有料メルマガライブラリから(501)「企業の業績が良くなっていることが明白なのに投資家の恐怖で投資環境が悪化して株価が下がるときは投資家としての能力を鍛えるチャンスの時である」
有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。
=「企業の業績が良くなっていることが明白なのに投資家の恐怖で投資環境が悪化して株価が下がるときは投資家としての能力を鍛えるチャンスの時である」=
(有料メルマガ第265回・2014/2/11配信号)
※注 2014年2月現在の内容ですので留意下さい。
【前略】
― 成功できる投資家と成功できない投資家を峻別できる投資環境がここにある。このチャンスに投資家としての能力を高めたものが将来大きく成長できる。さあしっかりと試行錯誤して成長しよう ―
【中略】
過去の失敗という手痛い経験を、良い経験(=教訓)として成長することが出来る人。逆境にあって動じずに行動できる人。このような人が株式投資でも人生でも事業でも成功できる人だと、私は考えています。
株式投資で利益を上げるためには、とにかく株に投資しなければなりません。信用取引を利用すれば持っていない株を売ることで株式投資に参戦できますが、私は信用取引は自分の経済的実力を超えているもので危険極まりない劇薬であると考えています。
うまく利用できれば利益は大きいでしょうが、失敗すれば命取りになりかねない劇薬ですから、そんなリスクを負う必要はまったくないと考えているので、このコラムでは自分の資金で実行できる現物の売買だけを想定して書いています。
株に投資する。これは野球で言えばバッターボックスに立つことです。バッターボックスに立たなければヒットを打つことは出来ません。株式投資でも株に投資しなければ利益を得ることが出来ません。
株価は毎日のように上げたり下げたりしますから、株に投資した途端に株価が大きく下げれば、瞬く間に損をします。
NISA口座を作って株式投資をスタートした途端に日本株が大きく下がったので、『買った。翌日から大きく含み損を抱えた。』こんな新人投資家も多いことでしょう。
株式投資を長いこと続けて行くためには、去年のように買えば上がるような(=株を買えば儲かるような)状況の時に株式投資をスタートするより、いまのように株を買った途端に株価が下がるような変動が激しい時に株式投資をスタートしたほうが、強い投資家に育つチャンスを与えられていると感じます。
そう考えて、慎重に努力を積み重ね、株式投資を成功させて利益を獲得する努力を積み重ねることは、自分を強い投資家に成長させるために必要不可欠なことだとも考えています。
【中略】
投資を失敗した時にやるべきことは、まず
『自分の技術、投資能力が未熟だったために投資を失敗した。何がまずかったのだろうか。失敗の原因は何だろうか』
と考えます。そして、失敗の原因を突き止めたら、
『次に同じようなことが起こったら、また同じ失敗をしないためにはどうすればよいのだろうか。いまの自分に不足している技術があるならば、その技術を習得していくにはどうすればよいだろうか。』
などということを考えて、ただ考えただけではなく実際に改善策を実行していくことになります。
【中略】
私のように企業のファンダメンタルズ、特に、すでにその企業が過去の利益をバランス・シートに目に見える形で現・預金や投資有価証券などのような金融資産などで大きく蓄積している企業の『資産価値』を調べ上げて、投資を決断している投資家としては、買った銘柄の資産価値が投資環境の変化によって急激で大きな影響を受けるわけではないので、株価の変動はミスター・マーケット(=その企業の株に投資している全ての投資家)の感情(=恐怖)や勘定(=損得勘定)などによって動いた結果に過ぎないと分析しています。
こんな失敗は日常茶飯事で、そのたびに落ち込んでいては精神的に持たないので、このごろは、タイミングを失敗した原因を分析するだけで、さらりと損した金額は忘れるようにしています。
同時に行った他の銘柄への投資は、安く買えた成功した銘柄シフトも当然のごとく多いので、失敗に拘泥する必要な無いと思うようになりました。
こう考えることができることも、投資能力の一つだと考えています。自分の能力ではどうしようもない株価の変動に対しては、運が良かったか悪かったかの差であり、自分の力ではどうしようもないことなのでクヨクヨして精神的に傷を負わないこと。このことが出来るようになるまでには、とても長い訓練が必要でした。
【中略】
ただ、その株に投資している全ての投資家や、その株に投資したいと思っている将来の投資家などの全ての考えを読み切ることなど不可能なので、売買のタイミングを間違えた原因は分かっても、個別株レベルでの対応策は作り出すことができません。
【後略】
経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎
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