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アラサーの脚にはルブタンがいる
ハタチそこそこの時、Sokate120(ルブタンの象徴イメージですね)に憧れて正規店に行き、試し履きした瞬間にゾクゾクするほどの恋に落ちた
その時はやはり痛すぎて履けない、と購入を諦めたが、25歳の誕生日に別デザインの7センチパンプスを頂いたのがファーストルブタン
血塗れになり、その血を革が吸い、赤黒い染みがどんよりと残り、二度と履くものかと心に決めてはどうしてもまた履きたくなり……
履く者の血を吸うことで履く者の足に馴染んでいく様は、さながら魔性の靴だと完全に虜になってしまった
その後27歳で憧れに憧れたSokate120を懲りもせず購入
5分として履けやしないオブジェ
それでもわたしはこの子にどれだけ血を吸わせてやろうか、と悪魔のような気持ちで向き合っている
履く者の血を吸い、履く者の足に馴染み、履く者を悪魔に変える靴、それがルブタンなのだ