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葉月
・八月、はづき。葉落ちづきだったのですね昔は。今はぎんぎらぎんですね八月。夕方ヒグラシの鳴き声を聞いたら急に夏が終わるような気になってしまったけれど、まだまだしっかり夏。今月も読みづらい日記、よろしくお願いします。
・え、8月がもう2日になってしまったやん。
カレンダーもまだ差し替えていないうちに。
Netflix「ターニング・ポイント 核兵器と冷戦」を見終える。なんというか、力が抜けてしまう。どんなに細かく歴史をたどったとしてもやっぱり核兵器も戦争になるのも理解できないし、第二次世界大戦からずーっとどこかしらで戦争しているし、信じられないくらい大きな大きな核実験をしまくっている。がっかりとしかいいようがない。何でそんなにそこまでして。お金がほしんか。何でなんだ。そしてお金が嫌いになってしまった。まあ私はお金が嫌いでお金も私を好いてくれないから縁もないたまんないねだが。
科学者も兵士も大富豪もみんな戦争なんかやめてさー、やめてさ。やめて。
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・仕事を休み新潟、長岡花火大会へきた。フジロックには縁がないが苗場付近を通るときはつい先日までここにスターが集まっていたのか〜と眺めながら通過。
母親のガラケーみたいなシャンパンピンク色の古いタイプの軽自動車で渋滞もあり約4時間ほどで都内から長岡に到着。長岡花火ですでにどこも人が多い。
長岡花火には縁があり今回で4回目だろうか。かなり久々にきたが年々来場者が増えているよで、有料チケット席もようやく取れるような状況らしく、ありがたい事に今年は行けることになった。
最近はNHKでも長岡花火の番組がよく放送されているからか、全国各地から訪れるそうだ。
開催二日間で約100万人が花火を見に来るそうで、ほとんど北九州の人口くらいの人が一気に集まるのだ。お天気にも恵まれた。
おつまみほどほどに、お酒をたっぷり準備した。指定のゾーンまで人の行列の中を20分ほど歩く。ようやく到着して、夕焼けを見ながら買ってきたおつまみを食べ、乾杯をし花火を待った。時間ぴったりに花火が打ち上がる。美しかった夕焼けも申し合わせたように夜空に変わっていて、一度打ち上がればあとはずっとフィナーレ級の打ち上げ花火の連続。長岡花火のすごいところは、徐々に最後にどでかいのが、というよりずーっとすごいが続く。名物の三尺玉だけがすごいのではなく、全部サビ。全部最終回みたいな花火なのだ。圧倒されて、本当に涙が出てしまう。あまりにも綺麗で。
火薬とは、技術とは、こんなふうに使うのが本当に素晴らしいよね。お腹の底まで響いてくる花火の音。ひゅりゅりゅりゅ〜ると何本も何本も夜空に向かって次々に花火の蕾が飛んでいき、一瞬で満開、生まれてきれ〜いにチラチラ星のように消えてゆく、消えては咲いてきえては咲いて、枝垂れていく大きな光の筋をずーっと見ていたら夜空に消えていくその大きくてまあるくて、黄金の光の線はティナ・ターナーのヘアスタイルに見えてきて、美しさに感動しながら、うわわわわあティナ・ターナ〜とうるうるしながらつぶやいていた。
三尺玉が上がる前にはサイレンがなる。真っ暗闇の中で響き渡るサイレンの音には私の知らない戦時中の長岡を連想する。長岡花火大会は慰霊の花火だからなのか、ディズニーランドで見る花火とも神宮球場でみる打ち上げ花火とも違う。規模が違うという話ではなく、慰霊の思いを込めて打ち上がるので、どんなに色とりどり大きく華やかな花が次々と夜空に咲いても、やっほう!お祭りー!という気持ちではなく、もうこの世では会えない人たちに向けてメッセージをおくるような気持ち。あるいは遠くで被災生活をおくる人たちへの応援のメッセージをこめてであったり、空高く立ち昇っていく一筋の光に、それぞれの願いが一本一本込められているように感じる。人々が花火に気持ちをたくしている。そうゆう長い思いの歴史を感じる。
打ち上げ花火の音が戦時中の爆弾の音を甦らせるから嫌いだと話してくれたおばあちゃんももういない。あの音を例えるなら確かに爆弾しか思いつかないな。平和な中で聴けばあんなにワクワクするけれど。本当の爆弾の音を知る人にはまた違う響きなのだろうな。
こんなに美しい爆弾ならばどんどん年中、世界中で打ち上げまくってほしい。爆弾もミサイルもいらないんだよ。あらゆる戦地で美しい打ち上げ花火が爆弾のかわりに夜中打ち上がって、敵も味方も皆空を見上げて。平和じゃん。何でダメなんだ。できるよ、やろうよ。どうしょうもなく、この美しさで皆が平和になりたがらないか。そんな妄想をしてしまうのだった。
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・日曜日。二日酔いで終わっている。終わってしまっている。予定していた山の茗荷採りを行けなくなってしまい非常に無念。楽しみにしていたのに。昨日の飲み過ぎた時の自分の酷いありさまはしっかりと記憶にあり、うっすら消えてしまいたくなっており自己嫌悪と体調の悪さのミックスサンド。全然美味しくない。明日から水星逆行気をつけてやし。口内炎もまたここ最近よくない、耳のあたりまで痛い。何なんだろう。心も身体も元気モリモリ最高ぴんぴんな日が月に何日あっただろう。年々どっかしら悪い。切ない。健康と平和しか願ってないのに、それが一番難しいことなのだと痛感する。
新潟最終日をほぼ不調で過ごしてようやく午後徐々に回復。長岡花火の週末はどこも飲食店は激混み。昨日も1時間以上並んだへぎ蕎麦。
今日も変わらず1時間以上並んでへぎ蕎麦。
蕎麦大好きなので食べ比べできてよかった。
今年の夏は海に花火に大変充実している。
あとは健康と平和。これのみ、諦めずに地道に。
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・7時半起床。やはり耳下腺あたりが腫れて痛い。免疫が下がるとこの症状になる、らしい。たぶん。昼休みに耳鼻咽喉科へ。初めての病院。やはり決め手になるような原因はわからない。ビタミン剤と炎症を抑える薬。あとは塗り薬。
口の中が痛いので食事にもあまり気持ちは上がらぬまま、夜は春雨サラダと鯖を焼く。ワインを飲み、映画を一本観て、あとはYouTubeをみていたらあっという間に深夜。
月曜日はradikoでロック大陸漫遊記と脳盗拝聴。明日はよくなあれ。
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・8月6日。ずっと戦争やめてくれと祈っている。戦争が終わらないかぎり、核兵器がなくならない限り、ずっと考えてしまうだろうな。
自分が生きている限り。戦争を題材にした本や映画はこれまで数えきれない程みてきた。
「はだしのゲン」「風が吹くとき」「火垂るの墓」「ゲルニカ」「白旗の少女」は幼い頃に知り、これらは一生忘れられない作品体験となった。
ETV特集「モリチョウさんを探して―ある原爆小頭児の空白の生涯―」(1993年)と
小川未明著「野ばら」は今年知った戦争の話。
どちらも深く傷ついた。幼くなくとも深く深く。かなしい。
次の人たちへ残して、知らせてほしい作品だった。
もしもこれから生まれてくる人や「戦争をしても仕方がない」って考え方の人が世の中に増えてきた時に、心に残った戦争作品が反戦のお守り、ひとりひとりのストッパーとなってくれはしないだろうか。
