作業過程
普段、イラストはぶっ通し描いて寝て起きて修正してアップしていますが、このイラストは悩みに悩んで何日もかけて描いてたのでスクショが残っていました。
悩むたびに、有象無象のどこかにスクショを載せて発狂を抑える、ということをしています。デッサンとかパースとか、全然わからないよね。
まず「こういうの描きたいな」という下書きをざっくり描きます。今回は古橋選手の移籍が悲しすぎる、でも応援したい、という想いのもと井伏鱒二の『歓酒』からインスピレーションを受けて製作しました。
実は下書きが沢山あって、クローゼットにユニフォームを仕舞う図か、今回の洗濯の図で悩みました。あと構図もね、4パターンくらい描いたのかな。なんで洗濯にしたかというと、青空でユニフォームを干す図が、なんだか未来への繋がりを連想するかな、と。クローゼットのユニフォームを仕舞う図も思い出を大切に扱うという表現でいいかと悩んだのですが、どちらかと言うとマイナスな意味にも伝わってしまう気がして。洗濯物を干すということは、洗濯して綺麗にする→大切にする(している)かつ先程の晴天に合わせるなら、干す方が見ている方に分かりやすいかなと。後、仕舞っちゃうよりも乾かす方が空に羽ばたいて、自由を想起する、と考えました。
だいぶとんで、線画と下塗りが完成。
メインとなる詩を目立たせたいので下書きから配置だけしておきます。
こんな角度普段描くことないので資料を沢山撮りました。
あと、後ろ姿も描くことがあまりないので、3Dモデルで形を確認。前は3Dモデルすごく使ってたけど、私は使い方が下手で線が硬くなってしまうので悩みどころ。めちゃくちゃ描き直して今回は柔らかい線を意識しました。
模様を書き込んで、陰影を入れて、フォントを調整して完成。
女性の髪を解いたのは、風の流れを意識させたかった(括っていると動きがなく固い印象に感じた)のがあります。自由、動き、を意味する絵ですしね。
本当はもっと色々描きたいことはあるくらい思い入れがある一枚なのですが、Twitterにあげたのでそちらで確認してもらえると嬉しいです。