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おこめちっくタイランド26
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タイに住み始めてすぐの頃、ホームステイ先のオーナーママに来客があった。金髪ベリーショートの、ママと同じくらいの年齢に見える女性で、ママは「友だちだ」と言った。
ママの友人はダイニングテーブルに腰かけると、タイにめちゃくちゃいる宝くじ売りが持ち歩くような薄いアタッシュケースを開く。中には宝くじではなく宝石のついたアクセサリーが並んでいた。
「友だちに物を売るって感覚は日本人はあんまりわからないですよね。タイではふつうなんですよ。もちろん気に入れば買うし気に入らなければ買わないし」
驚きが顔に出てしまっていただろう私に日本人のご主人が教えてくれた。
そう、わからない。物を作っている友だちから買う、応援するみたいなのはわかる。でもこうして訪ねて来て「良かったらこれ買わない?」みたいなのはあまりいいイメージを持てない気がする。
ママは「今回は好きなのがないから要らないわ」と言うと友人はオッケーとアタッシュケースを閉じて、コーヒーを飲みながらしばらく談笑して帰った。
タイの学校に大きい娘さんを通わせていた日本人の友人も、「友だちの持ち物とかをね、「それいいね!売ってくれない?」みたいなのがふつうなんだって」と言っていた。「私もおにぎり作って持たせて一個10バーツぐらいで売ろうかな」とも言っていてやるなと思った。
学校に流行りのおもちゃやお菓子をたくさん仕入れてきて売ったり、家庭科室で作ったお菓子を売ったりする子がいるという話を長男から聞いたこともある。
「授業中に上級生が教室に入ってきてピアスを売っていた」けど次男には無料でくれた、と言ってちびっこがピアスを持って帰って来た時もびっくりした。
タイの人たちの商売を始めるハードルが低いのは、幼少期からの環境なのかなぁ。本当たくましく育ちそうだよね。
以前にもnoteに載せたけど、長男は4コマで描いたこと以外にも学校で折り紙を売ってきたことがある。
うちの長男なにげにOmigami(折り紙ってちゃんと言えない)が大好きでダイソーで買った折り紙を学校に持っていって休み時間に遊んでるらしい。昨日「おともだちが欲しいって言うからぼく一枚1バーツであげたよ!53バーツできたよ!」って言ってて完全にタイ人の感覚で育っていることが発覚しました。
— おこめ@『子どもと2人 日本脱出タイ暮らし。10年目』発売中🇹🇭 (@tw_okomex) October 21, 2020
ちょうだいと言われて「あげるよ」とならない長男も、当たり前のように対価を支払う小学生もすごいなぁ。私とは全くベースが違う。
良いと思うものは勧める。欲しければ対価を支払う。子どもの頃からそういうのが当たり前の環境なんだろな。
「友だちなんだからタダでやってよ」などと言い出す大人にならなそうなところはとてもイイネ!とも思ったよ。
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