どんなに時間が経ったとしても、作品から感じた戦争体験が絶対にダメな事だと思いださせてくれないだろうか。
出来るだけ小さな人たちに、まだまだこれからの世界を生きていく人に。私を含む戦争を知らない全ての人に。人間が未来の人間に向けて、残してほしいと消さずに繋げてきた作品や祈りの歴史を知れるようすぐ手にとれるように、もっともっと日常的にいつでも誰でも作品に触れられるようになればいいな。
幼い人たちに、悲惨な写真や話で悲しませたり怖がらせる為じゃなくて。全て同じ私たち人間がしたこと、私たちが未来に同じことをしてしまうかもしれないこと。
今も昔も大差のない人間の話を知って、それをまた次の人たちに知らせてほしい。
毎日、毎食たべる食べ物と同じように、もっと当たり前に、皆にとってわかりやすいはず。
世界中に「平和」が足らなくなってきたら、ひとりひとりが持っている「平和」を分け合う。持ち寄りあって生きていく。立派な人や権力者たちだけが考えることじゃない。自分たちひとりひとりが持っていなければ、与えられた平和な暮らしはいつか底をつきる。
農協の米がほとんど売り切れ、在庫がなかったが一番安いお米と一番高いお米が少しあった。
秋の新米まで入荷待ち。一番安いのを6キロ買って、野菜を買った。
今晩の夕食は新潟の茗荷がたくさんあるから、昨日の残り物の焼き鯖と味噌と薬味で冷や汁を作ってみた。
鰹の刺身と、空芯菜ササミ炒めをつまみにワインを2杯。
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・駅までの自転車で日焼け止めもろとも汗で流れてすっぴん状態。水星逆行が始まったからか幼稚園からの同級生Mちゃんから久々に、久々な人に偶然あったよという連絡がきた。幼稚園、小学校、中学校と同じ。中学の記憶は辛すぎたせいかほとんど無いに等しい。記憶から抹消されているなと改めて知る。夜はなない。残業の日に遅れて到着するとだいたい満席、余裕で着けばだいたい店も余裕という、今日は後者。
忙しすぎず、よい営業。来年7月15日に何かしらの理由で地球が大変なことになり、人類滅亡の話でわいのわいの。バンド25周年できるかな。終末は何してすごすかを話していたら、お酒を飲みすぎてしまう。深夜に帰宅して即寝。
・翌朝、酷い二日酔い。何も出来ない。割にお腹はめちゃくちゃ空いており起きてすぐに冷や汁と納豆を食べる。やる気が全くはいらぬまま
午後は冷凍していた手作りカレーパイをトースターで焼き食べる。口内やけど。めちゃくちゃ美味しかった。偉いな、これを作っておいたあの時の私。
奇奇怪怪拝聴。小山田圭吾から爆笑問題太田光の話題。確かにと共感。
20代の頃は太田光のエッセイを目当てにテレビブロスを買っていた。
テレビやラジオのはちゃめちゃなテンションの印象とまた違い、とても静かでどこまでも広がっている美しい夜空のような文章にも度々出会えた。静かだけど情熱的。孤独で優しかった記憶。久しぶりにあの読み終わった時の感情を思い出した。
夕方、グループLINEで九州、宮崎県の地震を知る。つい昨日終末話をしていた矢先に。
能登の被災地で未だに体育館で避難生活している人たちの現状もよぎる。もう半年以上経っているのに。これから一週間は注意が必要とは、何をどうしたらいいのだろう。
無性にお腹がすく。夜は豚肉と空芯菜を炒めて具にした素麺を塩だけのスープでにゅう麺に。
鶏ひき肉と豆腐でハンバーグ、ぬか漬け、もずくの天ぷら。食欲と眠気がすごいブー。食べたら秒で眠気。
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・週末。mememe ° youyouyouで一緒に歌ってきたあこちゃんと久しぶりにご飯。
阿佐ヶ谷にて。まずはタイ料理屋へ。近況報告をしていると店中に鳴り響いた地震速報に緊張が走った。南海トラフの話をしたすぐだったし、飲酒しているし、地面は揺れているし。少しの間ザワザワとしたけれど程なくしてまた普段通り。
東京に住み始めて唯一はっきり変わった?のは地震への恐怖心。あまりにも慣れすぎてしまって、それは心のどこかで地震が来たらもうどうしょうもなく、身を委ねるしかないと思っているようにも思う。のに、そんな気持ちとは真逆にせっせと働いたり、来年の予定まで考えたりと、どちらが現実でどこからが幻想なのか定まってないまま、ただ「今」だけを真面目に過ごしている。
あこちゃんはイカしたクワガタのTシャツを着て現れた。
たまたま入ったタイ料理が、どれも美味しくて食べるのがとまらなかった。メニューもたくさんで何回も復唱したのにあのカレーの麺の名前、忘れてしまった。
あこちゃんはタイ料理も詳しかった。いつも優しいお姉さん、先生のようなあこちゃん。
その後、BAR鈍我楽にて待ち合わせていたY氏と合流。偶然にもなないスタッフ、愛媛のなつみがお手伝いでスタッフしており、さらに嬉しい金曜日だった。
なつみ、なないでは「無」に等しい表情だが、まだ慣れない鈍我楽に緊張しているのか、見た事のない絶妙な微笑みスタイルで頑張っていた。それも見れてよかった。
相変わらずの繁盛店で、久しぶりにあこちゃんに会えて嬉しいY氏の「今にも溶けちゃいそう」な笑顔が終始場を和ませた。
私の北九州弁が全く抜けてないという話題になり、いつもながら上京したのが27歳で、そこまで北九州にいた人間がプライベートまでも標準語になるにはかなり意識していないと無理だと我、思う。
北九州から大阪に住み移っていたら私は関西弁になってたかしら。いや、なっとらんめー。
学生時代に、友人が突然関西弁を話始めた時の違和感たるや。恥ずかしいという気持ちが根付いてしまっているのかもしれない。
私が北九弁になっている時は気分は上上。最高か、完全に怒っている時かじゃなかろうか。
とにかく使い分けているつもり。
哲学やら色々な思い出話の中で、40歳年上のY氏の「何でも毎日触ることが大事」という一言が、昨日の忘れられない言葉。※ギターの話です。
好きなもの、大切な物は毎日触る。それにふれる、触るってことが、愛なのねえ。と思った。
さわって、変わって。愛も花もある夜だった。
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・休日。朝の開始は遅くなりがち。目覚めてすぐベランダの窓から見慣れない影。カーテンをあけると、ベランダから手を伸ばせば届きそうなほど(いや無理)大きな桜の木が隣の敷地に植樹されていた。またその隣には葉の形をみるに銀杏らしき木が植樹されており、目覚めてすぐに歓喜。外の景色がいっぺんに変わる。
いつまでそこに居てくれるのか全く不明だが、春にはこの窓辺は桜の特等席ではないですか。部屋の植物たちにも「ほら、新しい木だよ〜」と紹介しながら水やり。テンション⤴︎
ひとしきり喜んでから、鍋に水を入れ沸かす。素麺を茹でる。トマト、胡瓜、茗荷、オクラ、刻んだキムチ、薄焼き玉子、先日の鶏肉と豆腐のハンバーグも具にして、麺つゆ、ポン酢、みりん、ラー油、胡麻でタレをつくり、しっかり冷やした素麺の上に具材をすべてのせて冷たいタレをたっぷりかけて完成、そう冷麺。
一気にたべてしまう。冷麺はほとんど水分な気がする。食べたあとは腹ちゃぷちゃぷ。
