相川伸夫のコロナ相場見通し&ピックアップ ロンシール工業(4224)
■相川伸夫ピックアップ銘柄フォロー
※4月24日(金)執筆時点
・山王(3441)2016年12月19日配信
株価560円⇒576円(+3%)
・テノックス(1905)17年2月20日配信
株価815円⇒766円(―6%)
・特殊電極(3437)17年6月12日配信
株価2922円⇒4825円(+65%)
・東北特殊鋼(5484)17年9月4日配信
株価1831円⇒1285円(-30%)
・新報国製鉄(5542)17年10月2日配信
株価1577円⇒757円(-52%)
・パウダーテック(5695)18年2月19日配信
株価4845円⇒3290円(-32%)
・東京エレクトロンデバイス(2760)18年4月6日配信
株価1970円⇒2300円(+17%)
・アバント(3836)18年6月25日配信
株価473円⇒898円(+90%)
・神戸天然物化学(6568)18年8月13日配信
株価2718円⇒1219円(-55%)
・丸順(3422)18年9月18日配信
株価826円⇒405円(-51%)
・クロスフォー(7810)18年10月9日配信
株価421円⇒298円(-29%)
・カンロ(2216)19年11月5日配信
株価1665円⇒1452円(-13%)
※ピックアップ銘柄は買い推奨ではありません。
私の目で面白い、アツイ要素がある!という理由で記事を執筆した企業の経過観察です。
執筆から3年程度は継続ウォッチしていきたいと考えていますので、銘柄は今後さらに増える見込みです。また、銘柄には大化け狙いと堅実成長狙いの銘柄が混じっています。
■コロナ相場見通し
前回記事を3/9に配信してから1月半が経過しました。この1月半は激動の動きでした。
相場はこれまでで経験した事のない速度での急落からの大きな反発をしました。原油も史上初のマイナス価格を叩き、市場参加者を驚嘆させたのは先週の事です。
これからどうなるか?このまま全てを織り込んで上がって行くのか?はたまた2番底を試しに行くのか?
誰にもそれを当てられることはないでしょう。
しかし、揺らぎようのない事実として人々の生活が無くなることは決してありません。
今日も自粛が続く中でも衣・食・住を続け、企業によっても様々な工夫をして企業活動を続けています。
外食などの自粛影響直撃の企業の多くは小売業であり、PLビジネスをしています。
経営における一番の固定費は人件費であり、ここは国が出している雇用調整助成金の効用が大きいので自粛がどこまで続くか?(国の指示は元より、仮に自粛が解けても活発な活動に戻るのかまでを含めて)という所の影響はあるもののかなりの助成金が見込めるので、意外に業績悪化は限定的であると思われます。
これに関してはテンポイノベーションがまとめてくれている資料がとても分かりやすいので紹介させて頂きます。
・雇用調整助成金の特例措置について 2020.04.14更新
https://www.tenpo-r.co.jp/ichiran/20200414_3.pdf
1Pにある『大企業においては2/3(解雇等しない場合は3/4)』
※助成率は1人当たり日額8,330円が上限
これに関しての適用案件は非常に易しいので多くの休業している企業は利用していると思われます。このように決して絶望だけではないので過度な悲観はしなくて良いと思います。しかし、過度な楽観もしてはならないと私は思います。
日本の感染者発生はアメリカよりも早かったにも関わらず感染者増加を奇跡とも言えるレベルで遅延させることに成功しています。これには、先進国の中でも極めて高い公衆衛生レベルや駅やコンビニにトイレがあり、手を洗いやすい環境であったり、BCGの日本株の効果や靴を玄関で脱ぐ習慣や、他人との接触が少ない(ハグやキスの文化が無い)などの様々な効果が作用して奇跡が起こっていると言える水準です。
しかし、だからこそ「これから日本は感染爆発を起こすのではないか!?」という懸念もくすぶっており、戦々恐々という感覚に陥っています。
極論として、経済だけを見て話をするならばコロナ感染での死者による医療崩壊は経済的損失が限定的です。アメリカでも数字が出てきましたがアメリカの感染者は公表値の50倍~85倍は居るのではないか?という話も出ており、これからアメリカの致死率を公表値の50倍で計算すると、、、
