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2024年 呼吸器外科専門医試験 過去問

2024年11月に開催された,呼吸器外科専門医認定試験について記載します。
受験者の少ない試験であり、かつ過去問が1年につき数問しか公開されていないこと、また公式の問題集も無いため、今後受験する方の参考になればと思い作成しました。よろしければご覧ください。
概要と復元問題を一部公開するので、続きを閲覧するかどうかの参考にしてください。
この記事は全て引用や無断転載を禁止します。

【目次】―――――――
① 書類提出と出願
② 専門医試験の概要
③ 2024年度試験の復元
④ 試験対策
―――――――――――

① (本編へ)

② 専門医試験の概要
2024年度については以下の通りでした。
日程:2024年11月29日金曜日
時間:【集合時間】12:30 【試験時間】13:00~16:00(3時間)
場所:東京国際フォーラム
形式:マークシートのみ、約121問、ほぼ全て2肢選択
受験者:111人
詳細は当該年度の呼吸器外科専門医合同委員会のホームページをご参照ください。

☆試験当日の流れ
会場は東京駅から歩いて5分もかからない場所にありました。受付で受験票を用い写真と照合し本人確認されました。会場は人数(111人受験者がいたようです)の割に広く、長机が1人1台用意されており上着や荷物など置く場所には困りませんでした。少し寒かったので、調節しやすい服装にしていった方が良いかと思います。試験官は呼吸器外科専門医合同委員会の先生方がいましたが、それ以外の先生もいらっしゃいました。また体調不良の際の対応については、受験票と同時に送付された手紙に記載がありました。診断書があれば受験料を返還するとの記載がありました。受験時間の少し前になると、呼吸器外科学会理事の吉野先生より受験生に向けてお話があります。受験生は気になるであろう合格ラインとする得点率や、結果発表日などについてお話がありました(詳細は本編へ続く)。

③ 復元問題
問題用紙は回収されてしまいます。
個人による再現であるため、以下の点はご理解ください。
約70問分の問題を復元しましたが、一言一句試験と同様という訳ではありません。また選択肢が全て再現されているわけではありませんが、3つ以上再現されたものが48問あります。以下に例を数問ランダムに提示します(順不同)。試験の結果や再現性については責任を一切負いません。

1.本邦の保険診療について、正しい記述を2つ選べ。
 a. 保険収載されていない手術でも、学会が認めれば保険請求できる。
 b. 予防的医療は保険請求できない。
 c. 診断のための試験切除では、ステープル加算を請求することができる。
 d. 手術時に挿入した胸腔ドレーンの費用はDPC請求できる。
 e. –

2.腫瘍随伴症候群であるものを2つ選べ。
 a. 再生不良性貧血
 b. 低Ca
 c. 高K
 d. 髄膜炎
 e. 皮膚筋炎

3.Extended-PDの定義について正しい記述を2つ選べ。
 a. 他臓器も合併切除する。
 b. 腫瘍を肉眼的に完全切除することを目標とする。
 c. 臓側胸膜と壁側胸膜を一塊にして切除することは困難である。
 d. -
 e. -

④ 対策
呼吸器外科専門医合同委員会のHPによると、試験は主として「呼吸器外科テキスト~外科専門医・呼吸器外科専門医をめざす人のために~改訂第2版」に準拠し出題されると記載がありました。古い版を持っていましたが、改訂版を買い直しました。他に必要なものは肺癌診療ガイドラインと肺癌取扱い規約があれば出題範囲は網羅できると思います。公式の過去問題集などはありません。
過去問については専門医合同委員会のHPで2013年度のものから10年分が毎年4~5問公開されているのみでした。
私は肺癌学会が終わった頃から勉強を始めました。テキストを全て読むのは不可能で効率が悪いと感じたので、まずは委員会のHPに載っている過去問を全て解き(1周目はほぼ分からないのでテキストに書いてある周辺知識を覚えつつ)、その後に呼吸器外科テキストの章ごとの末尾に載っている復習ドリルを全て解きました。過去問と復習ドリルで出題が被る範囲もあり、1周するとある程度の範囲が網羅できます。次に先輩からもらった復元問題を解き、更に周辺知識を固めました。(…本編へ続く)


ここから本編―――――――――――――

2024年以前の過去問も数問載せています。

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