宅配で注文しておいた漫画「奈良へ」が届いた。Web連載漫画「トーチ」で読んで面白かったので、三話まで読み進めてスマホで読むのは止めて、これは本で読みたいと思い購入。
ゆっくり読もう。
何をしたって暑い。溶ける汗だくになるが用事で渋谷へ。その後新宿で服屋を冷やかしながら母と電話。新しい服どれも自分にはピンとこず。
夕方西荻に戻り八百屋で買い物を済ませて夜は好きなホルモン屋さんへ。美味しすぎて尊さが沁み渡る。生ビールとマッコリ2杯。
帰宅途中昨晩BAR鈍我楽でお会いしたN氏がお勧めというか、めちゃくちゃ大好きで素晴らしいと絶賛していたバンド四人囃子の「一触即発」を聴く。名前やこのアルバムのジャケットには見覚えはあるが、聴いたのは初めてだった。
これかー、この曲かはこのバンドのか!と一致したけど、ちゃんと聴いたのは初めてだった。
聴いたことない不思議な気分。おもしろい。
まだ知らなかったかっこ良さ。説明しにくいが洒落ていると思った。私にとってお洒落ってこういう事じゃなかろうかと妙に確信したのに、上手く言語化できない。
古いバンドだけど私的2024年夏の最新バンドになった。かっこよい。このバンドサウンドに日本語の歌詞。しかも歌詞もなんか病みつきになる。わたしには新しい音楽だった。聴いていてわくわくした。
バンドマンなら当たり前でしょ!今更ですかと思われるかもしれないけど、私はほんとに音楽や楽器について永久に素人。フレッシュの乱。感覚のみでお届けしております。
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・本日も37℃。今のところ一応南海トラフ注意の期間中なのだけど、何をどうすることも無く普段通りに生活。
朝起きて洗濯、冷麦を茹で、野菜の天ぷら、卵焼きで朝昼ごはん。
午後は美容院ではげ散らかしたカラーをしっかり暗くしてもらった。それにしても美容院はなかなか高級だ。私には贅沢だなと思う。
衣類は20年前にきている物とほとんど趣味が変わらないのだけど、年々衣服より髪の毛や化粧品などの方にお金を使ってしまう。
昨日もだが、自分に似合う服装がいまいち見つからないまま、結局ジーパンにTシャツがほとんど。
ニュー酉ので着物が多いのは、スナックと呼ぶに似つかわしい服が全然ない、見つからないから着物にしている。着物ならぜひ着たい。となる。
似合う色、形、全然見つけられぬまま43歳になってしもうた。
暑さで部屋では裸みたいな格好でうろついているので外へ出るのに布をまとうこと自体がもう無理〜、とますます着たい服は見当たらない。
今日も寝巻きと何が違うのかわからないような服装で出かける。
夜は渋谷HOME副店長こと(the)beds
フジタタカノブ40歳誕生日パーティーライブ。生誕祭。
店内も浴衣姿やアロハシャツの方がちらほら夏らしくて華やかだった。
兄の関谷謙太郎と、同郷にして(the)bedsのドラマーでもあるラビット山田ことやましんと今夜限り?のスリーピースバンドライブ。
兄弟の安定感はお見事、いつみてもあっぱれ。
この3人での唯一のオリジナルソング「ヤマカガシの唄」とてもよかった。エピソードも含めて満点。是非新潟市にこの曲ごと送ってあげたい。
だいたい知り合いだらけ、このHOMEという場所の名前のとーりの、お盆に親戚が集まるような宴だった。
タカノブ40歳おめでとうございます。
いつもバンドのお尻を叩き、背中をおしてくれる頼もしい弟よ。
コの字ライブぶり?のeetee食堂めちゃくちゃ美味しかった。色とりどりの野菜を美味しくたくさん食べられた。白瓜とすだちの浅漬けは天才だった。何だかんだと連休満喫している。
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・久しぶりに上野へ。
何年ぶりかのビアガーデン。景色も良く、夕陽が沈むのを眺めながらゆっくり飲んだ。
寛永寺では縁日も出ており、夏祭りの雰囲気を味わった。みごとな眺めの池には蓮の花が美しく、気分がよかった。
上野の高架下の居酒屋はものすごい賑わい。
蒸し暑い中でみなさん外飲みで肌がてらてらしていて楽しそうだ。
上野のあちこちにはパンダがいる。パンダの大きな像がかわいく、見ていたらなぜかなぜだか母を思い出した。なんか似ている。
昼間にバンドのYouTubeに未収録曲の「楓の章」をアップした。おそらく20、21歳の頃に作ったのだが、まだまだ未成年の厨二的感性は濃い。この曲のタイトルを見た母が「カエデノショウ〜?へーえらい高尚な名前やね」と言われた事もあわせて思い出した。その時私は「コウショウてなん?」と聞きかえしたことも。今よりまだまだ、まだまだ何も知らなかった。
上野で22時すぎに解散、帰宅して風呂に入り即寝。
三連休はあっという間に終わり。
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・休み明け、怪しかった何となくの不調がはっきり悪くなってきた。が、食欲は止まらない。
朝はカレー、おやつにカップラーメン、夜はキムチ炒飯にスープと食い尽くしている。
明後日はニュー酉の、しっかり回復したい。
もうだいたい不調の兆しとそれからの流れに慣れてきている。コロナ禍以降、身体の体質がみるみる変わっている。これはただの加齢なのか。
しっかり食べてたくさん寝る。これに尽きる。
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・体調はゆっくりながら良くなってきているが、ピカピカ完治まではあと少しくらいかかりそう。お盆とはいえあまり変わらぬ仕事量。
昼間は鯖混ぜご飯おにぎりと野菜汁、夜は焼きうどんと茄子の肉詰めオーブン焼き、添え野菜。
夕方おやつに、先日いただいた「バターのいとこ」なる生サブレのようなお菓子が美味しくて二枚ほど連続に食べてしまった。
実は桃の紅茶寒天ゼリーも作って冷やしてある。これを私は寝る前に食べちゃうんだろうな。
今日、南海トラフ地震来るよって噂が今のところ外れてくれてよかった。岸田総理の退任のニュース。
明日はニュー酉の。お盆休みの方、そうでない方も短い時間ですが一緒に一杯いかがでしょうか。新潟フェア開催します。
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・ニュー酉の当日。色々な事が重なり重なりミルフィーユの如しで、予定していた「ビーツの冷製スープ」が出せなかった。作ってはいたのだが。レシピだけ記しておきます。
【材料】
大きなビーツ2個、紫玉ねぎ1つ、にんにく2かけ、水カップ2、豆乳500ml、塩、コンソメ。
1.ビーツを皮ごとしっかり洗い適当に切る。赤の断面が鮮やか。紫玉ねぎ適当に切る。大きな鍋に湯を沸かし切ったそれらをセイロに入れて箸が通るまでしっかり蒸す。あ、にんにくも一緒に蒸してしまいましょう。
2.箸が通るほどビーツと玉ねぎが柔らかくなったら、火を止め、ある程度冷ましてからビーツの皮を手でむく。せっかちなのでややまだあつい。玉ねぎは皮んむいているのでそのままにんにくと共にミキサーへ入れる。ビーツの皮もむきおわりミキサーへいれる。量が多いのでミキサーは2回に分ける。1回につき1カップ水を入れスイッチオン。
蒸して柔らかくしてあるのですぐに液体になる。色が鮮やかで美しい。一度フタを開けてヘラでダマがないかかき混ぜる。なし。なめらか。よし。
