した業界のトップリーダーです。
アフィリエイトとは成果報酬型の広告と呼ばれ、ブログなどのメディアと広告主、そしてメディアと広告主をつなぐASPの3者から構成される営業ネットワークです。同社はこの中のASPに分類されます。
アフィリエイト広告の商流は以下のようになります。
1)商品やサービスを販売したい広告主がバリューコマースのようなASPに出稿を依頼
2)ASPは自社に登録されているメディアに広告素材を提供
3)メディア運営者はASPから提供される広告素材の中から自身のメディアに掲載する広告を選択
4)メディア来訪者が掲載されている広告経由でサービスの登録や購買を行うと広告主からASPを通してメディア運営者に報酬が支払われる
ASP事業者の提供価値は、どこのメディアに掲載された広告からどの程度販売につながったかという効果測定と、広告主とメディアをマッチングさせる機能にあります。
アフィリエイト広告が世間一般に広がるきっかけとなったのがAmazonを創業して間もないジェフ・ベゾスがあるパーティーで、女性ブロガーに自分のホームページ上で離婚に関する書籍を販売したいと言われて1996年に「アソシエイト・プログラム」を始めたことだ言われています。
(Amazonよりも先にCybereroticaというアダルトサイトが成果型報酬制度を用いた広告の仕組みを導入していたという説もあるようです。)
同年の1996年にバリューコマースは誕生します。
同社の創業者はニュージーランド人のティモシー・ロナン・ウィリアムズです。たまたま社員の知り合いで、当時オリックスバッファローズの選手であったイチローも創業時に出資しています。
その後インターネットの普及により様々なブログサービスとがでてきたことで、個人のブログ開設難易度が格段に下がったことと、Amazonや楽天を筆頭にECサイトが増えてきたを背景にアフィリエイト市場は成長していきます。
矢野経済研究所のレポートによると2019年時点で国内のアフィリエイト市場は約3100億円と推計されています。過去のレポートを見ると2015年時点で約2000億円となっているため毎年平均で13%程度成長しているイメージです。
同社も市場とともに順調に成長し、2005年にはヤフー株式会社(現Zホールディングス)の公開買付により持分法適応会社になります。
そして、創業から約10年後の2006年にマザーズ上場を果たします。
2012年にはZホールディングスの連結子会社になるとともに1部上場も果たし現在に至ります。
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