8番目の町はア・コルーニャ。スペインの北西、ガリシア州の港町です。オビエドの曇天雨天でプチ鬱になり、「ビーチリゾート!」と思い込んで、次なる目的地にしたのですが…。
オビエド→ア・コルーニャ
外は雨。ふと「スペインの雨は主に平地に降る」という英語の早口言葉を思いだしました。
「The rain in Spain stays mainly in the plain.」
「マイ・フェア・レディ」ですね。オードリー・ヘプバーンの。
アストゥリアスはオビエドにも雨が降るのです。
以下、道中に記したメモからの抜粋です。
無事にア・コルーニャバスターミナルに到着。外に出て市内バスに乗リ継ぎます。1.3ユーロ。海岸の公園沿いを走っていきます。でも、どこで降りたらいいか分からない。ヨットハーバーみたいなところで降りたら結果オケーで、市役所のあるプラサ・デ・マリアピタのすぐ近くでした。
ここで気がついたのが、宣伝も含めて、町中の表示の多くがガジェゴ、すなわちガリシア語であること。ガジェゴはガリシア州の「方言」というよりは有力な地方語で、ポルトガル語に近い独特の言葉です。なまじスペイン語(カスティジャーノ)が分かってるだけに、違和感が満点。違う国に来てしまったように思いました。
ア・コルーニャ2日目
海岸沿いの歩道を歩いて「ヘラクレスの塔」を目指します。もともとは2世紀のローマ時代に建てられた灯台なのですが、今の塔は18世紀のもの。失礼ながら、そんなにおもしろいものじゃありません。見渡す限り、チノ(アジア人)は自分一人だけ。バグパイプ吹いてた爺がいて、ケルトな感じ満点だったので、1ユーロ献金しました。
昼食は、あれこれ迷い歩いた末に、昨日と同じ「ボカデロボ」。バカリャオ(タラ)を食ったのですが、火の通りが甘く、芯が生を通り越して凍ってました。ダメですねえ。
で、シャワー後、「部屋飯」を楽しみつつ、旅日記を綴ります。昨日今日観た海は大西洋で、つまりユーラシア大陸の西の端っこにいるのです。思えば東の端っこのそのまた先の島国から、遠路はるばる来たものであるなあ、としばし感慨にふけります。