ミキサー出来上がり。それを先ほど湯を沸かした大きな鍋を空にして、さらにザルでこしながらビーツの液体を鍋に投入。2回目ミキサー部隊も投入。弱火でスープを回しながら塩、コンソメを投入。なめらか。これに水を足してさらにさらさらにするもよし、既に味は整いましたが、もう少しなめらかさらさらにしたく、今回はこの鮮やかなビーツ色のスープへ水ではなく豆乳を投入。濃いピンク色から柔らかいパステルピンクへかわり、これはこれできれい。うわ〜い。味見してさらに塩を足す。
豆乳投入してますのでもう少し火を入れてから冷ましましょう。
3.豆乳投入して少し鍋から目を離すと、戻って鍋をみたらぺくぺくぶくぶくと先程のかわいいピンク色が泡立ち、地獄温泉のように湧き上がっています。なんじゃこりゃ、やばい大変、火をすぐ止めて、先程の鮮やかパステルピンクの液体の中に何やら明太子色したつぶつぶぶつぶつのどろ沼が浮いています。こわ。なんと豆乳投入後に火入れをしたら豆腐、湯葉のような固形物が発生いたしました。ががーん。ガガーリンもびっくり。慌ててボールとザルにあつあつ鍋から地獄温泉を流しこむと、泥沼とそのエキスがザルとボール二手に別れ、私を絶望の彼方へ吹き飛ばしてくれました。
4.二手に分けた地獄沼をさらに強く水切りしたらどうか。いったい誰か地獄沼豆腐をリクエストしますでしょうか。この後、その他のつまみの準備もあるというのに。時間ないのに。ザルの沼と、ボールのエキスを見て、せめてエキスをスープにできないかと思いましたがもはやスープと呼ぶには、なんかもう、汁。なんですね。いやあな、汁。絶対にいや。はい、無理、もうなし。解散、これは解散です。解散だー解散だーと唱えながら沼の水分をザルでさらに強く水切りしていたら熱々地獄沼のザルがクリンとひっくりかえり私のお腹とふともも、左足を通過し床へもべちゃん!と何色とも呼びがたい半固形物と熱々エキスがとびついてきて私は急速にズボンを脱ぎ、風呂場へダッシュ。Tシャツごとお腹に水シャワーをかけて避難。火傷には至らず、よかった。あちあちの地獄沼。台所へ戻るとさらに床にべちゃりと溢れている地獄沼。いや、これはもうアレにしか見えない。赤ワイン飲みすぎた翌日のアレ。駅の柱の下や便器を外したアレだ。
裸で床と、キッチン棚の戸にまでべったりと流れついたアレをひざまづいて拭き取りながら。くっそーこれ一番時間かかるのにーやりなおせんし。
5.床をキレイに拭き終わったら気分を切り替えて、何もなかったことにするため、いったん山のように出た洗い物を洗ってしまいましょう。
すっきりしたらメニュー書きをしてくれる、
ニュー酉のスタッフなつみへ「予定していたビーツの冷製スープなしで」を絶望的な態度で報告。なつみ冷製スープのようにクールな態度で御意。オーナーTからさらにクールに「店にハイパワーミキサーがある」とお告げあり、私の熱々な絶望を二人が急速冷凍してくれて、とりあえずメニューからは外すが、そのハイパワーなるミキサーにこの地獄沼温泉豆腐を何とか元の姿に戻して貰いたいとタッパーへいれて、
気を取り直し、葉生姜に味噌をぬった豚バラを巻いて、卵に明太子巻いて卵焼きを3本つくり、枝豆を茹でる湯をわかす。よしギリギリまでがんばろう。
6.ビーツ事件で時間をかなり消耗したので、シャワーは10分、準備10分で出発したら到着は余裕だな。よし。
洗面所へいくと窓の外からなんだか聞いたことのない音。直ぐ横は畑なので畑のご主人がいつもデカい農作業用のトラクターを乗り回している音が聞こえるが、今日はなんか違う。誰かと話しているような、でもなんか変な音。なんなんだ、窓を開けてのぞけば何やらトラクターが大きな穴に落ちかかった斜めなままエンジンがついている。姿が見えないが、見知らぬ老人二人がその穴をのぞきながら何か慌てた様子。「たーすけてー、いたいー、たすけてー」と唸り声のような低い声が聞こえた。え、畑のご主人の声だ。え、え、穴に落ちとるん?え、え、え。やばいやばいやばい裸なので直ぐジーパンを履きロングのワンピースシャツを羽織り、キャップをかぶって急いで外へでた。道を周っていくには遅い。自宅の敷居フェンスを乗り越えて隣の畑に入ってすぐ穴をのぞくと、ご主人が斜めに傾いたトラクターに身体を挟まれて動けなくなっていた。「たすけてーいたいー」と苦悶の声と、真っ黒に日焼けした顔色なのに明らかに青ざめているのがわかる。
やややいやだーーーー。
7.畑に着いたらすぐに近所の男性が既にかけつけていたようで、スマホで救急に連絡を繋いでいてくれた。近寄らないでと男性に指示を受けて、すぐに畑の奥さんのところへ知らせる為に走った。
それからすぐにパトカー到着、救急車、消防車がぞくぞくと集まってご主人救出にとりかかる。私がご主人の声に気づいてすでに20分近く。
もっと長い時間トラクターに挟まれていたのかもしれない。見ているだけで胸がくるしい。けれど私がここで出来ることはもうない。
奥さんはご家族を呼び、ご家族も到着。
私はあと20分でバスにのらなくては、ニュー酉のオープンできない。ご主人の無事を願い早く早く早く出して、と願ってまた柵をよじ登り自宅へ。
8.シャワー7分、準備12分。洗面所の小窓からご主人が無事運ばれていくのを見た。よかった、幸い思っていたよりは軽傷に見えた。
本当によかった、震えた。
ほぼ謎の物となった液体のタッパーを水平に保ちながら早歩き、予定より1本遅いバスの車内で移動しながらコソコソと眉毛を描いたから、店に到着した際に明らかに眉が濃かった。こゆ。
無事?無事にオープン前に到着。
なつみ、すでにメニュー書きに励んでいた。
9.ひとしきり興奮しているので、3〜7のレシピを早口で説明。
例の物は冷蔵庫へ、急いで各種おつまみを出す準備。
メニューをコピーしに走る。
19時ぴたんこ?むしろコピーから戻るとすでにお客様ご来店。ありがとうございます。
あとはよいよいよい。
台風前夜、お盆休み期間中で静かな営業を予想していましたが、新潟フェア、なつみとふたり皆さんとよい時間になりました。
差し入れもいただき、平日のよい営業となりました。
10.オーナーTご来店。例の物を見せる。速やかに噂のハイパワーミキサー登場。分離した物を投入。
スイッチオン。
ふぅうぃぃいいいいーーーーん
イイイイイイーーーーーーーー
イーーーーーーーーーーーーーッ
あーあーーこんまま飛ぶ!!ってくらいミキサーが叫んで、あっという間にビックリするほど美しい美しいピンク色、ややラズベリー色かも、な、しっとりうっとりするようなきれいなポタージュが出来上がり。
すごすぎる。トバイ。すごい。トバイパワー。
これで君も今からスーパースープマスターだ。
完成しました、ビーツと豆乳の冷製スープ。
11.涼しげなガラスの器へ入れましょう。
高いオリーブオイル(なければ安価の)をてんてんと垂らし、ブラックぺっを少々。はい。できました。
お客様がほとんどお帰りになられて余裕があったのでスープ再チャレンジしたのですが、
忙しかったらきっとスープは諦めていたかもしれない。よかった、諦めないでよかった。
何ひとつ諦めなかった。できる最大のことをやり尽くした。
よかったら味見してくださいと、遅くまで残ってくださったお客様に食べてもらい、なつみに
オーナーファミリPTAに無理くり味見してもらい「これは、美味しい」
で満場一致。
美味しいビーツのスープレシピは以上です。
良い子はマネしないでレッツビーツ。
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BGM夜明けのスキャット(由紀さおり)
