生涯パートナー銘柄の研究 岡谷鋼機(7485) 2014/01/21

※企業情報や数字等は当時のものです。またリンク先の変更によりリンク切れの場合があります。あらかじめご了承の上お読みください。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－2014/01/21－

　　　　　　　　石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

　億の近道の大人気執筆者、石川臨太郎が皆様へお贈りするメールマガジンの第262回目です。週に１回（火曜日）配信いたします。
　なお、この有料メルマガの売り上げの一部は、億の近道の発行運営に活用されます。
　どうぞよろしくお願い申し上げます。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
　　　　　　　　　　　　◆Ｃｏｎｔｅｎｔｓ◆

　　　　◇銘柄研究　岡谷鋼機（７４８５）
　　　　◇コラム　バリュートラップ銘柄にも買うべき時がやってきた

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

◇銘柄研究　岡谷鋼機（７４８５）

　本日は、１６６９年（寛文９年）創業で１９３７年（昭和１２年）に設立された、岡谷鋼機を研究銘柄として取りあげます。

　岡谷鋼機の歴史は、江戸時代の１６６９年（寛文９年）の名古屋にさかのぼります。１９３７年（昭和１２年）には株式会社岡谷商店を設立、その間大阪・東京にも進出を果たし、着々と専門商社としての地歩を固めてきました。現在の岡谷鋼機株式会社に改称したのは１９４３年（昭和１８年）のことです。

　３４０年を超える岡谷鋼機の事業展開は、常に時代の先を読み、築き上げてきたノウハウを武器に、企業成長のために突き進んでいます。

　岡谷鋼機は現在、「鉄鋼」「情報・電機」「産業資材」「生活産業」という４つの事業分野において１０部門のビジネスフィールドを擁する独立系商社です。

　その中でも基幹分野である「鉄鋼」の事業は、大手鉄鋼メーカーの一次指定商社として安定的、かつ品質の高い鉄鋼を世界に販売しています。また、３４０年以上の歴史に伴う実績と信頼により、主要取引先とのパイプも強く健全かつ安定的に事業を展開しています。

　その他の事業分野は、鉄鋼を機軸に時代のニーズを見越して経営の多角化を図ったことによって生まれており、今では売上の約５０％を占めるまでに成長しています。

　現在、岡谷鋼機の戦略拠点は、日本国内はもとより、１９６４年（昭和３９年）の米国岡谷鋼機の設立を皮切りに、海外１９カ国にそのネットワークを広げてきました。いま、岡谷鋼機はグローバルな視野に立って、アジアを、そして日本を見つめなし更なる成長を目指そうとしています。

＜岡谷鋼機のネットワーク＞

国内：２７ヶ所　関係会社４４社　
東京、名古屋、大阪、福岡、仙台、新潟、富山、静岡、浜松、広島など

http://www.okaya.co.jp/network/japan/

海外：１９ヶ国　関係会社４３社

　アメリカ、カナダ、ドイツ、チェコ、インド、タイ、シンガポール、ベトナム、インドネシア、中国、　台湾、韓国、オーストラリア、ＵＡＥ、ミャンマー、フィリピン、メキシコ、ポーランド、ブラジル

http://www.okaya.co.jp/network/overseas/

　まず、本日の研究銘柄として岡谷鋼機を選んだ理由を説明します。

１．岡谷鋼機は、３４０年に及ぶ長い歴史を持ち、大きな含み資産をもつ土地を大量に保有している企業であること。

　２０１３年２月期の有価証券報告書に開示されている、賃貸不動産の簿価は１４８．３１億円。時価は１８４．１８億円です。賃貸不動産だけで３５．８億円の含み益が見込めます。住所を特定できなかった配送センターなどや、まとめ書きされているためこの含み益の計算から除外した簿価の低い土地を保有する連結子会社などの土地の簿価は低く、実際にはさらに大きな含み益があると推定されます。

　また、住所を確認できた所有地について、近隣公示地・基準地価格を時価として計算すると５９億円程度の含み益が見込めそうです。

２．岡谷鋼機は、過去３年間連続で増益を達成してきて、今期も保守的な予想を行っていますが、１２月２６日に発表した２０１４年２月期第３四半期の決算短信を確認すると、経常利益は９か月間で１３４．０８億円と、すでに２０１３年２月期の通期の経常利益１３４．０億円をオーバーしている状況です。