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#77 相模ゴム工業(5194) 2020/09/15


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       山本潤監修「グロース銘柄発掘隊」 第77号

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 山本潤氏率いる「株の学校」で、山本氏をはじめとする講師陣の薫陶を受けた精鋭アナリスト達が、成長株を発掘し、その内容を詳細にレポートします。

 毎週火曜日配信、1回に1銘柄の深掘りレポートです。


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               【目次】


■はじめに
■相模ゴム工業(5194) 客員アナリスト 影沢おはぎ
■モデルポートフォリオ 9/1更新


※本メルマガの一部内容を、億の近道へ抜粋の上掲載することがございますので、あらかじめご了承下さい。


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■はじめに


 NPO法人イノベーターズ・フォーラムのご協力により、客員アナリスト
たちのレポートの有料メルマガを提供しております。

 グロース銘柄発掘隊の隊長は東京2期生です。
 彼の指揮下、隊員たちは、週に一本のフルレポートをディープに発表します。
 どれも個性あふれるレポートです。

 投資家のみなさまにおかれましては、ぜひ、グロース銘柄発掘隊の客員アナリストたちへのご支援をよろしくお願い申し上げます。

(山本潤)


【発掘隊より】

 グロース銘柄発掘隊は、5年から10年以上の長期投資に耐えると思われる銘柄を発掘し、調査分析するものです。配信した銘柄は短期的に株価調整する場合もありますが、対象企業の前提条件が変化しない限り、問題ないと考えます。
 配信した銘柄は定期的にチェックしております。もし、前提条件が変わったりビジネス環境が大幅に変化した場合には、あらためてフォローコメントを配信致します。


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■相模ゴム工業(5194)

 日本の性に対するアンケート「ニッポンのセックス」
 日本最大級のクラブイベント、セーフセックスを訴える「SABISHINBO NIGHT」
 地球上の動物たちの求愛行動をまとめた世界初の求愛図鑑「ACT OF LOVE~愛は、行動するもの。~」
 非常にユニークな取組みをしながら性と向き合う企業があります。

 愛のアイディアを大切にする「おもしろ会社」相模ゴム工業株式会社。
 同社の成長性に迫りたいと思います。

【会社概要】

 子会社3社及び関連当事者2社で成されています。
 事業セグメントは以下の3つです。


 ○ヘルスケア事業

 コンドームの製造販売事業が95%以上を占める事業です。
 天然ゴムを原材料としたラテックス製コンドーム(構成比15%)
 ポリウレタンを原材料としたポリウレタン性コンドーム(構成比85%)
 に分類されます。


 ○プラスチック製品事業

 シュリンクフィルム、水冷ポリエチレン、バイオプループバックなど梱包用のフィルムの製造販売をしています。


 ○その他

 入浴、介護サービスなどを展開しています。
 こちらは収益化よりも地域貢献を目的とした事業です。


 ◆利益構成(2020年3月期)

 ○ヘルスケア事業
  売上      4,968百万円(売上構成比76%)
  セグメント利益 1,655百万円(利益構成比102%)
  利益率     33.5%

 ○プラスチック製品事業
  売上   1,333百万円(売上構成比20%)
  セグメント利益 80百万円(利益構成比5%)
  利益率    6.0%

 ○その他
  売上       262百万円(売上構成比4%)
  セグメント利益 △107百万円(利益構成比-7%)
  利益率  --%

※“全社費用及び調整額”を考慮しない
※2020年3月期有価証券報告書より


 ◆経営者と沿革

  創業者は松川サクさんという女性の方です(現社長大跡一郎氏の祖母にあたります)。
  薬局から仕入れるコンドームの品質に不満を持っていた松川さんは自らコンドームの開発を志します。
  1934年にダンロップが製造したラテックスという素材を利用し、わが国最初のコンドームの製品化に成功、製造販売を開始します。
  1940年には軍需のため中国北京市に北支護謨乳液化学有限公司を設立しますが44年に戦火により撤退します。
  1944年に国内に戻り、相模ゴム工業株式会社と改名し、武内重夫氏が社長に就任します。
  1952年塩ビ加工業界に進出、1964年インフレーション法によるポリプロピレンチューブの商品化に成功しフィルム業界に進出とコア技術を生かし、業態を拡大します。
  1983年にはフランスのラジアテックス(現・連結子会社)を買収しました。現在ではヨーロッパでの販売拠点となっています。

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