・終戦記念日前後は戦争の番組が毎年ある。
NHKで放送されたのを見る。サイパン島で暮らしていた少女の日記、軍の工場で働く少女の日記、特攻隊の兵隊さんの日記。全て途中で終わる。明日も続きがあるような、規則正しい日記から、だんだんと遺書のような、詩のような言葉、手記の数々。
言葉はでない。涙しかでない。
その少女や兵隊の手記の言葉とは対照的に、
戦争をやりたがっている偉い人達の言葉や、考えがあまりにも現実味のない、幻想の言葉のようにも感じた。戦争の時代、いろんな町ぐるみで、いろんな人が、世界中で狂ってしまっていたとしか思いたくないが、私も同じ人間だから戦争が始まったら、やっぱり狂ってしまうのだろうか。
ヤシの実なのか人の頭なのかわからない物が何個もサイパン島の暗い暗い浜辺にうちあがり、波にゆられていた。
国や家族の為と泣きながら命を捧げた少年や少女の手記を見て、2024年の戦争を知らない人間の私が戦争が嫌だ、絶対ダメだと言うのを、
実際に捧げた本人たちが聞いたらどう感じるだろうとも思った。
その思いの全てを間違いだと彼らの信じた全てを否定して傷つけてしまうことになるのだろうか。
どうか安らかに、魂が救われていますようにと祈る。
8月は生きること、死ぬこと、魂のゆくえを思う月になってしまう。
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・7月に開催した居酒屋ひとなつの打ち上げをようやくスタッフ4人集まってできた。
ぱやちゃんがこの店の酢豚をと案内してくれた。17時のまだ明るい時間のビール。最高〜という私の声はハイパーウィスパーボイス。
昨日から全く声が出なくなってしまった。
先週からの風邪症状が終盤になって喉を潰しにやってきた。その他の体調はもう大丈夫なのだけど、たまに発作のような咳の波。これが一度起こるとまあ聞き苦しいやら、申し訳ないやら。すみません。発作を察知したらすぐにトイレへ駆け込み、あとはぱっすぱっすの声でジェスチャーをふんだんに取り入れて楽しい宴となった。喉に良くないからアルコール控えめにとしつつも二次会はなないへ。満席のなないに4人で乱入して立ち飲み。ピーク時なのに手間増やしてしまいましま。
お客さんがご機嫌にワインをたくさん開けて振る舞ってくださり、気づいたら23時すぎ、喉と終バスの為に皆さまより先に帰宅。
こーんなパスパスな声。久々だ。ライブの予定があったらまじ卍震えた。
ライブ全く決まっていないから声パスパスでもやる気で乗り切ったな。
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・翌日は二日酔いもなく、相変わらず酷い声というか息。昨日ムチ打ったせいで全然良くなっていない。昼は町中華屋へ行き、半チャーハンと餃子を食べて、一日中寝て休養。ずーっと寝ていた。
夜は作るのも面倒でロイホへ。一日炊事をサボりました。この日のロイホ、いつもより早いピークタイムだったからロイヤル感が薄く、何となくしゅんとした。軽めに食べて帰宅。早めに寝る。
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・あまりに声が酷いので病院へ。薬をもらい様子をみる。どこもお盆休みでようやく薬がもらえた。今月は病院2回目。あちこちあちこち痛めて病気のデパート。健康と平和だよ。欲しいのは。
アラン・ドロン訃報。『太陽がいっぱい』の画像でその美に惚れ惚れしていたついこの前。
その流れでヴェルベット・アンダーグラウンド&ニコのニコとの間にも息子が居たのを初めて知った。そうだったのか、全然知らなかった。
アラン・ドロンから結局ニコと息子のアリの画像や記事を探してみていたら、高身長なニコがダークなメーテルに見えて、その隣には小さな鉄郎のような幼いアリ。
並んだ姿がまるで銀河鉄道999の二人と重なった。
アラン・ドロンという銀幕のスターの光に照らされて、闇夜を行く母と息子の二人きりの孤独な旅。
今はもう三人ともこの世から旅立ってしまった。
アラン・ドロン、そちらの世界でニコとアリに優しくしてあげて。
と、まあついさっき知った話で。ほっといてくれってね。
もう寝よう。
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・声、だいぶん復活。まだ夜中に咳き込みで起きてしまうが。かなり良くなってきた。
薬は偉大だな。気はぬけない。
先日の畑の事件からはじめて直売所へ寄る。
奥さんがお礼にと買うつもりで会計に持って行った野菜と玉子を丸ごと持たせて下さった。
そんなつもりさらさらなかったのに。むしろご主人へのお見舞いでもと思っていた矢先。
大きな南瓜もまるごとひとつ。いただいてしまいました、他の方へもお礼すみで私だけが自宅がわからずだったから渡せなかったとわざわざ気にしてくれていたようで、逆に何もしていないのに申し訳ないが、お金は受け取ってもらえぬのでありがたくいただいた。
ご主人もコルセットも取り庭をスタスタと歩けるくらいには回復されており、めちゃくちゃ安心した。
立派な南瓜、ワタと種をとり、それも捨てずに全部綺麗に食べ尽くそうと、はいでました自宅のミキサー。
玉ねぎと、じゃがいも、南瓜も一緒にポタージュにしたところ、めちゃくちゃに苦く、信じられないくらい苦くなってしまい、これはワタの成分らしく、苦すぎるのは食中毒や下痢、嘔吐につながるらしくそれはアカン、と、またしてもポタージュ失敗。
これは苦味が問題なのであのハイパワーミキサーでどうにかできる話でもなく。
あとは一応とって天日干しした種も炒ってみたがやはり抜群に苦くて危険とはんだんし、ワタと種は捨ててしまいました。すみません。
実はたしかに綺麗に美味しく調理します。
何でも失敗から学ぶタイプでお届けしました。
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・出勤からの夜はなない。山手線は土砂降りの影響で運転見合わせ。原宿で約1時間足止めをくらう。ぎゅうぎゅうの車内でいつ動くとも知れぬまま立つのがキツく、ホームへ出た。電車から降りると川のように水が流れ、ホームの屋根からあちこち小さな滝が流れている。すんごいな。こんな日に限ってひ弱な靴を履いている。出来るだけ水を避けながら歩いてもやはりやや靴下までしみてくと。うへ〜
待ってるだけでは勿体ない。ニューデイズで鰻のおにぎりと、つくね棒を買い、改札外のかべぎわでスタンド飯。びしょ濡れになった若者達が駅に避難していた。新宿とか渋谷だったらもっとてんてこ舞いだったろうか。
まだまだ動く様子がない。すでに30分くらいこうしている。原宿の駅まで出れば雨は小雨になっていた。マツキヨで洗顔買おうかなと入る、いつものが売ってなかった。パック買おかな。や、重いしやめよ。隣のイケヤに入る。ソーセージ、へぇ安い?このバンズでホットドック。
いつか買ってみよう。すぐに出た。ユニクロへ。Tシャツ屋になったのかユニクロは。久しぶりに来たな。サンリオキャラの原宿限定デザインに一瞬迷って、鏡に映ったケロッピと私。
情け無いようでたくましくもあったが、まあ、これ着て歩くことは無さそう。キティ先輩も可愛かったけれど、もはや私が着たら寝巻きにしか見えない。やめた。そろそろ動きだしたかなと戻ってみたらちょうど動きそう。
