【micorai column④】残されたミコ
らい君が虹の橋を渡ってから、ミコはリビングで夜鳴きを始めました。
もともと、小さいころからほとんど鳴くことがないミコ。
それなのに、らい君と別れてからは、夜中の暗いリビングで私が今まで聞いたことのない、太くて大きな声で鳴きます。
私は、寝室から飛び起きてリビングに行くと、ミコは天井を見つめながら鳴き続けています。
私が頭をそっとなでると、ようやく私のことに気が付き、何かを訴えているかのように、声は出さず口を開けるだけで数回、泣きます。
暫く傍にいてなでていると、落ち着きを取り戻し、またいつも丸まっているソファの上で目を閉じます。
やっぱり、寂しいんだよね。
ミコが一切年上のお姉さんだから、15年間ずーーっと一緒で、お世話してくれたよね。
私は仕事で毎日深夜帰りだし、時には夜通しで家に帰れなかったり、出張も多かった。
そんな時はずっと二人で家にいたもんね。
沢山引っ越しもしたね。三人で新しい家に引っ越すと楽しかったね。
そんな弟君が突然いなくなったら、それは寂しいに決まってる。。。
今まで、らい君の医療食に付き合っていたので、食べる機会のなかったウェットやおやつ。
初めての味に興奮して食べるけれど、なぜか日に日に、そして、明らかにやせ細っていくミコ。
背中も骨が出てきてしまった。
足腰周りの肉がなくなり、ほっそりとしてしまった。
ずっと眠っていて、たまに立ち上がるとふらふらしてしまう。
目ヤニも出て、いつも泣いているみたい。
寂しいね、ミコ。
*2020/11/1本文
*2021/9/2加筆
らい君が旅立ってから一年以上が経ち、ミコは、夜泣きは毎晩していますが、食欲に応じて少しずつ体重が戻ってきました。
Lazola Eterno -永遠絆- micorai
ラソラエテルノ