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山本流 社員育成法と子育て法(その3)

 社員を生き生きと働かせるためには、まずは、ひとりひとりの価値観を知る必要があります。

 価値観がわからないのに雇用をしてしまえばミスマッチから採用は失敗してしまうのです。

 この人の価値観はこうだからこの仕事にとても向いているという形で仕事をその人に作ってもらうのが一番、パフォーマンスが上がります。各自に得意なことをできるだけさせればよいのです。


 これは家庭においても同じでしょう。
 親が仕事や趣味で生き生きとしている。
 たとえば親がダイニングテーブルで教科書を楽しく学んでいる。
 子は親の姿をみて、勉強というものは社会人が楽しくやるものだと思うようになる。
 勉強というものは継続すれば好きになってしまう麻薬のようなものです。
 たとえば英語を毎日勉強していれば自然と好きになってしまうものです。

 毎日、英語を楽しく勉強している人に、どのような仕事を任せようか、その人はどのような仕事を提案してくるのだろうか。
 社会のためになり、顧客のためになる仕事を自ら提案するときに、自分の武器を使わない手はありません。
 この人はこういう武器を持っているのでこういう提案をしてきたのだなとわかる。各自に合った仕事というのは各自で提案してもらえるはずです。
 運用の仕事であれば、自分が調べたいと思える企業を自分で選んでもらう。
 自分が調べたいと思ったのだから誰よりも調べるだろうと仕事を任せる。


 本来、人は努力して上達することが大得意なのです。
 親として上司として楽しく過ごす姿が重要です。
 気になったら、人に頼まず、自分がやればよい。
 人に頼みにくいような作業は、人に命令してやってもらうのではなく、自分がやればよい。それが生成AIの時代の働き方です。
 生産性を上げようと思えばやり方次第では生産性が3倍ぐらいにはできるのが現代という時代です。
 組織を動かそうとするのではなく、自分ですべてをやる気概で働けばよい。
 それをみれば自ずと子供たちや部下(いるとすれば)に気概やスピリットは伝わるでしょう。


(NPO法人イノベーターズ・フォーラム理事 山本 潤)


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