さっきよりさらに人が乗り込み、弾かれてしまい一本見送り。1時間30分かけてようやく西荻窪へついた。長かった。すでに疲れたがお店は満席。今夜は助っ人のひとみさんが居てくれて命拾いした。ありがたかった。中川さんの忙しさの読みは大当たり。それから23時すぎまではノンストップだった。
今夜は飲まない、極力話せないので洗浄機マシーンとなり、今宵の忙しさを物語る量の洗いものを無心にマシン化。あっという間に24時になった。
お酒をのんでないので身体も軽い。
差し入れのお弁当をまたお店でスタンド食いして、薬を飲む。声枯れがあと20%くらいで終わりそうだがまだハスキーだ。
聞き慣れない声に昼間から「どしたの声」と何人も突っ込まれた。
けれど案外ハスキーは好評で、複雑気持ちに。
でも、もどらんと歌は歌えないな。
もうしばらく完治までは大人しくね、おやすみなさい。
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・ウェブ漫画雑誌『トーチweb』で読んで、面白かったのですぐ本を買った『奈良へ』あとがきまで読んだ。
町田康の解説はまだ。ラストまで期待以上に面白かった。あとがきで「中島らも」「町田康」「つげ義春」と出てくればもうビンゴが揃ったようなもので、そらあもう好きになるよな、納得だった。いちいちツボの刺し具合がよかった。
意外だったのは作者が自分と同じ年ぐらいでもなく、うんと年下の世代であったこと。
世代など関係なく刺さるところに刺さるのだなと思った。感覚的な話。ちょうど同じタイミングで奇奇怪怪でその話題も出で、スピッて良かった。
NetflixにもYouTubeにも飽きてSpotifyも違うとなった友人等とグループLINE通話を久々に4時間ぶっとうした。ただでさえ声が枯れて別人みたいな声で、とりとめのない話を(ハスキーついでに)蓮舫さんのマネを取り入れつつ、酒も飲まずに喋りつづけた。
あらゆる話をした最後のテーマが「徳川家康に献上する300円以内の飯」は熟考の結果「チキンラーメン」に決まった。これで褒美はすごい貰えるはず。「焼きそばUFO」と「ハッピーターン」とも悩んで今回は「チキンラーメン」に決まった。ハッピーターンはあの粉が美味すぎるからアヘン戦争くらいにまで発展するんじゃないかと言う見解も。ようは4時間ずっとこの調子で、誰も憎まず、へこまず、怒らず、笑って平和だった。久しぶりに脳が無駄話に埋め尽くされてスカッとした。
おかげで20%まで治りかけた声枯れは引き続き、やや35%くらい逆戻ったけど、もうしばらくは蓮舫節でお楽しみいただきとうございます。
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・わたしのこれまでの日記や『おい街』のコラムを知っている方々には、この、今日の新宿レッドクロスの2マンがいかに奇跡かをご理解いただけるかと思うのですが、大槻ケンヂとTOMOVSKY、トモフとオーケンの共演。
こんな素敵なありそでなかった一夜が巡ってきたんですね。素晴らしき世界。生きてこそ、生きてこそ出会える奇跡の景色でした。ありがたやー。
以前の日記でも書いたように私のサブカル趣味の火付け役の大先生は大槻ケンヂ、オーケンさんなので、そこから広がっていった色々な出会いは無限です。
まだファズピックスが結成されてすぐの頃2曲入りCDRを持って握手会へも並びに行きましたね、高速バスで天神までね、友人Rとともに。手紙とCDとをお渡ししましたね。元気な陰気者ならではの行動力。
そのCD音源をオーケンさんが当時されていたローカルラジオか何かしらでCDを流してくださった(北九では聴けない番組だったらしく)というお噂を聴き、大変感激し、すっかりやる気になりましたバンド。まだまだ迷いの中にあり、今よりさらに根深く自意識過剰で自信も勇気もなかったあの頃。そんなとんでもないご褒美をいただき、10代のあの歪んだ心にやる気というか、やったー!というパワーでそのまま斜めの道をまっすぐに突き進んでいきました。
あの日あの時、ありがとうございました。
TOMOVSKY、トモさんにおいてはさらにさらに遡って、10歳の頃。叔母さん宅でお泊まりして叔母夫婦と夜更し。普段家ではみられないテレビ番組『夢で逢えたら』を観ていた。
番組のコーナーで、ゲストバンドと番組のタレントがそのバンドの曲をカバーするというコーナーで、カステラが登場。
その時演奏された曲が『つげぐちしてね』だった。その曲に一瞬で心奪われた私。10歳に響く名曲だった。
当時、小学校のクラスで給食時間に音楽をかける「音楽係」を親友のHちゃんとしており、
Hちゃんにカステラを大推薦し、さっそくHちゃんがお姉さんに頼んで、カステラのアルバム『100時間連続』をテープにダビングしてくれた。
給食時間にHちゃんと二人ラジカセをセッティングしてテープを流す。メインのはずの『つげぐちしてね』よりも同アルバム曲の『孫』という曲の方にクラスメイト達は反応。「世界中をヤマモトくんヤマモトくん埋め尽くせ」という歌詞がある。その箇所でクラスメイトがくすくすと笑いだし、クラスにほんとにいた真面目で内気な山本くんが赤面して下を向き、担任の先生が眉間にシワを寄せて「選曲がよくない」とやや予想と違うムードが教室に立ちこめ、私とHちゃんはしょんぼり。山本くんもしょんぼり。ごめん、全然意図しないところで傷つけてしまった。
以降は先生からアニメの主題歌などを流しなさいという指示を受け「先生は西城秀樹が好きだからちびまる子ちゃんの歌とかがいいな」とリクエストまでいただき、活動の方向性の変更を余儀なくされた切ない記憶。
あれも小さな音楽係の布教活動だった。
時を経て3rdアルバムでファズピックスでなんとTOMOVSKYをプロデューサーにお迎えするという機会に恵まれて3曲(収録は2曲)一緒にレコーディングをしていただきました。
『よい子のオモチャ』『長すぎる月曜日』を
アルバムには収録。『hi-pop』も実は一緒にレコーディングしてもらった。
憧れのTOMOVSKYと会えるだけで感激だった中、自分たちの曲を作り上げていく。想像してもいなかった出来事だった。
トモさんは面識もなければ、共通点も少なそうな我々との作業に常に明るく、楽しくなるよう、自由に演奏させてくれた。TOMOVSKY証のエッセンスも『よい子のオモチャ』ではかなり理想どうりピッタリだったと思う。
私の好きな曲上位でもあるので、この曲をトモさんと一緒に作れたというだけで、バンドやっていてよかった。理想とする自分に近い曲ができたと思った。
いいことばかりじゃないもんで、このレコーディング前後からバンドメンバー内は雰囲気が低迷しており、周りの大人達との関係もギクシャクしており、闇の時代だった。
今だったら全部笑って言えるけど、赤貧生活、メンバー内は冷戦でスタジオもお通夜、なのに止められない。やらなきゃいけないという使命感とで、結局このトモさんと一緒にレコーディングしたアルバム、あとはマスタリングという状態で作品だけが宙ぶらりんになってしまった。
色々ありリリースするまでに時間がかかって、ようやくリリースしたその3rdアルバム『SUN STAR』のアー写には初代ドラムスのフカミタケシの姿は無く、残った3人での活動開始のリリースとなった。
トモさん、あのまとまりない暗い顔した時期の我々のプロデュースを引き受けてくださり本当にありがとうございました。