・死亡者5万人÷(90万人×50倍)=致死率0.1%
になります。
ちなみに日本の年代別死亡者は80代以上で51%であり、70代以上なら79%、60代以上なら91%という推計データに成ります。
別の角度から感染して亡くなるのは80代以上で13%(16%)であり、70代以上なら6%(12%)、60代以上なら2%(8%)というデータに成ります。危険なのは再三言われているように高齢者です。もちろん医療崩壊を起こすと上記の()の数値が推計データに成りますので参考にして頂ければと思います。
先ほど言ったように経済最優先で考えて何も対策をしなければ医療崩壊を起こし、上記%の致死率を招きますが、反面経済は急速に回復することが期待できます。高齢者が亡くなることで消費者が減り、GDPも減少してしまいますが、非情な表現をすれば自然淘汰の考え方から寿命であったという捉え方になるでしょう。経済最優先の損小利大で考えるとこの方法がシンプルですが、ご存知の通り国際社会はこの選択を取ることができません。
誰でも自粛なんかしたくありません。自粛で経済が緩やかに死ぬなんてことも100も承知で日本も医療崩壊を避ける政策を取っています。経済悪化によって自殺者や生活困窮者が出る事も分かっていて国際社会もこの方策を取っています。
特に日本では人道と近代医療の発展から損小利大の集団免疫コースを推進するのは国際世論&国民感情&メディアの国策叩きの習慣からしても非常に困難な道です。よって、現状コロナでの実損害以上のダメージが経済に深刻な影響を及ぼしていても、建前としてはそれらを国の政策で困窮を支えるという論理が展開されます。
日本の感染対策を主導している専門家によるライブ会見が4月22日にありました。
小池都知事や安倍首相が政治判断においてどういう方策を取るのかはこちらの専門家の意見も大きく反映されて意思決定されていますので、その専門家がどのように今後を見ているのかを理解しておくのは今後を考えるに当たって重要であると考えています。
・【ノーカット】新型コロナ「向こう1年間は付き合っていかないと」専門家会議が会見(2020年4月22日)
https://www.youtube.com/watch?v=D0_i9SQuWMY
こちらの専門家はコロナでの感染者・死者を一人でも減らす事にスポットを当てており、経済の事は極端に言えば考える必要がありません。これは批判等ではなく、分業なので全く問題ではありません。
日本の専門家はコロナに関して、ワクチンや治療薬を踏まえても1年間という期間で観ています。日本の文化として、アメリカのようにオーバートークからの「そこまでいかなかった」の+サプライズ方式ではなく、ニアな数値の発表からのズルズル式であることが多いのは残念ながら周知のとおりです。
この専門家の意見を参考に経済活動においても政治判断がされます。
2011年の東日本大震災での原発事故では風評被害が経済に大きなダメージを引き起こしました。政府が「放射線量に問題は無い」と発表したり、水産・農産物の方々が放射線量を逐一測定して販売をしても一向に回復しませんでした。原発事故から5年経ってやっとまともな水準に戻りましたが、いまだ福島の水産・農産物は全盛期までは戻っていません。
大衆心理はかくも恐ろしいものです。経済合理性は元より、論理的な判断も無視されて意思決定されてしまうからです。
私がもっとも懸念しているのはいくら抗体検査をしても、薬が出来てもワクチンが出来ても、供給量や持病の有無・年齢・妊婦・治験結果への不信・疑惑等によって【安心】を全ての人が得られることが不可能な事から『自主的な自粛活動・ムーブメント』が政府の意図以上に継続してしまう事です。
ウイルスはいずれ収束するでしょう。政府が自粛を緩和できる状況になり、それを宣言すれば事態は今よりも回復することには間違いがありません。それでも福島の時のように多くの方がゼロリスクを求め、見えない100%の偶像の安心を追い求めます。
ここに論理は全く通用せず、一度『コワイ』に格付けされてしまったら『コワくない』と再認知されるまでには時間が必要だと私は思います。 これは大衆心理によって引き起こされてきた事実であり、歴史です。
2013年に子宮頸がんワクチン(HPV)の大きなニュースを覚えていますか?
