石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」エイチワン(5989) 2013/04/30
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石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」
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◆Contents◆
◇銘柄研究「エイチワン(5989)」
◇コラム 運が良くなってきた時には、その流れにのることが大切
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◇銘柄研究 エイチワン(5989)
本日は、1939年(昭和14年)に創立された、主に自動車の車体フレームを製造するエイチワンを研究銘柄として取り上げます。
自動車の車体フレームを製造する日本企業で、エイチワンは業界第5位のメーカーです。(第1位:フタバ産業、第2位:ユニプレス、第3位:プレス工業、第4位:ジーテクト)
エイチワンの主要製品は自動車骨格部品です。エイチワンのサイトの次のページで確認できます。
http://www.h1-co.jp/product/index.html
エイチワンの主力製品である自動車骨格部品は、自動車の安全性能、環境性能、操作性、室内空間の使いやすさ、デザインに大きく関わっています。
事故の際に乗員と歩行者への衝撃を軽減。低燃費のための軽量化。車を操る楽しさに資する高い剛性。使い勝手の良い広いキャビン。スタイリッシュなデザイン。
これらは、自動車に当然に求められることではありますが、エイチワンの製品はそこに深く関わっています。エイチワンでは、企画、設計段階から顧客と共同で開発を行い、顧客から、社会から、求められる性能と品質を高いレベルで製品化しています。
エイチワンの主要販売先は、ホンダグループ(本田技研工業およびその子会社、関連会社)です。
エイチワンの売上高の約55%以上(2011年3月期57.2%、2012年3月期56.3%)がホンダ関連企業となっています。
(2012年3月期の実績)
ホンダ 26.5%
ホンダオブアメリカマニュファクチュアリング・インク 19.7%
広汽本田汽車有限公司 10.1%
そして、ホンダに対するフレーム供給シェアは約50%と、トップを占めています(2013年2月8日の個人投資家向け会社説明会資料、9ページで確認しました)。
ホンダ系列以外の主要販売先は、日本ではダイハツ工業、日産自動車、中国では広汽三菱汽車有限公司、東風日産汽車有限公司、タイではミツビシ・モーターズ(タイランド)カンパニー・リミテッド、いすゞ・モーターズ(タイランド)カンパニー・リミテッド、サイアムモーターズアンドニッサン、インドではGMインディア、ヤマハ、マヒンドラ・マヒンドラなどです。
エイチワンは世界4極(日本、北米・欧州、中国、アジア太平洋)に展開し、24拠点を有しています。
<エイチワンの海外拠点>
http://www.h1-co.jp/aboutcompany/index08.html
エイチワンの海外売上高の比率は約65%です。
まず、本日の研究銘柄としてエイチワンを選んだ理由を説明します。
1.4月26日に2013年3月期の決算短信を発表し、2014年3月期の経常利益が前期比大きく増益(56.24億円→63.0億円、12%の増益予想)になり、低PERかつ低PBRとなること。
(ただし、2013年3月期はタイ洪水の損害保険料受取金が26.1億円と大きく特別利益として計上されている為に、純利益は前期のほうが大きいです)
4月26日の終値1280円。
2014年3月期の一株利益予想 159.89円(PER 8.0倍)
一株純資産 1766.03円(PBR 0.72倍)
2.最近の日本の自動車部品メーカーの株価は、急激に見直されて上昇するものが多い中で、エイチワンの株価は出遅れていると考えられること。
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