石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」ニッタ(5186) 2012/01/10
※企業情報や数字等は当時のものです。またリンク先の変更によりリンク切れの場合があります。あらかじめご了承の上お読みください。
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石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」
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◆Contents◆
◇銘柄研究「ニッタ(5186)」
◇コラム 運が悪いときは、大負けしにくい銘柄投資が良いと考える
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◇銘柄研究 ニッタ(5186)
本日は、1885年(明治18年)創業以来、120年以上にわたって動力伝動用ベルトを中心に成長を続けている、ニッタを研究銘柄として取り上げます。
ニッタは、動力伝動用ベルトからスタートし、搬送用ベルト、コンベヤシステム、樹脂製ホース・チューブ、空調用フィルタ、ゴム成型品、メカトロ機器やセンサ製品そして、合弁事業としてタイミングベルト・プーリーや半導体研磨材料などの分野に事業領域を拡大し、業績を上げてきました。
ニッタの製品
http://www.nitta.co.jp/product/
ニッタの事業を理解するには、ニッタのホームページにある「ニッタってどんな会社?」という説明ページを見ていただくのが一番良いと思います。
http://www.nitta.co.jp/aboutus.html
今年最初の研究銘柄としてニッタを選んだのは、まず第1に、リーマンショック後の業績の回復が著しく、業績が伸びているのに株価的には低迷しているという、低PERかつ低PBRの状況にあるということ。第2に、これからの業績についても、ニッタの主力販売先である自動車産業などの各産業界の生産が、東日本大震災やタイの大洪水の復旧に伴って上がっていくことが予想され、ニッタの業績が今後も伸びていくことが期待できること。第3に、過去においても利益を積み上げてきたので、現・預金や投資有価証券など現金性資産を充分に蓄積していること。第4に明治時代に創業された企業であり、所有する自社使用地の含み益が高いことと、賃貸不動産事業も行なっており、賃貸不動産の含み益も大きいこと。
以上のような4つの理由で、ニッタを新年初の研究銘柄とすることに決めました。
ニッタは、いま私が手元にある資料(←月足チャート集)で調べて、1996年以降一度も赤字になったことのない企業です。経常でも最終でも継続して黒字を維持している、安定して利益を出せる企業です。
まず、ニッタの経常利益と純利益、一株利益の額を1996年3月期から並べてます。
1996年3月期 27.0億円 20.5億円 81.3円
1997年3月期 27.2億円 19.6億円 73.6円
1998年3月期 21.8億円 18.0億円 62.5円
1999年3月期 13.7億円 3.7億円 12.7円
2000年3月期 24.7億円 15.7億円 53.8円
2001年3月期 41.0億円 17.9億円 61.2円
2002年3月期 20.7億円 12.6億円 43.1円
2003年3月期 30.2億円 27.0億円 92.3円
2004年3月期 40.3億円 35.1億円 120.1円
2005年3月期 51.8億円 35.8億円 122.7円
2006年3月期 50.5億円 34.7億円 118.1円
2007年3月期 68.4億円 50.5億円 169.8円
2008年3月期 81.0億円 62.1億円 206.3円
2009年3月期 31.0億円 15.8億円 52.4円
2010年3月期 16.4億円 9.2億円 30.8円
2011年3月期 54.2億円 47.0億円 158.0円
2012年3月期予58.0億円 52.0億円 177.7円
多くの製造業が赤字を余儀なくされたリーマンショック時でも、黒字を維持している収益力の高さは、今後の経済変動の激しさが予想される世界経済の厳しい環境下においても、安心感を与えてくれます。
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