日本メディアによる確証の無い副反応の有害事象の報道が相次ぎ接種率は70%超だったものが1%未満まで急落しています。このワクチンは有益性と有害性を比べても有益性が上回るので今でも無料で摂取することができます。
それでも、1%未満の接種率でしかない。効き目があると言われているのにガンによる死者数はコロナとは比較にならないくらい多いのにです。
大衆心理の怖さは『疑心』です。そして100%は世の中のどこにもないので安心が得られないのです。そしてメディアの大好物は『恐怖』です。
これらの相性は最悪で、日本は報道の自由が諸外国に比べても強すぎることがコロナでのワクチン接種を妨げないか?治療薬使用に対しても同様です。
私達投資家はファーストペンギンよろしく自粛解禁になれば直ちに居酒屋や旅行に繰り出せるかもしれませんが、それは少数派である可能性は考慮しておくくらいが良いと思います。コロナ前まで戻るのには時間がかかるかもしれないと覚悟しておくくらいでちょうど良いと私は思います。
弱気な発言をしていますが、原則はコロナという未曽有の事態に遭っても世界経済は成長を続け、日本株も成長していくという意見は変わりません。
しかし、現状の相場では頑張りすぎる必要は全く無いと思うのです。
レバレッジを掛けて買いまくったり、全力で空売りをする局面では無いと思います。ノーポジまでするのも勿体ないかと思います。
日本の政治は良くも悪くも【決められない政治】です。仮に自粛が解除になったからと言って、収入の落ち込みはほとんどの方が影響を受け、それは経済対策でもらえる10万円や給付金では補えないダメージ&消費マインドの落ち込みも想定されます。
この相場で頑張りすぎるのは方向感も出にくいのでよほど強靭な精神力の方で無いと大半の方は心が相場の動きで疲弊してしまう事が懸念されます。
それは儲け損なう事よりも不幸です。
コロナの影響が直撃している優良企業を買うには最高の買い場がこの後も今も訪れていますから、ほどほどに買って気絶してしまうのが非常に効率が良い投資行動になると思います。
上がっても下がっても心が揺らされない程度のスタンスで構えるくらいが良いと思います。
投資で行くのであれば、『下がったら売って、上がったら買う』のは個人的には最もオススメしません。
『この企業なら含み損でも、何年でも耐えられる』と思える企業に本腰入れて投資するのが良いと思います。
■ピックアップ銘柄 ロンシール工業(4224)
世の中は先ほど述べたようなコロナウイルスという恐怖の大王の影響で除菌や抗菌へのニーズが著しく高まっており、外国ではこれまで『マスクは医療関係者が付けるもの』という習慣であったのですが、日本の花粉症のマスクよろしく今後様々な習慣の変化が起こることが予想されます。
今回のコロナウイルスの騒動によって様々な物への抗菌効果の付加価値の値打ちがは間違いなく上がるのは疑いようのない流れかと思います。
そうした関連銘柄の物色の流れが起こっているのも周知の事と思います。
本日ピックアップ銘柄で取り上げるのはそうした抗菌よりも上位技術である抗ウイルス技術を確立において大きな実績と技術があり、今後の需要が大きく取り込めるにも関わらず業績・財務面から非常に割安のまま市場から評価されていないロンシール工業(4224)にスポットライトを当てたいという想いから執筆することにしました。
※最初に断っておきます。
私は通常何かしらの取材をしたのちに記事執筆をしているのですが、今回は非常にタイミングが悪く、同社がテレワークに移行しており、電話での取材もすることが叶いませんでした。
今回の記事は同社のこれまでのIR開示された情報と、メディアによる同社の記事、特許の文献、同社の商品を販売している商社への電話内容に基づいて作成しております事をご了承ください。
ロンシール工業は日本で初めての塩化ビニール素材での製品製造をしたパイオニア企業であり、1928年創業以来70年以上に及ぶ樹脂加工をしている私の大好きな職人肌の強い企業です。例に従ってIRも積極的ではなく、情報も少ないのが玉にキズです(笑)
代わりに私が調べた限りの同社の魅力を勝手に語りたいと思います。
■4月24日時点のロンシール工業(4224)の指標データ
株価 1758円
時価総額 81億円
20.3売上予想 205億円
20.3営利予想 16億円
20.3経常予想 17億円
20.3純利予想 11.5億円
20.3EPS予想&PER 250円(PER7.0)
実績PBR 0.5
20.3配当金予想 80円(配当性向32%)
配当利回り 4.5%
自己資本比率 72.2%
ネットキャッシュ 52億円
詳しくは調べてもらえれば良いと思いますが、財務優良&業績堅調企業である事を理解してもらえるでしょう。
