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有料メルマガライブラリから(537)「来年の運用成績を高める投資対象を見つける時期に」

 有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。


=コラム「来年の運用成績を高める投資対象を見つける時期に」=
 (有料メルマガ第358回・2015/12/1配信号)


※2015年12月現在の内容です。留意してお読み下さい。


【前略】


 企業の株価が上がる理由はいくつもあります。しかし株価が上がる理由をたくさん持っていても上がらない株もたくさんあります。

 だからPERが10倍以下の5倍とか6倍という低PERであったとしても、2年間くらいは安値に放置されたままとなる可能性も多いです。私のように我慢強くない投資家にとっては、2年は長すぎると感じます。しかし、ここが辛抱のしどころなのでしょう。


【中略】


 ただ、過去に研究銘柄にした年にはあまりにも投資家の評価が低すぎて、株価が上がらなかった銘柄も、いつの間にか研究銘柄にした時点から、数倍に上げているものがたくさん出ています。

 このメルマガをスタートした記念すべき第1回目の研究銘柄であるヤマハも原稿をメルマガ配信日の2008年12月30日時点の株価828円が2015年11月時点では3000円を超えて11月27日の株価は3205円です。

〇ヤマハ 第1回目の研究銘柄
 2008年12月30日の研究銘柄 株価828円
 2015年11月27日       3205円

 10年間のチャートを確認すると、大きく下落した大底のころ研究銘柄として取り上げることが出来たわけですが、株価水準は直ぐには回復しないで東日本大震災があったあたりから、株価上昇力が強くなってきたことが分かります。


【中略】


 このように、このメルマガをスタートした時点で研究銘柄にした低PER銘柄は、その後に大きく業績を悪化させたミツミ電機のような場合を除いて、投資家の評価を得て、数倍に上昇することが多いのではないでしょうか。

 そこで、アベノミクスで日本株の株価が大きく回復する前の、日本株の投資環境がとても厳しかった低迷期においては、私は自分のポートフォリオの銘柄は以下のような基準になるべく多く当てはまる銘柄を選んでいました。

 この基準のうち、最低でも3つ以上の条件には該当する企業に投資するようにしていました。

1)低PBR(=0.6倍以下)
2)低PER(=10倍未満)
3)高自己資本比率(=60%以上)
4)高配当(=配当利回り3%以上 優待銘柄も優待利回りは考えない)
5)過去8年間、経常黒字を維持している
6)前期と今期の業績が経常利益、最終利益比のどらかで10%以上の増益になっている
7)ストック・ビジネスモデル型企業
8)世界シェアN01、国内型企業であれば日本国内シェアNO1、または地方シェアNO1という強い製品やサービスを持っている。
9)これから数年、売り上げが右肩上がりで増加していく明確な理由がある

 上記の条件のうち3つ以上の要件を満たす企業の中にはアベノミクスが始まる前から、株価を大きく上げた銘柄もありました。

 またアベノミクスが始まってから大きく株価が上昇して、買い値の数倍になっているものもかなり多いです。


 投資環境が厳しいときの選択基準は、投資環境が良くなると株価の上昇により大きく寄与したということが、このような経験から強く私の頭の中に刷り込まれています。

 しかしアベノミクスがスタートしてすでに4年目に入ると、4年間の日本株の株価上昇が大きかった為に、上記の条件を数多く満たす企業は少なくなってきました。

 そこで、上に示したいくつもの条件のなかで、一番重視すべき条件は何だろうかと考えてPER10倍未満ということを重視するようになりました。

 勿論、株価上昇の原因となったカタリストは、千差万別です。今年は私が苦手とする高PER銘柄が多い、『モノのインターネット』関連企業の株価が、上がる傾向が強かったように感じています。

 今年の10月以降の傾向としては、その月に配当や優待の権利がある高インカムゲイン(=配当および優待)銘柄に権利最終日の近くまで資金が入り続けて高止まりしている傾向が強いように感じられます。

 もちろん権利落ち後に大きく下落するリスクもあるのですが、来期の業績が良くなることがすでに明白になっている企業の株には、投資妙味があると考えてウォッチしています。


【後略】


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


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