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有料メルマガライブラリから(556)「投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか」

 有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。


=コラム「投資という戦闘を実行する兵士としての自分をいかに鍛えるか」=
  (有料メルマガ第35回・2009/8/25配信号)


※2009年8月現在の内容です。留意してお読み下さい。


【前略】

 株式投資を行っていくとき、まず準備しておかなければならないものに「自分なりの投資ルール」があります。株式投資のやりかたは投資家ごとに違うし、リスク許容度も違うので、それぞれの投資家の投資手法によって、適した投資ルールが違います。全部の投資家に共通しているルールもありますが、それはほんのわずかです。
 このコラムでは、すべての人が守るべきルールについて考えていきたいと思います。どんな投資手法をとるにしても、絶対持っていなければならない一番大切なルールは、資金管理についてのルールです。

 しかし具体的に資金管理ルールについて考えていく前に、多くの人が見逃しがちな、大事な注意点を述べたいと思います。

 投資家には、けっこう自分が守れもしない投資ルールを作って得々としている場合が多いように感じられます。自分が守れない投資ルールには、何の意味もありません。自分が守れる投資ルールを作っておくことが、一番大事です。あまり意識していない投資家も多いようですが、最初から自分に守れないルールを作っても意味がありませんし、当然のことに効果はありません。その点は、肝に銘じておくべきだと考えます。

 すべての人に当てはまる投資ルールは多くはありません。しかし、自分の投資手法に合った投資ルールをきちんと持っている人と、まったく持っていない人では投資の成果が違ってきます。

 自分で決めたルールを決めた通りにきちんと実行すること。これが厳しい株式市場というバトルフィールドで生き残るための要諦です。ただし、本などで学んだお仕着せのルールを、何も考えず自分のルールにするのは賢い方法ではありません。普通の投資家に、そんなものが守れるわけは無いのです。守れるのは天才投資家だけだと思います。普通の投資家には、普通の投資家が守れる、自分のルールが大事です。

 企業などでは対外的な言い訳のために、絶対守れないルールを作っている場合もあります。しかし、自分のお金を投入して相場に参加するならば、きちんと自分の守れるルールを作る必要があると考えています。

 やってみればわかりますが、自分が決めたルールであっても守るのは難しいです。私も自分の決めたルールを守ろうと、日々、悪戦苦闘しています。最後に生き残れるのは自分で決めたルールをきちんと実行できる克己心が強い投資家だと思っているからです。それこそが、勝てる投資家の姿だと私は信じています。

 ルールを決めるときは、そのルールがなぜ必要なのかを頭に叩き込んでおく必要もあります。自分が生き残るため、損をしないためのルールですから真剣に作る必要があります。自分が納得できるものでなければ守れるはずもありません。だから、実際に自分の投資で適用してみて、本当に必要があるのか、守れるルールなのかを考えながら、自分の実態に合わせてルール自体を変えていくことも必要になってきます。

 どのような投資家にとっても絶対必要で、必ず決めておかなければならないルールは繰り返しになりますが、資金管理のルールだと考えています。自分が株式投資に使用しても良いと決めた金額以上に投資資金を増やさないという絶対ルールです。金額は投資家それぞれの経済環境や資産背景によって違います。この額は自分で決めるしかありません。しかし決めたならその投資額を、確実に守らなければなりません。
 ただ常識的にいえるのは、その投資額を10年間動かせなくなった(=他のことに使えなくなった)としても実生活には支障をきたさない金額にとどめるべきだということです。

 相場の世界では、「資金管理」が生死を分けることにつながると思っています。なぜなら、欲が資金管理のルールを破らせるからです。恐怖がルールを守らせないのです。一度崩すと、一度の例外のはずが次の例外を生み、損失に歯止めがかからなくなります。

 なぜかというと、資金管理のルールを破ってうまく儲けが増えることもあります。でも一度うまくいくと歯止めが利かなくなります。人間は弱いのです。しかも欲がとっても深いのです。

 ルールは破った瞬間にルールではなくなってしまいます。特に、資金管理のルールをあいまいにしてルールを破り続けていると、いずれマーケットから強制退場を命じられることになるでしょう。自分の決めた資金管理のルールを守る克己心。その克己心のほかに自分を守る術はないのです。

 次回はもう少し資金管理についてのルールについて考えてみたいとおもいます。

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


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