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石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」 日本フイルコン(5942) 2016/11/01

※このレポートは2016年11月に作成されたものであり、企業情報や数字等は当時のものです。またリンク先の変更によりリンク切れの場合があります。あらかじめご了承の上お読みください。

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        石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」
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            ◆Contents◆

    ◇銘柄研究 日本フイルコン(5942)
    ◇コラム 慌てずにじっくりと投資するタイミングを計るべき


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◇銘柄研究 日本フイルコン(5942)


 本日は、1916年(大正5年)創業の製紙用ワイヤー、電子部材、フォトマスクの製造と、不動産賃貸事業を主力事業とする日本フイルコンを研究銘柄として取り上げます。

 日本フイルコンは、製紙用ワイヤー(抄紙網)の自給を目的に、主要な国内製紙会社からの出資により創業した企業です。1916年以来、世界一高度な品質を要求される日本国内産業界からの要請に応えて、各種素材に物理的・化学的な加工を施す技術の研鑽と適応領域を拡大してきました。

 日本フイルコンは、2016年に創業100年を迎えます。激動の1世紀を生き抜いてきた企業です。現在は産業用機能フィルター・コンベア事業、電子部材・フォトマスク事業、環境・水処理関連事業、賃貸不動産事業を主力事業として各種機能性資材と生産材を供給する企業グループへと成長しています。

 日本フイルコンは、各事業のコア領域において高品質かつ革新的な製品およびサービスを供給できる『アジアのリーディングカンパニー』を目指し、新たな時代に向け、一歩先行く製品開発を模索しながら、更なる進化と成長を加速していく努力を積み重ねている企業です。


 日本フイルコンの主力製品である製紙用ワイヤー(=網)は、私たちの生活に欠かせない 「紙」の誕生を左右する産業資材であり、その日本国内シェアは60%を超えています。

 今ではあまり耳にしなくなりましたが「紙は文化のバロメーター」という言葉がかつて言われていました。日本フイルコンのワイヤー(網)は、まさしく、紙を支えて文化の創造と社会の発展に寄与してきました。

 また日本フイルコンは、近年には紙関連技術の応用で不織布生産工程へ展開し、不織布用途の製品開発、販売強化にも取り組み、顧客より高い評価を得ています。

 一方、半導体製造に欠かせないフォトマスクや、精密部品を作る際に必要なエッチング技術なども手がけており、とくに大型タッチパネルセンサーフィルムに注力しています。

 さらに吸着材によるレアメタルの回収、消臭材としての製品開発も進めています。


 現在、日本フイルコンの主要取引先である日本の製紙業界は、大きな転換期にあります。こうした中、日本フイルコンは紙の生産量が拡大している東南アジアをはじめとする新興国での販売力強化を進めているところです。

 時代の変化をチャンスととらえ、グローバルな資材調達や海外生産拠点の強化を通じて、ビジネスの拡大につなげることを狙っています。


 本日の研究銘柄として日本フイルコンを選んだ一番の理由は、11月配当優待銘柄であり、株価が堅調に上昇傾向を維持していること。そして、2016年11月期第3四半期の決算短信の発表が終わっており、これから決算短信の発表がある企業のように、悪い決算発表により、急激な株価の下落リスクがないことです。

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