石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」中電工(1941) 2015/06/16
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石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」
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◆Contents◆
◇銘柄研究 中電工(1941)
◇コラム 株で稼いだ資金で事業を始めている若い投資家、経営者
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◇銘柄研究 中電工(1941)
本日は、1944年(昭和19年)に設立された中電工を研究銘柄として取り上げます。
中電工は、軍需省の要請により、主に中国5県下の電気工事12社が統合し、電気工事会社として広島市に中国電気工事株式会社を設立し、また広島・岡山・山口・松江・大阪の5市に、支社を設置して営業開始しました。
設立以来、中電工は、総合設備エンジニアリング企業として、顧客のために高度な価値を付加した生活・事業環境を創出することにより、社会の発展に貢献しています。
また、地球環境に配慮し、自然との共生を経営の重要課題の一つととらえ、総合設備エンジニアリング企業としての技術力を駆使して、豊かな明日の創造と健康で快適な環境づくりを目指しています。
中電工は「人々の暮らしに必要不可欠な“電気・空気・水・情報”など、各
種設備の設計・施工を行っています。
中電工は、2014年10月に創業70周年を迎えました。昭和19年の創業以来中電工は、人々がもっと便利に、もっと安全・快適に生活できる社会づくりに、設備を通じて貢献してきました。
この70年間のあいだに、日本人の生活スタイルや生活環境はすっかり変化しました。しかし、激動の変化の中でも中電工に求められているものは今も変わらず、「スイッチを入れれば明かりが灯る」「蛇口をひねると水が出る」といった、当たり前のことです。
しかし長期にわたって、その「当たり前」を提供し続けることは、並大抵のものではありません。常に優れた技術が求められています。
まず、本日の研究銘柄として中電工を選んだ理由を説明します。
1.中電工は、自己資本比率の高い、財務内容が良好な企業であり、PBRも低いこと。
2015年3月末時点の自己資本比率は81.8%です。
一株純資産は3638.40円です。
6月12日の終値2408円で計算したPBRは0.66倍です。
また中電工はキャッシュ・リッチな企業です。
現・預金177.4億円+短期有価証券322.2億円+投資有価証券1070.1億円=1569.7億円
総資産は2618.6億円です。総資産の59.9%が金融資産です。
全ての負債(=流動負債+固定負債)は458.1億円しかありません。
受取手形・完成工事未収入金等は444.7億円+未成工事支出金53.0億円+在庫13.5億円=511.2億円あります。
このような営業性の流動資産だけで全ての負債をカバーしていますから、現金性資産は全て自由に使うことが可能な資金です。
2.中電工は、従来の配当方針を変更して、配当性向を大幅に高くしたこと。
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