■主力商品は建物の内装に使われる室内床材&屋外の防水材&鉄道の床材
同社の主力は製品採用事例を見てもらうと良く分かると思いますのでURLを参照してもらうのが良いと思います。
・製品採用事例
https://www.lonseal.co.jp/cases/
医療施設や大型施設、面白いのは新幹線や山手線などを始めとする鉄道車両床材のシェアは80%とも言われている実績を持っています。
従業員のおよそ3分の2が工場での製品製造に従事しており、パイオニア企業らしく19年3月期の研究開発費も3.2億円としっかりと研鑽を続けています。
防水事業に関しては『ロンプルーフ防水事業協同組合』という200社を超える専門工事業者がロンシール工業と連携しており、「防水」「遮熱・高耐久」についての啓蒙と、加盟企業の施工技術の向上に努めています。業界団体を組成して施工や工法の普及も進めている事も強みです。
こうした実績と技術でいぶし銀のように光る企業です。
■今後の同社の成長の推進力として期待される抗ウイルス技術【ロンプロテクト(LP)】
https://www.lonseal.co.jp/technology/anti-virus/
まず、上記のURLは同社のHPにある『抗ウイルス技術』に関するページでありますが、今後広がっていく抗ウイルスに対する機運を受けるド本命であるような気がしてならないのです。
この技術はSARSの世界流行やノロウイルス、鳥インフルエンザなどのウイルスに対する脅威を背景に研究されて開発されました。詳しい技術の中身などに興味がある方は後述する特許の文献を見に行くと深く理解できると思います。
同社の第三者機関による調査の結果では
・エンベロープあり⇒1時間で99%以上の抗ウイルス効果を確認
・エンベロープなし⇒24時間で99%以上の抗ウイルス効果を確認
今回の問題になっている新型コロナもCOVID-19でエンベロープありであり、大きな効果が期待されます。
・【図解】新型コロナウイルスの生存期間
https://www.afpbb.com/articles/-/3274379
上記のように手すりやドア、つり革等からの接触感染でのウイルス感染は多くの方の懸念事項として注目を集めており、プラスチックでは最長3日も生存することから感染リスクが指摘されます。
感染リスクを無くすためには消毒液で逐一拭くのが一番ではありますが、労力やコストから現実的ではありませんが、ロンシール工業のロンプロテクト技術を利用すれば大きく感染リスクを低下させ、利用者の不安心理及び職員の負担を下げることが期待できます。
また耐用年数も10年であり、水拭きをしても抗ウイルス機能も維持されます。
同社はR&D型の企業であり、特許庁のデータベースでの検索をしたところこれまでの特許出願件数は1976年~現在に延べ595件。
特許として成立させたものは352件とこの規模の会社としては非常に多いと感じます。
このうち、今回のポイントである抗ウイルスに関する特許が9件存在しており、特許の固め出しをしていることから同社にとって非常に重要な認識をしていることがここからも分かります。
1…特許番号5324338
出願日…2009/6/26
発明の名称『ポリ塩化ビニル系樹脂組成物及びそれよりなる成形品』
2…特許番号5601698
出願日…2009/10/20
発明の名称『抗ウイルス性を有するポリ塩化ビニル系樹脂製シート』
3…特許番号6341358
出願日…2013/7/12
発明の名称『抗ウイルス性ポリ塩化ビニル系樹脂組成物及び抗ウイルス性ポリ塩化ビニル系樹脂成形体』
4…特許番号6246512
出願日…2013/7/12
発明の名称『抗ウイルス性壁紙』
5…特許番号6182386
出願日…2013/8/6
発明の名称『抗ウイルス性塩化ビニル系樹脂壁紙および製造方法』
6…特許番号6433647
出願日…2013/10/18
発明の名称『抗ウイルス性内装シート』
7…特許番号6228423
出願日…2013/10/18
発明の名称『抗ウイルス性内装シート』
8…特許番号6436563
出願日…2014/7/10
発明の名称『抗ウイルス性内装シート』
9…特許番号6436562
出願日…2014/7/10
発明の名称『抗ウイルス性塩化ビニル系樹脂組成物および抗ウイルス性塩化ビニル系樹脂製シートならびに製造方法』
興味のある方はこれらの文献を調べてもらうと良いかもしれません。
■小さなものから大きなものまでさまざまなものに適用できる「抗ウイルス技術」
同社の抗ウイルスに関するページを見てもらうと良く分かりますが、床材や壁材しか抗ウイルス加工できないという訳では無く、塩化ビニールそのものに抗ウイルス機能を持たせているものなのでほとんどの場所・モノに活用が期待できます。
