Plnack v7(2x2u)のVial対応
最近購入した無線化Corneの調子が悪く、1つ前に使っていたPlanck v7を使わざるを得なくなりました。
開発環境があればVial対応は簡単でした。ただ、vial-qmk リポジトリにもともとあったvial.jsonの設定に誤りがあり(もしくは私の使っている個体のせいか)、変なところでつまずいたので備忘録として残します。
参考記事
Vial対応のやり方はこちらの記事を参考にしました。とても分かりやすかったです。
Vial対応ファームウェアを作る
Planckはすでにvial-qmkリポジトリにVial用のソースコードが入っているのでクローンしてビルドするだけで済みました。
username@hostname:~$ git clone https://github.com/vial-kb/vial-qmk # VIALからソースを持ってくる
username@hostname:~$ cd vial-qmk # 持ってきたソースに移動する
username@hostname:vial-qmk$ make planck/rev7:vial # ビルドする
username@hostname:vial-qmk$ ls | grep planck_rev7_vial.bin # ビルドしたものを探す
planck_rev7_vial.bin # ちゃんとできてた
できたbinファイルを QMK ToolboxでFlashすればOK🎉
OKとはいかなかった
最下段のキーが入れ替わっている…
最初、スペースが効かないことがスイッチとか物理的な問題だと思って焦りました。
ハードの問題かソフトの問題か判断するために、新しいファームをFlashする前に現在のファームを取っておくことが大事でした。
前のファームを引っ張ってきてFlashし直すことでファームの問題だと判断できました。
keyboards/planck/rev7/keymaps/vial/vial.json を Keyboard Layout Editor でみると、別に問題なさそう。
でも実際はこうだった。
私のPlanckはねじがなめてしまって二度とレイアウトを変更できません。なので、2x2u以外は実際に試したわけではありませんが、数字の並びから考えると、これが正解な気がします。
完成!
vial.jsonを残しておきます。
https://gist.github.com/oktntko/7ae812e52ac4e1ce7194a3eee2e194d7
補足
Planckとは
PlanckはOrtholinearレイアウトのキーボードで、現在v7に到達するくらい根強い人気を持つキーボードです。(たぶん)
PlanckはVIA(L)やRemapといったキーマップの設定ソフトに購入時は対応していません。専用のソフトもありません。
そのため、キーマップを設定するには、①QMK Configuratorでキーマップを設定する②QMK Toolboxでフラッシュするという手順が必要になります。
キーボードになれるとキーの再配置はしなくなりますが、36キーで使用しているとついつい変更したくなります。そのときにインストールアプリであるQMK Toolboxが必須になると結構不便です。
Vial とは
Vialとは、キーマップの設定と反映をまとめてできてしまうソフトです。ブラウザだけで使うこともできるし、インストールして使うことも、インストーラを介さずポータブルアプリとして使うこともできます。
他のソフトと比較してVialの優れている点としては、Key OverridesをはじめとしたQMKの本気の機能を画面上で設定できるということです。
今回、Planckを36キーで使おうと引っ張り出してきたので、Key Overridesが必要でした。