ソロキャンプの理想と現実
テントを手に入れたからには早く中で寝てみたい。
とりあえずテントと簡単なマットとレジャーシート。
夏用の3000円くらいのシュラフを持って近くのキャンプ場へ。
たしかちょっと雨っぽいお天気だったと思う。
一人で来た、とキャンプ場の管理人さんに伝える。
「今日ね、たまたまなんだけど他のお客さんいないんだよね。それでも大丈夫?」
貸しきりだ。面白そうなので泊まることにする。
テンマクパンダの赤いテントは本当にちいさいので設営もすぐにできた。でも完成を眺めるとなんだか違う。
なんというか、ホームレス感がある。
家にあったオレンジのレジャーシートが青色で赤いテントとのコントラストがなんだか間に合わせな感じだ。
うーん。全然イメージと違う気がする。
ソロキャンといえど、ちょっとセンスがないと普通に家の無い人に見えてしまう。誰もいなくて良かった。
貸しきりのキャンプ場で夜を迎えたが、その日は大雨。
「だからお客さんいなかったのか」
雨はしのげるものの、雨音と風も強くてテントがバフバフ鳴って眠れなかったり、人がいないせいで野生の鹿などがウロウロして「サクッ、サクッ」と動き回る音で眠れなかった。
もし熊であったらどうしようということも頭を過ったりしてわりと恐怖な一夜を過ごした。
朝起きたらテントがびちゃびちゃで泥まみれで見回りにきた管理人さんに「生きてるかと思って早めに見回りにきたよ」と言われてしまった。
当たり前のことだけど、自然ナメてたなと思った。
ちゃんと装備やお天気を確認しないといけないし、キャンプには自分の気に入ったしつらえをしてゆっくり好きなものに囲まれて過ごさなければリラックスできないと実をもって感じた。
という初めてのソロキャンプでちょっといろいろ失敗をしたおかけでその後はきちんと考えてキャンプに行くようになった。