2013年11月28日にロンシール工業は業界に先駆けて研究開発をし、抗ウイルスの床シートを業界で初めて開発・販売を開始しました
http://www.nissouren.jp/news/news_detail/166459391852b8f606ad1db
2013年の有価証券報告書から毎年『抗ウイルス』に関する研究開発&新製品販売が記載されるようになり、PVCフィルム(ロンエースLP)を2016年に製造販売しています。
https://www.sanyo-ltd.com/media/2016/07/15/31
このフィルムをロンシール工業が製造して、これを二次加工する樹脂メーカーの一社に株式会社三洋があります。
https://www.sanyo-ltd.com/dcms_media/other/uirus%20ga-do%20katargu.pdf
このロンエースLPを活用してドアの取っ手や家具、建具を始めあらゆる製品の加工・販売が行われています。
ここからは取材が出来ていないので状況証拠からの勝手な推測を展開します。
売上高 | 営利
2009.03 20,258| 388
2010.03 17,997| 526
2011.03 17,297| 739
2012.03 18,101| 627
2013.03 19,188| 794
2014.03 21,018|1,241
2015.03 21,371|1,432
2016.03 20,930|1,906
2017.03 20,974|2,474
2018.03 20,686|2,130
2019.03 20,298|1,928
2020.03 20,500|1,600
同社の決算短信には具体的なセグメントや商材の中身については触れられてはおらず、2010年~業績修正回数は計14回で全て利益の上方修正です。気付くと思いますが、売上はそこまで増えていないのですが営業利益だけが大きく伸びています。これに関しての会社のコメントはコストダウンという事が主な理由になっていますが、2010年の社員の年収510万円から2019年には575万円まで右肩上がりで上昇&社員数も緩やかに増加しており、コストダウンだけではこの利益率の向上は説明が付きません。
大きな変化点は先ほどから説明している『抗ウイルス技術』の確立とその製品の好調な販売があるのではないか?と推察します。
2013年11月28日に業界初の抗ウイルスの床シートの発売、2016年にはロンエースLPのフィルムタイプでの多くの製品への活用や下記のような記事も観測されています。
・NIPPON★世界一 The83rd
http://www.newstokyo.jp/index.php?id=878
研究開発に苦心し、やっと完成した付加価値の高い技術や製品というものは売価が高く、粗利率も高いわけです。同社の製品に抗ウイルス機能が付加されていくことで売価が上がっても需要が高まってきているのだろうという仮説が立ちます。
先ほどの樹脂加工メーカーが作成している下記動画もロンシール工業を理解するのに役立つでしょう。
・【三洋】抗ウイルストータルソリューション
https://youtu.be/wTFbHGvpe4g
ロンシール工業は抗ウイルス性能を持つフィルムやレザー、床材や壁材の素材を加工しているので、それを誰が二次加工しても利益を出すことができます。
第三者機関によるエビデンスがあることや公共施設や病院などへの導入実績や技術の担保が取れていることも非常に好感出来るポイントです。
■まとめ
同社への問い合わせた所『抗ウイルス製品につきましては専門誌等への広告掲載、設計事務所、官公庁へのPR等を積極的に実施しており、問い合わせも増えている』事は確認出来ました。
しかし、建設現場がコロナの影響で工事がストップしたり、工事の延期や建設需要の減少などもあることから足元では活況とは言えないと想定されます。
私としては投機的に思惑で買われるという短絡的なシナリオではなく、中長期的に同社の技術と製品に対する需要が増加していくことで業績向上、しいては配当の増配等を大いに期待しています。
久しぶりにこうした製造業に巡り合えて私は素直に嬉しく思います。
私の眼にはピカピカの割安成長企業であり、ここから強烈な追い風が吹いていくのではないか?と同社の成長が今から楽しみでなりません(笑)
投資はあくまで自己責任でよろしくです!
それではまた。
『全力全開全力前進!!!』
(相川伸夫)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)
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