IPO後に急落する現象をチャンスと見るか?
長期フォロー中の個別銘柄が活発な値動きを見せる中で、多忙なため本日のコラムはこの1本だけとしておきます。
皆さんの運用成果はこのところいかがでしょうか?
全体相場が日経平均4万円台乗せを伝えて個人投資家のマインドを高揚したかどうかはともかく、かつてからじっくりと個別銘柄を保有されてきた投資家の皆さんが一定の資産形成を行えて、満足されていれば良し。
なかなか運用成果が上がらないと嘆いておられるのであれば、頑張って!!としか言いようがないのですが、最近私のところにも個人投資家の方からいろいろお便りも届くようになってきました。
中には億の近道でよく取り上げてきた日創プロニティ(3440)が本日高値1200円までついて笑顔の方もお見えかも知れませんし、同様に高値をつけたオークネット(3964)の上昇で資産形成の一助になったという声も聞こえそうです。
これらは、やはり好業績ということが投資家の評価につながる事例ですが、主力大型株だけではなく中小型株でも運用成果は高められるという証左でもあり、このスタンスをベースに個別株投資をしていくことで成果を高めて頂きたいとも思っております。
個別株投資では低PER、低PBR、高配当利回りといった切り口で投資されて成果を高めておられる皆さんも多いかと思います。それも短期ではなく中長期スタンスでの成果です。
いくつかの銘柄に分散投資して、その中の1銘柄でも株価が2倍、3倍、…10倍となってこそ運用成果が高まる。
とは言えこれがなかなか難しい。
得てして上がってくると上昇途中で売ってしまいがち。
保有株がすべて上がれば良いですが上がらない銘柄を保有していると上がっている本来有望な銘柄をつい上がったからと言って中途半端に売ってしまいがちになりますので、運用成果が高まっていかないということになってしまいます。
個別銘柄のそれぞれの事情による上昇するタイミングを考えながらポートフォリオを構築していくスタンスで取り組まれるることを期待しております。
さて、皆さんの投資対象になっているのかどうかですがこのところもIPO銘柄に対して波乱が見られます。
IPOした銘柄は通常は公開価格に対して初値が一定水準高く、その後一旦高値を見てその後高すぎた場合は反省機運が出て大きく調整し中には公開価格を割ってしまうということが日常茶飯事に起きています。
なぜこうした株価の変動が見られるのかというと、IPO市場への参画する投資家の層が薄いということが現実にありそうです。
それといきなり訳の分からない見かけ上は良さそうな銘柄にリスクテイクすることによって過去相当にキャピタルロス被害(高値掴み)を浴びた投資家も多く、絶えず慎重なスタンスで短期での運用成果が上がりそうもないと思われるなら投げてしまうという短期投資家特有の行動があるためとも思われます。
特にグロース市場にIPOした企業には信頼性がなく過去のIPO事例で投資家の期待を裏切ってIPO後に業績の下方修正をする事例があったことも余計に投資家の運用スタンスを慎重にさせているとも言えそうです。
皆さんも心当たりがおありかと思います。
一方で成長する姿が鮮明に見えてきますと一気に評価が高まることになります。KDDI系のソラコム(147A)などは見かけ上はまだ利益が低水準でPERが200倍にもなっている状況ですが、グローバルなプラットフォーム形成がすでに完成していて今後の利益成長が見込まれるために高く評価され、時価総額は700億円以上にもなっています。
将来性をどう見分けるかがポイントになる点と株価が高過ぎないかどうかがチェックされて株価が形成されていることになります。
同社のような明確に将来性が読み取れるケースは稀なのかも知れませんが、皆さんの直近IPO銘柄の事業内容、今後の成長性と株価の位置を確認頂き、長期投資にとって魅力のある銘柄を見出して頂きたいと思います。
本日の結論。
短期投資家の見切り売りで急落する銘柄の中には長期投資家にとっては実はとても魅力的な銘柄が存在する可能性があります。
2月から4月にかけての直近のIPO銘柄の中でIPO後に急落する銘柄の中にもそうした銘柄が隠されているものと見られます。
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(炎)
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