そんな私の中では勝手に縁が深く、勝手に親友心の"トモダチ"でもあるお二人が一夜に。
新宿レッドクロス、ありがとうございます。
もともとレーベルメイトのお二人なら有り得ない組み合わせでもないのかもしれない。
同じ年だそうで、それも全く知らずだった。
うたう58歳。お二人ともビビる。58歳になられたんか〜と感慨深く、そらあ私も43歳なるもんね。
ステージは何と言うかしみじみと愛おしく、
オーケンさんは特撮のライブでしか拝見した事がなく、当時読んでいたエッセイでは「ギター弾けない」「Fコード無理」のような事を書かれており、いい気になって私もギターは無理、Fは無理と突っぱねてきたのに、オーケンさんめちゃくちゃギター弾き語りしていた。難しそうなカバー曲も弾き語りしていた。
そうか、あれから20年くらい練習時間あったんだもんな〜きっと弾き語りするにあたってたくさん練習されたんだな。と、師の歌声ににうっとりしながらも、己の精進のなさにしっとりしてしまった。
トモさんは久しぶりのライブ。コロナ禍より前に440でワンマンを観にいったぶり。
あの時も新曲を毎回する宣言し、披露していたが今回も新曲あり。すごいなあライブ多いのに毎回新曲。これをずーっとなんだもの。すごすぎる天才トモフスキー。完璧な陽。明るい。チャーミング、信じられない58。
お二人に共通してはやっぱり優しい。ほんとに優しい。あたたか。そこが変わらずでよかった。
アンコールでのおしゃべり時間がめちゃくちゃ貴重というか、トークだけでもまだまだ聴いていたかった。長年活動されている二人だからこその笑いと、朗らかたっぷりだった。
しかも『仰げば尊し』を最後にお二人で歌った。まるでこれまでの私の色々な思い出やそれについてくる感情たちのひとつの区切り「卒業」のようにも感じられた。
恩師たちが変わらぬ愛を持ってステージに立ち続けていらっしゃる。ずーっと。素晴らしいな。私もがんばろう。また曲つくろ。ギター触ろう。
ライブ後、私は10代ぶりに「出待ち」に近いことをした。どんなに好きでももう妙齢女性。迷惑だろうし、とか、好きで憧れている相手に嫌な表情をされた時にショックだから、近寄らない様に、傷つかないようにするのだが、今夜は特別。だって恩師。
元気な陰気者の最大パワーで声をかけておきたいと思った。
きっと挨拶しないで帰ったらうしろ髪引かれすぎてズルむけそうだったから。
20年ぶりのオーケンさんも、数年ぶりのトモさんもめちゃくちゃ優しかった。「あの時お山で助けていただいた狸です」と言ってはいないけれど、そんな昔話から現れた私にもお二人はあたたかく接してくださいました。社交辞令や、冷たい視線など全くなく「好きな人が優しかった」ピースだった。完全なピース。
私の恩師たち、親切、優しい。素晴らしい。
新宿がきらめきすぎて、無駄にゴールデン街をふらふら、るんるん。結局思い出横丁で一杯。気分がよろしく私の心は輝き、隣人の方にも親切に接してして、喋って飲んで、終電。全身ニンニク臭をふりまきながら帰宅。
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・昼間、起きて伊香保温泉土産の水沢うどんを茹でる。以前旅行で食べたが、こんなにも弾力がありましたっけ。袋の裏にかかれている通りに15分茹で、蒸らし、氷水でしめたのだが、正解なのか不安になった。
九州のうどん好きとしてはもうこれはうどんと呼ぶにはあまりにも別の食べ物に思える。
武蔵野うどんにもびっくりしたが水沢うどんはさらにコシがすごかった。かみごたえ抜群。
見た目の量よりも満腹度が高かった。九州のうどんが柔らかいのは立ち食い向け、せっかちな
な印象。
水沢や武蔵野は農家や山仕事をする人がしっかり満腹になるように腹持ちよく、米よりも手軽に食べられるように固くコシがあるうどんとなった、とか?調べたらきっと正解がインターネットにはあるはず、秒でわかるはずだけど、とくに調べない。
うどんに野菜と竹輪、ウィンナーを天ぷらにして添えた。
あとは何だか何故だか眠たくてすっかり寝て過ごす。
夜は渋谷HOMEへイベント『NOW』に行く。バタバタと食事を済ませて、カメラを買い
関谷謙太郎&Octoberぴったりの時間に到着。
素材が必要とのことでライブ写真を撮りつつ。
たくさん撮ったが、あまり良いのは撮れなかった。
相変わらずかすれ声ぎみで、喋るたびに具合を心配されたり。結局終電を逃して深い時間までHOMEで飲む。
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・日曜日。昼は出かけるつもりがダラダラ過ごしてしまう。家のクーラーのきいていない廊下を歩くと暑すぎて外へ出る気力を奪われてしまう。夕方やっと動き出して、久しぶりに幡ヶ谷で夕食。
親しい夫婦とゆっくり話もできて、予定より長く居座ってしまう。季節のお料理がどれも美味しくて幸福。
普段は食べないようなソフトクリームを食べながら帰宅。
・週明け。洗濯、気になっていたスニーカーをようやく洗う。ロク漫、脳盗拝聴。朝昼おやつとしっかり食べた割に夜もしっかり作って食べた。やや食べすぎだと思うが、野菜多めなので良しとする。また台風がきそう。
水星逆行期間中なのでまだまだあなどれない。
逆行らしい出来事がたくさんあった8月。あともう数日で終わる。早すぎるぜ〜
今日は何だか静かな気分。眠い。
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・あんなに眠かったのに昨日の夜は寝つきが悪かった。眠りが浅く、何時頃だっただろう雨音がものすごくて、浅い眠りの中でも雨音が恐ろしくなった。寝つきが悪い夜は怖い夢をみたり、寝返りばかり。
朝、あの雨音は幻なのかと思うほど晴れていた。昼間は洗濯物を干せばお天気雨が降り出すの繰り返し。
夜は遅くなったので何処かへ食事にパーッと出ようかとも思ったけれど、気力足らず。
茄子を焼いて、トマトの玉子炒め、冷凍パイ生地でピザを作って食べる。
Netflixドラマ『0.5の男』を見終わる。
過去に観た松田龍平の出演作品で一番しっくり似合っていた気がする。というよりこの主人公がとてもよかったのかもしれない。
主題歌は工藤佑次郎さんだった。それも良かった。
・台風予報。お天気地図。小さな島はすっぽり台風の中に入ってしまっている。
伊豆諸島の青ヶ島では、別れのときに「おもうわよう」と言うらしい。それは島の方言でさようならを意味する。「離れていてもいつまでも大切に想っているわよ。」心をこめたお別れの挨拶「おもうわよう」
この話を訊いた時、胸がぎゅうっとなった。
響きだけなら「思っているよ」で理解はできるけれど、こんな風に口に出して言ったことが
自分にあっただろうか。言えなかった、言わなかったような記憶はあるけれど。言えばきっともっと相手に伝わったのかな。
昔はきっと命がけの島から島への海の旅、
いつまた会えるかは分からない時のお別れの言葉にさようならではなく、おもうわよう。
願いや祈りのおまじないのようにもきこえるし、この世で一番短くて美しい詩だとも思った。
おもうわよう。
明日も早い。今夜は眠れますように。
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・曇り。自転車のタイヤの空気を入れなきゃ入れなきゃで入れてない。中のパイプが曲がったりしたら可哀想。早く。
