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生涯パートナー銘柄の研究 日新製糖(2117) 2016/09/13
※企業情報や数字等は当時のものです。またリンク先の変更によりリンク切れの場合があります。あらかじめご了承の上お読みください。
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石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」
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◆Contents◆
◇銘柄研究 日新製糖(2117)
◇コラム ファンダメンタルズを確認した上で分散投資を続けていきたい
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◇銘柄研究 日新製糖(2117)
本日は、1950年(昭和25年)創業の日新製糖と、1944年(昭和19年)創業の新光製糖が2011年10月3日に企業統合して設立された、
日新製糖を研究銘柄として取り上げます。
日新製糖は2011年10月3日、ともに精糖事業を主力事業とする新光製糖(大阪)との経営統合により、純粋持株会社として日新製糖ホールディングスを設立しました。更に2013年4月1日には、日新製糖ホールディングスを存続会社として日新製糖および新光製糖との3社が合併し、併せて日新製糖ホールディングスの商号を「日新製糖」に変更しました。
この合併により、カップ印へのブランド統一を行うとともに、生産体制および販売体制の効率化および新規事業開発などを推し進め、統合によるシナジー効果の実現により、これまで以上に経営の効率を向上させ、基盤を強化して、安定的に増益を続けています。
日新製糖は、2015年11月に東証第一部に昇格するとともに1株⇒3株の株式分割を行い、更に従来の配当政策を変更し、大きな増配と優待新設を行う株主還元重視を行い、株価が暴騰しました。
しかし、現在は株価が下がり配当利回りが4%を超えるとともに、時価総額と同額程度の現金性資産を保有していることから研究銘柄に選びました。
日新製糖の1年間の株価のチャートです。
http://www.nikkei.com/markets/company/chart/?type=year&scode=2117&ba=1&n_cid=DSMMAA13
日新製糖の配当政策変更等のIRです。
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1301508
このIRで開示された新しい配当政策は『連結配当性向(DPR)60%、または連結株主資本配当率(DOE)2%のいずれか大きい額を基準に配当を行う』というものです。
従来の年間60円配当から、一気に155円に増配されました。現在は株式分割が行われていますが、現在の配当58円を分割前に修正すると174円となります。
更に優待も新設しており、株主還元を重視していることから、利益が増加すれば増配が期待できる企業になりました。
日新製糖の主力事業は精糖事業です。上白糖、グラニュ糖、三温糖などの家庭用小袋をはじめ、業務用の各種大袋、液糖、氷砂糖など、食生活の様々な場面で使用される 砂糖の製造・販売を行っています。
さらに、多様化する消費者のニーズを先取りするための新製品開発にも取り組み、果糖や機能性甘味料のオリゴ糖など、砂糖以外の甘味料についても幅広く取り扱っています。
まず最初に、本日の研究銘柄として日新製糖を選んだ理由をより具体的に説明します。
1.日新製糖は、時価総額と同程度の現金性資産をもつ企業であること。
2017年3月期の第1四半期時点の現金性資産は次の通りです。
現・預金67.3億円+短期有価証券82.4億円+投資有価証券159.3億円=309.0億円
日新製糖の時価総額は、原稿執筆時(9月9日)の終値1391円×22,080,854株=307.2億円です。
全ての負債(流動負債+固定負債)は87.4億円ありますが、営業性の流動資産である受取手形及び、売掛金56.8億円+在庫63.3億円=120.1億円でフルカバーしています。
その他に含み益の大きな土地と製造設備なども所有しており、とても割安な状況です。
日新製糖の主力事業は、製糖を中核とする食品事業(=砂糖その他食品)なので、在庫は砂糖、糖液、原糖などです。
上白糖、グラニュ糖、三温糖、さとうきび一番糖などの砂糖は、長期保存しても変質することのない長期間保存が可能な食品なので、賞味期限がありません。また、JAS法でも賞味期限を表示する必要のない食品に定められています。昔から長期保存の利くものなので、在庫価格(=市況で変動する製品価格)の変動はありますが、在庫の商品価値は時間がたつことで劣化しない商品であることも有利な点です。
2.自己資本比率が84.8%と高く、PBRも0.63倍と1倍以下であること。
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