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話題のYOUTUBERがもたらす社会・政治革命

 7月の参院選挙ではご存知の通り、消費税増税で不信感を持たれた自民党とふがいない立憲民主党を始めとした野党が向き合う中、行き場のない票が個性ある党首、リーダーの下に活動する2つの新興勢力に流れた。
 結果として新たな政治勢力が誕生し、その後の話題を集めている。


 そのうちのNHKから国民を守る党(略してN国党)の党首である立花参院議員の活躍が連日のようにメディアで伝えられている。
 立花氏は選挙戦を前にYOUTUBEで自己主張を続けてきたことようで、職業もYOUTUBERだという。今さら本欄で彼の主張を伝える気持ちはないが、ビジネスで取り組んでいるYOUTUBEでの映像配信の威力は新たな政治勢力を生み出すほどのインパクトを与えることが明らかになった。

 彼の目的は唯一、NHKの放送をスクランブル化するというものだが、これが国民にとって果たして本当に良いことなのかは今後の議論を待つしかない。国民投票に持ち込んで実現したら議員を早く辞めるという作戦まで披露した彼の真意がそれだけに留まるのか否かは定かではない。
 自民党が進める憲法改正に対するキャスティングボードを彼は握ろうとしており、ここからは地方議会での勢力拡大、無党派議員の取り込みによる国会での総務委員会での質問権、NHKの討論番組出演などを実現し、更には衆院選挙での勢力拡大まで果たそうとしている。
 その手始めとなる8月4日の柏市議会議員選挙での選挙結果を踏まえての一段のヒートアップはこの夏の話題となると見られる。


 それにしても柏市議会議員選挙での応援演説での選挙妨害事件が妨害者と思しき人物の顔も入れてYOUTUBEで流されたのは驚きではあった。
 「嘘つき」発言の通行人A氏に立花氏とその立候補者や応援団が取り囲んでの選挙妨害だという言動はいささか気になるところで、このホットな映像は柏市民ならずもきっと大勢の方の目に触れることになったに違いない。
 YOUTUBERらしい演出とも感じられるが、市民の審判はどうなっただろう。これからも勢力拡大に向けプロYOUTUBERの立花氏の活動はエスカレートするのだろうか。


 私、炎のファンドマネジャーもYOUTUBEを使って炎チャンネルをスタートしたが、登録数は150とまだショボい状態。この際立花氏にならって閲覧数を増やしていくことにしたいが、彼のプロYOUTUBER(広告収入を得るビジネス)としてのアドバイスは既に閲覧したがなかなか凄いものだった。

 日本の広告市場は20兆円もあるとされるがその大半を電通や博報堂などの広告代理店に牛耳られている。地上波TV、新聞、雑誌という従来のメディアから今やその半分がYOUTUBEなどのインターネットメディアにシフトしようしているとの分析を冷静にYOUTUBE上で披露した立花氏は元NHK職員だっただけにメディアに対する造詣は深い。

 お金をかけずに国会議員に当選した立花氏は日本最大の放送メディアを敵にしながらもインターネット活用の米国製の世界メディアを味方にこの先も大いに影響力を増すのかこれからもますます関心が寄せられる。
 時間がたてばこうした活動は一般化するだろうが、今はまだ限られた人にだけ委ねられている。地上波TVや新聞、雑誌がこの世から消えることはないだろうが、特権で守られてきた旧来メディアの大きな岐路に立つ出来事を目の当たりにして私たちも積極的にこの流れについていくしかないのかも知れません。


 それにしても私たちはYOUTUBEを展開するGOOGLEの存在を改めて認識する出来事に遭遇したことになる。


(炎)


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