昼はしっかり食べておこうとお昼休み急ぎ足で人気店へ。すんなり入れた。久々に来たがやはり好きなお店だ。隣の席はマダム達が6人仲良くカレーを食べている。わたくしも奇奇怪怪ききながら食べました。ゲストの上出さんの本まだ途中なままだ。カレーはオムレツをトッピングまでしたのでかなり満腹。
夜のなないまでしっかり持ち堪えられそう。
マダム達の会話は「子供に嫌がられたお弁当のおかず」No.1頷きを集めていたのは「プチトマト」だった。息子達は肉肉肉だけ欲しいらしい。お弁当のプチトマトはオカンの譲れないプチなお気持ち。
夜なないは程よくご常連が集まり、仕事片付け終わりに私も一杯。話題は最終的にアートについて。アートとは、アート、アートあああアートネイチャー。正解らしき物が物の数だけありそうで、結局わからないまま帰宅のお時間。
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・台風10号。サンサンさん、なんで台風に名前つけるんだろう。可愛がりたい人がいるんかな。インターネッつで調べたら10秒で解決するはずだけど、せん。
今夜はリキッドルームでMONO NO AWAREツアー追加ファイナル。からのさらにファイナルも発表されて八丈島いきたすぎて震えた。
ツアー初日と最終日のライブを観たバンドは初めてかもしれない。
初日の玉置さんの静かに燃えている気配と緊張感が思いだされる。
加藤成順様(私の目には)完全に薔薇の花の背景。美しい音色〜長岡花火大会同様に一曲目からフィナーレ感、ロマンチックでした。
竹田さん一番落ち着いていて、けれど小動物のような野生味がある。
柳澤さんはよりチャーミングで無邪気な印象ステージはける時、二度とも可愛らしかった。
一応の最終日、初日とはまた違ってアンコールはこれがMONO NO AWAREなんだなと思った。
今日はつい先月ここリキッドでAJICOをみた位置くらいの真ん中あたり。
今夜も好きな曲がぞろぞろ並んでいく。
2、3曲目後に「MONO NO AWAREです!」って挨拶した時に、めっちゃいいバンド名じゃん!と改めて、いや初めてジーンとそう感じられた。似合ってるこのバンドにこの名前。
私は日本製ロックが大好きなのだなと思った。
MONO NO AWAREは日本製の音楽という感じがする。感覚的なお話でわかりづらいが。
邦ロックとか和製ロックとは違う意味。
日本というか郷土、民芸の意味合いも入っているのかも。昔の歌謡曲も日本製という感じ。
ライブ終演後のBGMはメンバーの趣味だろうか、昭和歌謡やプラスチックス(カバーかも)の曲がバンドにあっててしっくりきた。
MONO NO AWAREは日本製のよいバンド。引き続き新作が楽しみ。八丈島、行きたすぎる。
恵比寿のライブ終わりは恒例の「どんく」だけど今夜は一人だし何だか体力を消耗してしまったので自宅に近づきたく西荻窪へ。なないはなっちゃんの日だからお顔を見に寄る。
もう閉店作業しているので珍味亭の焼ビーフンをお土産に買い、居残り常連さんとTとなつと
4人でビーフンを仲良く分け合い夜食を終えて帰宅。話の終わりはいつも健康と平和。
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・8月もあと1日。地元のグループLINEは誕生日おめでとうのメッセージで賑やか。
九州では山と川に挟まれた実家に母ひとり住まいで台風10号に耐えうるのかが心配の種だったけれど何事もなく安堵。
有名なのに観たことなかった映画『ゴッドファーザー』を観た。ドン・コルレオーネかっこよかった。が、若き日のアル・パチーノかっこよ、素敵で、話もわかりやすく、ヤクザというかマフィヤの「愛と!いう!憎悪!家ー!(ファミリー)」ストーリーなんだけど何ひとつ色褪せていない、面白かった。パートIIIまで何とかしてみたい。ドン。ゴッドファーザーかこれが。
昼間は阿佐ヶ谷のBARのドンのことを思い空をみれば止まない雨それは愛。燦燦と。
夜は台風サンサンも「チャリできた!」って速度と言ってるし金曜日どこへもいかず、南瓜をバラ肉と煮て、ズッキーニと茄子のオムレツ、鶏むね肉唐揚げとをつまみに、台風大丈夫だったね会を母とビデオ通話しながら食べた。
何事もなくてよかった。
『レオン-完全版』を今日やっとついにやっと観た。好きすぎていつか観るとご馳走をとっておくタイプのそれで、ようやく今日観た。
『レオン』一生大好きな映画ですよ。
マチルダは永遠の憧れ。私のスマホのロック画面はマチルダ、ニキータ、ナウシカ、星 泉、ミンディ、ランチさん。その中でもど真ん中にいるのがマチルダ。かわいすぐる。まぶしすぐる。リュック・ベッソン監督の好きなタイプわかり味が濃ゆすぐる。映画の挿入歌のビョークのMVもチカッパかわいすぐるし、私は1990〜1995年の女の子がかなり好きすぐるのかもしれない。
レオン完全版、未完全のバージョンよりやっぱり良い。当初の未完全ではレオンの報われてなさが悲しすぎたけれど完全版は色々と腑に落ちたし、レオンが悲しいだけじゃなかったのがちゃんと納得できて安心した。
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・台風各所の被害いろいろニュースでみるが
いったい全体サンサンさんどこにいるのか分からないくらい静か。昼は洗濯物も干した。消えたかと思いきやまだいるのか。くるのか。
昼頃まで布団から出ず、起きて氷見うどんを茹で、茄子の天ぷら。昨日の余り唐揚げで朝昼ごはん。
今日も天気もわからないから一日中自宅。
昨日からギャング、マフィヤ映画ばかり観ている。
普段は避けがちな3時間前後の映画を観る。
『アイリッシュマン』長かったぜ〜内容は大河ドラマくらい丁寧なヤクザドラマだった。
長かったぜえ。出演者達の解説番組みたいなのも観たけど、こんなに渋くてかっこいいお爺さんのテーブル楽しいだろうな。
日本の俳優さんなら役所広司だろうなこのテーブルに座る人。パーフェクトおじさん。
雨め落ち着き家にずっといたから夜は出かける。八丈島出身の大将が営んでいる居酒屋へ。
そこで生まれて初めて「くさや」を食べた。
あじのくさや。
はっきり言って臭い。お皿が運ばれて匂いを嗅いだとき「びん!」と電流が走る臭さ。これはいけないのではないかと言う不安がよぎった。
一口食べたら忘れていた台湾の地下の市場で食べた臭豆腐の記憶がぐんと蘇った。最初のインパクトは強かったけれど、あとからあとからじわりじわりこれは?いける?うまい。
日本酒も焼酎情け嶋もぐんと相乗効果で美味しく食べられた。
何というか「皆が皆食べられる食べ物」というわけではないのを知り、それを自分が食べられた。しかも美味いと思えたのが、飛べるか心配挫折していく人を何人もみていた中で、自分の番で思い切って飛んだら、飛べた跳び箱の着地して万歳のような気持ちになった。
もう一種あったとびうおのくさや、アジよりも肉厚そうだし、みをほぐいてパスタなんかと和えてもめちゃくちゃ美味かろうて、と夢までふくらんだ。
台風の影響もあり、あしたばの天ぷら、お浸しは品切れ。
人生でまだ知らなかった味を食べるというイベントに胸おどった。
八丈島、行きたいぜえ。
帰宅して『グッドフェローズ』を観つつ寝落ち。
8月も読みづらい日記お付き合いいただきありがとうございました。まだまだ暑い日が続きそう。