石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」 エージーピー(9377) 2016/08/09

※このレポートは２０１６年８月に作成されたものであり、企業情報や数字等は当時のものです。またリンク先の変更によりリンク切れの場合があります。あらかじめご了承の上お読みください。

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　　　　　　　　石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」
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　　　　　　　　　　　　◆Ｃｏｎｔｅｎｔｓ◆

　　　◇銘柄研究　エージーピー（９３７７）
　　　◇コラム　じっくりと株価の動きを確認する必要が更に高まっている

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◇銘柄研究　エージーピー（９３７７）

　本日は、１９６５年（昭和４０年）に日本航空、全日本空輸および日本エアシステムの協力ならびに国土交通省航空局の指導により、「日本空港動力」として設立されて、２０１５年の１２月に創業５０年を迎えたエージーピーを研究銘柄として取り上げます。

　エージーピーの主力事業は、空港において、航空機の地上作業の安全と作業の効率化を支援する動力事業、整備事業、付帯事業の３つの事業です。エージーピーは高い技術力と豊富なノウハウで、５０年間にわたり空港の運営を支えています。

　「空港」は空の玄関であり、空の旅の始まりと終わりに必ず通らなければならないゲートです。毎日多くの航空機が人や荷物を乗せ、飛び立ち帰ってくる独占的な場所です。

　そんな日本全国の主力空港での航空機の運用・運行を、２４時間体制でサポートするサービスを提供しているのが、エージービーです。

〇エージーピーの仕事を支える技術者の状況
http://www.agpgroup.co.jp/agp/technology/

　エージーピーを本日の研究銘柄に選んだ最大の理由は、内需１００％の企業であると共に、日本の空の玄関（＝空から日本に出入りするためには必ず通らなければならない関所）である空港のうち、飛行機の離発着の多い上位８空港において独占的に電力供給事業を行っている企業であることです。

　日本を訪れる外国人は、２０１５年には過去最高の１，９７３万７千人となりました。４５年ぶりに訪日外客数と出国日本人数が逆転となりました。

日本政府観光局の報道発表資料です。
http://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/data_info_listing/pdf/160119_monthly.pdf#search=

　日本政府は東京オリンピックが開催される２０２０年に、年間２０００万人の訪日外国人数実現を目指しています。確実に目標を達成できると期待されます。

　航空業界では、訪日旅客は過去最高のペースで推移していることから、国際線の路線開設・増便が進み、エージーピーの事業の需要は堅調に推移しています。エージーピーの動力事業では、航空需要が堅調に推移しているなかで電力供給機会が増加したことから、２０１７年３月期第１四半期の業績は順調に伸びました。

　エージーピーの企業としての魅力は、これからますます高くなっていくことが期待できます。空の玄関である空港というゲートで独占的な事業を展開するエージーピーへの投資家の評価は、２０２０年の東京オリンピックに向けて、着実に高まってくると考えました。

＜エージーピーの主力事業＞

１．動力事業

　航空機への動力（電力・冷暖房気・圧搾空気）の供給および、航空機用動力供給設備の設計・施工、運用管理を行なっています。

２．整備事業

　空港関連特殊設備を最高の技術力でメンテナンスを行ない、建物・諸設備の運用を２４時間体制でサポートしています。

３．フードカート・新規事業

　航空機・病院・福祉施設・学校向けなどのフードカート（配膳用カート）の設計・販売、除雪作業車・ブレーキクーリングカートなどの特殊設備機材の設計・販売を行なっています。

　以上の主力事業の他に、新規事業としてアグリ事業をスタートし、低カリウムレタスの栽培・販売を行っています。

　まず、本日の研究銘柄としてエージーピーを選んだ理由を、さらに具体的に説明します。

１．エージーピーは、独占的な空港という場所で、ほぼ独占的な事業を行っている内需１００％の企業であること。