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ゆらめきを眺める

ちょうど1年ほど前からアロマキャンドルを焚くようになった。
ずっと興味はあったのだか、猫を飼っていたのと自分の部屋で火を扱うのが怖くてなかなか手を出せなかった。

ある時、近所に隠れたお店はないかとインターネットで調べていたら最寄り駅の近くにセレクトショップを見つけた。
そこで少し変わったアロマキャンドルとの出会いをする。
見た目は太めの筒状で、火を灯さなくても飾っているだけでおしゃれなインテリアになりそうな色彩が施されていた。
使用されている蝋が、ソイワックスの本来は容器に入れて使う種類をあえて容器を使わない仕様になっていた。
溶けた蝋が溢れ出てゆっくりと固まる様子が見られ、使用後は芸術的なオブジェのようになる。

キャンドルに灯された炎を見ながら、
『ずっと見ていられる。』
えくぼの可愛い店主がそう言っていた。

アロマキャンドルを焚くときは読書や映画鑑賞をするでもなく、炎のゆらめきと蝋が溶け溢れ出ていく様をただただ眺めている。


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